2022年8月に見たい展覧会【大勾玉展/日本美術をひも解く/李禹煥】

7月末から8月に入って猛烈な熱波が各地を襲っています。最高気温が連日40度近くまで達する日も少なくありません。なかなか出かけるのも億劫になってしまう季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。

8月にはじまる展覧会は多くありませんが、その中でも気になる展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ』 川崎市岡本太郎美術館(6/25~8/28)
・『カラーフィールド 色の海を泳ぐ』 DIC川村記念美術館(3/19~9/4)
・『開館20周年記念展 モネからリヒターへ ―新収蔵作品を中心に』 ポーラ美術館(4/9~9/6)
・『リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』 国立西洋美術館(6/4~9/11)
・『工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな』 平塚市美術館(7/9~9/11)
・『どっちがどっち?いわいとしお×岩井俊雄 ―『100かいだてのいえ』とメディアアートの世界―』 茨城県近代美術館(7/2~9/19)
・『東北へのまなざし1930-1945』 東京ステーションギャラリー(7/23~9/25)
・『ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode』 三菱一号館美術館(6/18~9/25)
・『水のかたち―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで』 山種美術館(7/9~9/25)
・『ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ』 市原湖畔美術館(7/16~9/25)
・『浮世絵動物園』 太田記念美術館(7/30~9/25)
・『イラストレーター 安西水丸展』 佐倉市立美術館(8/6~9/25)
・『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』 東京藝術大学大学美術館(8/6~9/25)
・『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』 国立新美術館(6/29~9/26)
・『クマのプーさん展』 PLAY! MUSEUM(7/16~10/2)
・『シアトル→パリ 田中保とその時代』 埼玉県立近代美術館(7/16~10/2)
・『ボストン美術館展 芸術×力』 東京都美術館(7/23~10/2)
・『ぞろぞろ・わいわい・人だらけ―狩野派も、それ以外も』板橋区立美術館(8/27~10/2)
・『フィン・ユールとデンマークの椅子』 東京都美術館(7/23~10/9)
・『アレック・ソス Gathered Leaves』 神奈川県立近代美術館 葉山館(6/25~10/10)
・『特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界』 森アーツセンターギャラリー(7/16~10/10)
・『立花文穂展 印象 IT'S ONLY A PAPER MOON』 水戸芸術館(7/23~10/10)
・『ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで/MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ』 東京都現代美術館(7/16~10/16)
・『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎』 アーティゾン美術館(7/30~10/16)
・『大勾玉展-宝萊山古墳、東京都史跡指定70周年-』大田区立郷土博物館(8/2~10/16)
・『松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2』松岡美術館(8/2~10/23)
・『合縁奇縁~大倉集古館の多彩な工芸品~』大倉集古館(8/16~10/23)
・『鈴木大拙展 Life=Zen=Art』 ワタリウム美術館(7/12~10/30)
・『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』 森美術館(6/29~11/6)
・『開館15周年記念 李禹煥』 国立新美術館(8/10~11/7)

ギャラリー

・『第24回亀倉雄策賞受賞記念 大貫卓也展「ヒロシマ・アピールズ」』 クリエイションギャラリーG8(7/12~8/20)
・『髙田唯 混沌とした秩序』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(7/11~8/25)
・『笹本晃 : 浮き沈み浮き』Take Ninagawa(7/16〜9/3)
・『野口哲哉「this is not a samurai』 ポーラ ミュージアム アネックス(7/29~9/11)
・『A Quiet Sun 田口和奈展』 メゾンエルメス8階フォーラム(6/17~9/30)
・『末光弘和+末光陽子 / SUEP.展 Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち』 TOTOギャラリー・間(6/8~9/11)

まずは考古に関する展覧会です。大田区立郷土博物館にて『大勾玉展-宝萊山古墳、東京都史跡指定70周年-』が開催されます。



『大勾玉展-宝萊山古墳、東京都史跡指定70周年-』@大田区立郷土博物館(8/2~10/16)


これは大田区の宝莱山古墳が東京都の史跡に指定されて70周年を期し、出土したヒスイ製の勾玉を紹介するもので、あわせて全国各地よりやって来た1500点もの勾玉が一堂に公開されます。独特な形や色などで現代でも人気のある勾玉をかつてないスケールにて楽しめる機会となりそうです。

続いては日本美術です。東京藝術大学大学美術館にて『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』が行われます。



『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』@東京藝術大学大学美術館(8/6~9/25)

現在建て替え中の宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する作品、および東京藝術大学のコレクション計82件の日本美術を公開するもので、狩野永徳の『唐獅子図屏風』や伊藤若冲の『動植綵絵』のうちの10幅なども紹介されます。


会期は前後期に分かれていて、それぞれ前期と後期でも一部作品の展示替えや巻替えが行われます。酒井抱一の『花鳥十二ヶ月』は前期1期間の8月6日~8月28日での展示、伊藤若冲の『動植綵絵』は後期1期間の8月30日~9月25日での公開です。詳しくは出品リストをご参照ください。

最後はもの派の美術家、李禹煥の個展です。国立新美術館にて『開館15周年記念 李禹煥』が開かれます。



『開館15周年記念 李禹煥』@国立新美術館(8/10~11/7)


今回の個展では李自らの展示プランのもと、最初期の作品から代表的な「関係項」といった彫刻のシリーズ、または「線より」や「照応」といった絵画などが公開されます。横浜美術館以来、17年ぶりの個展だけに、久しぶりに李の創作のすべてを見ることができそうです。

一部、内容が重なりますが、WEBメディア「イロハニアート」にも8月のおすすめ展覧会を寄稿しました。

【8月のおすすめ展覧会5選】李禹煥や皇室ゆかりの名品、それに江戸絵画まで。 | イロハニアート

それでは今月もよろしくお願いいたします。
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