『PARAVENTI:KEIICHITANAAMI -パラヴェンティ:田名網 敬一』 プラダ 青山店

プラダ 青山店
『PARAVENTI:KEIICHITANAAMI -パラヴェンティ:田名網 敬一』
2023/11/3〜2024/1/29


田名網敬一『赤い陰影』 2021年 

1936年に生まれたアーティスト、田名網敬一は、現在のスーパフラットムーブメントの創始者として知られ、絵画、コラージュ、グラフィックイラストレーション、また映画や彫刻などのさまざまな領域を横断しながら創作を続けてきました。

その田名網のプラダ 青山店での個展が『パラヴェンティ』で、パラヴェンティ、すなわち屏風をモチーフとした絵画、およびデジタルアニメーションなどを公開していました。


田名網敬一『赤い陰影』 2021年 

まず目を引くのが『赤い陰影』と題したデジタルアニメーションで、80のシーンで構成される作品よりセレクトされた映像が全部で16面、まさに屏風のように折れ曲がって映し出されていました。


田名網敬一『記憶は嘘をつく』(部分) 2023年

そこには魑魅魍魎な生き物やさまざまな植物、さらに寺社を思わせる建築やUFOのような乗り物が目まぐるしく動き続けていて、極彩色とも呼べる鮮やかな色彩によって万華鏡のように展開していました。


田名網敬一『光の旅路』 2023年 

またキャンバスを用いた屏風のコラージュの『記憶は嘘をつく』や、本のかたちをしたスクリーンにプロジェクションマッピングを投影した『光の旅路』といった新作も展示されていて、田名網が屏風という形式に向き合い、新たに生み出した創作世界を見ることができました。


田名網敬一『人間編成の夢(ブロンズ)』 2020年

このほかでは室町時代後期の画家、式部輝忠による『梅竹叭々鳥図屏風』も目を引くかもしれません。岩を白抜きに描き、梅の枝によって空間の広がりを簡素に表した屏風と、おびただしい数のモチーフを複雑なテクスチャーにて配した田名網との作品とのコントラストを楽しむことができました。


田名網敬一が「屏風」をテーマとした新作を公開。プラダ 青山店にて個展が開催中!|Pen Online

2024年1月29日まで開催されています。

『PARAVENTI:KEIICHITANAAMI -パラヴェンティ:田名網 敬一』 プラダ 青山店5階(@prada_japan
会期:2023年11月3日(金)〜2024年1月29日(月)
休廊:会期中無休
時間:11:00~20:00
料金:無料
住所:港区南青山5-2-6
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩3分。
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