高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

テック・ナット・ハン師 逝く・・・

2022-01-23 13:22:24 | 日記

知り合いからのメッセージで ベトナムのお坊さんであるテック・ナット・ハン師が1月21日に亡くなられたことを知りました。師は、私の人生観に大きく影響を頂いた方でした。

世の中が21世紀に突入する直前、1990年代に北海道自然体験活動NEOSなる活動を始めました。その当時、流行をし始めたスポーツクラブやジムのインストラクターを養成する専門学校経営に転職し、その専門学校の付帯事業として事業化を始めたのでした。しかし、対人コミュニケーションが苦手で下手な私はすぐに壁にぶち当たりました。

それは・・、事前体験活動といっても、自然の中であっても対象は「人間」無のです。子ども相手であってもそこには保護者という大人がいて、自然ガイドでは自分の親世代の大人と宿泊を伴ってする活動もあり、自分のコミュニケーション能力の拙さにすぐに挫折しかかりました・・。 しかし、運命というものはときにしてありがたいもので、様々な機会を通じて、わたしをサポートしてくれる人や機会を得ることができました。それは同時期に次々に生じました。(本気ほんとうに壁にぶち当たり苦しんでいると人生の流れは変わります・・・)

コスミックダンス、エニグマの音楽、環境教育、アイヌの萱野茂さんとの出会いなどなど・・、そして、自分の内面を見つめるようになり、対人コミュニケーションのとり方も徐々に整ってきました。

その頃に、テック・ナット・ハン師を一冊の本で知りました。たしか、「一枚の紙に雲をみる」というような題だったかな・・・。 呼吸を意識してゆっくりと歩く瞑想方法も体験しました。 対人精神的な整いが少しはできるようになっていたので、師の教えはすんなりと私に入ってきて、「すべては繋がっている」という概念が当たり前のようにさらに整いました。 私の苦しみの時代の最期にまるで、まとめてくださるような教えでした・・・。

死去を今日、知って・・、本があったはずだと本棚を探しにゆきましたが、見つかりませんでしたが、代わりにひさしぶりに棚から引っ張り出してきたのが、冒頭の写真の「父は空 母は大地」です。 北アメリカの先住民族にアメリカ大統領が土地を売るように要請したことに対しての先住民(いわゆるアメリカンインディアン)の首長が回答したと言われる文章を散文としたもので、その訳は寮美千子さんが編訳しています。全編に渡って「すべてはつながっている」が基調になっている詩です。

All things are connected like the blood that unites us all.

Man did not weave the web of life.

he is merely a strand in it.

あらゆるものが つながっている。

わたしたちが この命の織り物をおったのではない。

わたしたちは そのなかの 一本の糸にすぎないのだ・・・。

コメント
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