セミナー二日目は、実際に森にでかけて林分(りんぶん・林の様子の違い)を見たり、樹高のはかり方、森の木材としての容積の概算方法、鉈や鋸の使い方などを実習しました。そして、ブナの林があるというフィールドへの道づくりを10mそこそこですが、笹刈りをして体験しました。
自然体験や自然観察のフィールドとして使っていた森を、林業、林学の目を通して見ると、まったく違った見方ができるものなのだと、素人ながら実感することができました。
しかし、ざっくり国土の半分くらいはあるという手入れの行き届かなくなっている人工森をどのように育ててゆくか、特に戦後に増産植林された木が60年たっており、実は膨大な森林資源を我国は保有している。しかし、世界でトップクラスの森林資源保有国なのに、木材の8割は輸入されているという矛盾・・・。林業が立ち行かなくなっている現状を改めて知り、驚いた。
間伐を上手に行い、それを利用しつつ長期的な森づくりを目指せば、もっと太い木も育ち、森も健康になる。森づくりは、行政、民間、市民の協働なしでは、「宝」の持ち腐れになってしまいかねない。