2012.6.17(日)曇
すず岩事件ですっかり気落ちしてしまった。洞窟に古代人の壁画を見つけて大喜びの調査団が、小学生がいたずらに描いた絵だとわかってがっかりしているようなものだ。
上林川で鉄滓を拾ったときも胸が高鳴ったが、それは古代の製鉄滓ではなくて近世の鋳鉄滓だったようだ。まあこれについては充分予想されていたので、さほどショックは無かったのだが。
それにしても上林というところはいろんなものを発見できるところだ。自然にしたって動植物にしたって歴史的な遺物にしたって地名にしたってそうである。
一番最初の発見は庭を掘ったら出て来た土師器である。こんなものが気安く身近に出るものなのかと驚いたが、その後いろんなものを見つけた。
イカル、キヌガサダケ、オニフスベ、マムシ草、大ナメクジ、大ナマズ、赤色チャート、超苦鉄岩、斑糲岩、サンドラ岩、マンガン坑、逆さ川、ミズ、鉄滓、須恵器、環状丘陵、古墳、城跡、古道に道標等々きりが無い。
上林三代発見物。
左:じょんのび初のキヌガサダケ(2009.7.20)
中:上林川の鉄滓、上段右三列と下段左から二列目
右:サンドラ岩
最近の発見物は温石、イソヒヨドリ、ツマグロヒョウモン、エビネ、オオサンショウウオってところか。もちろんわたしが新たに発見したというものではなく、元々存在するものに意識を向けたというだけのものである。
花は終わっているが、何も無い所に群生しているので驚く。
エビネは園芸愛好家には人気が高いようで、自然のものを採取して自宅で栽培しようという馬鹿がいるのでありかは明かさない方が良いようである。特に夏に咲くナツエビネというのは絶滅危惧種に指定されており、採取は禁止されている。
オオサンショウウオは特別天然記念物でこれまた捕獲はできない。というわけでありかは明かせないけれど、日常にこういうものが居るというのも上林ならではといったところか。
4匹まで確認できたがまだいそう。
今日のじょん:犬連れで食事のできるところというのはなかなか無いのだが、イワンの里さんはそういう設備があるわけでは無いが、田舎のこととてテキトーに繋いでおく。玄関のど真ん中に繋いでおいたら郵便屋さんがビビっていたとか、、。15日のこと。