高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

寿都町の歴史学習会

2009-06-22 21:53:28 | めずらしい

寿都の道の駅「みなとまーれ」と一緒に寿都の歴史や産業を学ぶ活動を開始しています。先月は二日間に渡り、港や寺社町のフィールド調査や地域の方のお話を聞きましたが、その2回目です。

H水産の先代の奥様をゲストに、聞き手は商工会や地元住民、旅行で車中泊をしている旅人三人、廃止となった元寿都測候所の職員2名の合計10名ほど。

最初に木箱から出てきたのは、木綿の大きな旗や幟(のぼり)でした。「松徳丸」船の旗です。それも屋号ではなく、家紋入り。丸に木瓜 というそうです。。先代から「北前船」ものだろうという話もあったそうですが、北前船就航終了後も、沖の大型船に積荷を運ぶ船があったそうで、その旗ではないかとも推測しているそうです。 いずれにしても、家紋入りの旗は船の持ち主の勢力を現しているでしょう。とても珍しいものだと思います。

他にも
昭和初期の電話番号が一桁から二桁だった。
氷水販売から今の商売がスタートした。魚を冷やすために沼の氷を夏まで氷室を作って蓄えた。
昭和30年前後まで、高校生は全員がホッケ料が最盛期の頃に10日間「出面」に行った。
御出面帳というものがあり親が賃金を受け取っていた。
縄で魚を結んで帰る途中の「もっきり飲み屋」、魚が道路にたくさん落ちていた。
幼児の頃は、2,3畳ほどの木の魚枡の空き箱に入れられて親の作業場の側に置いておかれた。
干しカズノコ、干しなまこ、干しアワビはうまかった。
ロシアの船の検査船に隠れて乗って行ってコッソリとロシア人からパンをもらった。
アイヌのやん衆がいた。
大きなサメがよくとれた。サメのピンポン玉くらいの卵が道路に落ちていて、子どもの頃拾って、玉子焼きのようにして食べた・・・

など黒松内では聞けないような 珍しい話がたくさん聞けました。

来月には、寿都神社のお祭りの話を聞くことにしました。
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臓器移植

2009-06-22 09:10:00 | コラム風味

◆新しい健康保険証
新しい健康保険証が届きました。裏を見ると、臓器提供の意思表示を書き込む欄があります。 先日、脳死を人間の死として法律的に解釈する法案が衆議院を通過し、参議院へ送られました。「死」の法的定義が変わる大きな法案です。

それに合わせたかのように送付されて来た新保険証に、政府の臓器移植推進の思惑が明確に読み取れて・・かえって、なんだか違和感を感じました。

1.私は、脳死の判定に従い、脳死後、委嘱のために・・・・の臓器を提供します。
2. 私は、心臓が停止した死後、移植のために・・・・の臓器を提供します。
3.私は、臓器を提供しません。

どれかを選び、保険証の裏面に署名しておくのです。もちろん書き込みをしなくてもかまいません。

私のオフクロは、くも膜下出血で倒れて半年、意識は戻りませんでした。脳死状態も長い看病をした経験があるので、この法案の行方は関心を持ってみていました。私の生命観のひとつ、「命とは他とつながり、離脱することを繰り返すシステム」というのは、この時の経験が根底にあります。

生命観、とくに「死」については人それぞれ考え方が大きくことなるでしょう。私は、この臓器提供については、他者への貢献というよりも、自分の「死の決定」をあらかじめ表明しておきたいという思いが強くあります。 私の臓器が私の身体から離れることによって、「私」という命を絶つことができる・・という論理です。

悩ましい問題ですが、「死」について考える機会を与えてくれる保険証でもあるなと感じております。


◆ 曇天
今日も曇天。六月に入ってほとんど太陽を見ることがありません。この谷間だけでなく北海道全体のようなのですが・・・(各地の皆さんどうですか?) えぞ梅雨? 7,8月は回復するという予報なのですが。 太陽 欲しい!!

コメント (1)
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