高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

共同、協同、協働と個の独立性

2014-01-06 23:29:02 | 主義・主張

国境を越えて社会がグローバル化するのはもはや人間社会においては避けては通れない。これがグローバリゼーションだ。グローバリズムは、新自由主義・資本主義の経済を持って語られ実践されるイズムだ。これに二元的に対するのが、ローカリズムだろう。

 しかし、グローバリズムは金(かね)だけが指標となる。経済の勝ち負けの世界だ。そのとき、ローカリズムが大切にする「個別の地域、国の文化、風習、歴史、生活等」は無視される傾向が強くなっている。グローバリズムの指標は効率良く利益を上げる、どれだけのシェアがあるかであり、全てお金だ。つまり、要は儲かるか、儲からないかが指標のイズムだ。 誰かが勝ち、誰かが負ける。 生産コストの削減、高くても付加価値を作り出し続けなければならない世界だ。  どう、考えても有限な地球内だけでは行き詰る。 

特に日本は人口減の物価が高い先進国。 かたや世界は人口が増え続け、人件費が安い国はまだまだある・・・世界の産業構造は否応なく変わってゆく。 アベノミクスの日本の成長経済は幻想でしかない。 

とは言え、ローカルだけで完結ができないグローバリゼーションは止めようはない。 Global と Local を合わせた単語として、Glocal という言葉があるが、ポストグローバリゼーションは、このグローカルかもしれない。

とは言え、今、ローカリズムを改めて考えると、そのキーワードは、共同、協同、そして協働だろう。

共同は・・、共に居ること、共に同じ理念や考え方、行動性をもつこと

協同は・・、協力する関係性のあり方

協働は・・、実際に協力して、働くこと

それを実践する場が、共に支え合う、あるいは他者をささえるのがコミュニティだ。

コミュニティは、何も同じ地区・最小の生活圏のつながり合いだけでなく、インターネット社会においては、土地は違っても、つながることができる。 インターネットも駆使し同時にface to face の生身の関係性を持ったコミュニティが次の姿かと思う。

そのコミュニティのリーダーは、今までのリーダーとは異なるだろう。 大きな目標性、ビジョンの提示はするべきだが、それは普遍的ではない。 共同・協同・協働を実践することにより、コミュニティ自体がステップごとの方向性は決めてゆく。新しいリーダー像は、社会的促進者・ソーシャルファシリテーターであると思う。

ひとつのコミュニティは個性的であっても独立完結型ではない、開放性があり、常に他のコミュニティと共同・協力・協働することをコミュニティとしての行動原則として持つべきである。

そして、コミュニティを構成する個、 コミュニティごとの個の独立性=自主・自律・自立のあり方も問われる。

これが、次代、ポストグローバリズム → グローカリズムの成立に必要な基本概念だと思う。

Think Locally, Act Globally だよなあ。 この方がしっくりとゆくなあ。 あたしは。

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1 コメント

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あら、真逆! (takagy)
2014-01-07 00:38:14
Glocalを私の考えと真逆にとらえている人もいた・・・。

「Glocalとは、世界規模の Global 企業が特定の地域にのみ地産地消等の特色を持たせることです。」

概念形成とは難しいもんだな。
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