晴れた日が続いていましたが、雨の予報が出ました。酪農農家は、そろそろ牧草の一番刈りです。中頓別で野山をくまなく歩き回って化石を探しているAさんも酪農家。この二日間はたいそう忙しく働いていたのですが、夜に「時間」を作って私達に会って頂けることになりました。
「良かった・・・俺はイイ。あと30分待てるか、俺の明日はアテにならないから。」ときっぱり。
この地域では古い開拓四代目。先祖は伊達藩の氏族。子どもの頃、近くの沢で化石採取をしていた大学生に「このあたりは昔海だったんだぞ」とアンモナイトを見せられたのがきっかけで、化石の魅力に取り付かれた趣味人で、「俺は1億年の谷間で遊んでいる」と言う人です。
話したいことはたくさんある・・何から話そうか・・ 夜八時半から2時間程でしたが、子どもの頃、農業のこと、化石のことと・・・静かなるも熱く語っていただきました。子どものようにキラキラしたAさんの目が素敵でした。
「俺には 明日はないから・・・・」
抱えている人生の過去と今・・・
真っ向に生きる人の生き様を 目の前で見る想いでした。
次回は、一緒にぜひ、沢を歩き、アンモナイト探しをさせてもらいたい。
(写真右は 1000万年前のナカトンベツホタテ、アンモナイトは1億年前・・・)