かつて、山のガイドやネイチャーガイドを中心生業にしていた頃、毎年、冬には訪れていた定山渓の森にひさしぶりに出かけました。
昨年立ち上げた、ハイキング倶楽部あるっくぅです。 参加者は三人プラス、学生さんひとりと新人研修生と私の合計6人。親子のような年齢です。 世代間交流もねらっていますから、とてもいい構成メンバーでした。
定山渓は、朝9時で零下15度でした。道北では30度にもなっているそうですが、15度となるとかなり冷えます。これも久しぶりの酷寒でした。しかし、天気は上々、太陽があがるにつれて、暖かくなってきましたが、それでも零下7,8度の真冬日でした。
お目当ての森は、小樽内川の定山渓スキー場のちょっとしたの河畔の森です。 黒松内に移住してからずっと出かけていなかったので10年を超えています。 風景はけっこう変わっていました。 成長点が3箇所ある巨大なトドマツは前回(10年前ほど)倒れていましたが、その周辺は天空が開いた原っぱだったはずでしたが、白樺などの低潅木が鬱蒼としていました。
半分が朽ち果ててボートを立てたようなお姿のハルニレも見当たりませんでした。これは倒れたなあ。
トドマツとエゾマツが並んで生えている巨木、病気になったのかやたらにコブが多くてそれが百目のようなミズナラはお元気でした。
三木師匠がホソバヤナギであろうと言われたヘルベチアヒュッテ近くの巨木も健在でした。
森からエネルギーを頂き、そのあとは田舎そばを食べて、温泉入って・・・ゆったりと過ごしました。
あるっくぅのコンセプトは、歩く、Look, 食う であります。
どこまでできるか、どこまでやれるか。 春からW氏と協働してコミュニティファームなるものをトライしたいと画策しています。
自然と人、人と人、社会と自然の繋がりづくりをテーマに20年走り続けてきましたが、そもそも私が北海道へ移住した10代後半の目的は農業であったのです・・・。 そのごいろいろと変遷があり、農業機械の輸入販売はかじったものの、農とはあまり直接的に関わりがなく生きてきました。 そして、アラウンド還暦になり、立ち止まってみると、「農的」なシゴトはやり残しているばかりではなく、現在の自然学校経営においても、TPPで議論されているグローバリズムの是非の観点から言っても、人生の最後のシゴトとして取り組む必然性を人生航路の先に見出しております。 W氏という仲間が現れたことが大きな一因でしょう。
まだまだ、自分の中でしっくりと来ていないところもありますが、高齢者の一員になるにあたっての目標が徐々に明確になりつつあります。
そして、今日は、私の呼びかけに関心を持ってくださった、学生さん、農場主、自然学校スタッフ、精神保健やエコセラピーの観点からはコミュニティの重要性をとく医師、観光プランナーさん方に集まってブレーンストーミング。
人が集まる、行ってみたい農場って何だろう?と考えを深めます。