毎夜、外の風景を見ると思う・・・、
「ここに住んでいるのだなあ・・」と。 何か不思議な気がするのだが、現実的に私は今ここに居る。
東京の衛星都市の千葉県船橋市に生まれたのは、もう60数年前。 子どもの頃は高台から東京湾も見え、まわりには田んぼや畑が広がっていたが、昭和30年代の高度成長期(前の東京オリンピックが昭和39年)でどんどんと土地開発されてビルが増え、田畑はなくなり東京湾は見えなくなった・・。そんな都市化の中で生きてきて、昭和49年に札幌に大学進学で来た。バブリーと言われた更なる高景気というか、見かけの経済成長の中で札幌で過ごし、いろいろと変遷をへて平成10年くらいかな、黒松内に引っ越した。当時の黒松内町は人口が3700人であったが、今や3000人を割り込み、順調に過疎化を進んでいる。
昔、死んだ父親が訪ねてきた時、その夜に「北朝鮮みたいだなあ」と感嘆した・・。街灯電灯がないからね・・・。 新月で曇り空であったら、目の前に手のひらをかざしても裏表が判別できない漆黒の闇がある。夜って、こんなにも暗いのだ。
この歳になっても(歳には関係ないか・・)、いろいろな不安も心配もあるが、それをぼやかしながら生きてゆくすべは手に入れてきた・・・。なんて、想いを抱きながら闇を見つめているアタシ・・・。