2012.6.3(日)曇、夕立あり
田舎暮らしも当初は何かと物珍しいが、何年かたってくるとさしたる興味も無くなってくると言うようなことを吉右衛門が言っていた。わたしはなるほど自分自身もそうかなあと思って危機感を感じていた。つまり物事に関心を持たなくなると言うことはそれは老化そのものだと思うからである。
老人は周囲にいくらでも居る、しかし歳は同じでも何事かに夢中になって取り組んでいる人と、何事にも無関心でとりあえず日々をおくっているというような人が居る。もちろん他人の目には表面的なものしか見えないから一概にどうこう言えないが、自然に直接接して生きている現在、少なくとも自然の物体、現象には最大の注意を払って、関心を持って生きたいと思うのである。
そして現在は情報が豊かにある。新たなものを発見したら、それが何であるか、どういう性質を持っているかすぐに調べることができる。ブリタニカの百科事典を持っていなくてもパソコン一台で図書館数個分の知識が得られるわけだ。そういう意味ではインターネットは偉大である。
そんなわけで新しい発見を求めて目を凝らしているわけだが、先日紹介したマムシ草には参った。よく注意しているとどこにでもあるものだ。つまり今までの注意力が無かったと言うことだ。
よくみたらそこいら中にあるマムシ草(5.8)
それではこれはどうだ。これも以前から見ているものなのだろうけど注意力が無くて意識としては今回が新発見なのだ。
玄関の庇や小屋の天井、積んだ材木などにぶら下がっている。なんとも変なサナギなのだが、先日サナギになりかけの毛虫がいた。なんとも不気味な毛虫で、こりゃあやばそうだなあというしろものである。
サナギも嫌な感じなので箒で取ろうとするとこれが実にしっかりくっついていて取れない。しかもだ触ったとたんにプルプルプルと揺れるのだ。何じゃこりゃ、てんで箒で無理矢理はたき落とすと、赤い血ならぬ汁が出て壁がべっとり、とんでもない生き物だ。
さなぎなりかけ、幼虫の殻、さなぎ
どうせろくでもない生き物だろうと、あちこちのサナギを取りまくると数匹のお腹に金とも銀ともいえないキラキラとしたボタンのような点が着いているのだ。ひょっとしたらこれは玉虫のサナギじゃないだろうか、榎の下に沢山いるのも気になる。
ここにきてやっと正体を調べる。
キラキラボタンのさなぎ。
ツマグロヒョウモンという蝶でもともと熱帯のものらしい。温暖化で生息域が北に拡がっているとのこと。成虫はなんとも熱帯的な柄の蝶で、幼虫も毒々しいが毒があるということでは無いそうだ。ところがパンジーやビオラが大好物ということで我が家のビオラが全滅したのもこいつのせいかもしれない。
さなぎのプルプルもキラキラボタンも身を守るためのものらしい。
今日のじょん:今日は奥上林最大のイベント仁王公園まつりで早朝から府道は車がひっきりなしで、じょんの横断も大変。マラソンには2千人もの参加があったとか、、、。