2012.6.21(木)雨
「大栗峠について詳しく報告されているが、地図が載ってないのでよく解らない」という意見を戴いた。まったくそのとおりで、昨年から五回も通っており、あらゆるルートを歩いているわたしには解っていても、峠に行ったことが無い人や一度ぐらい峠を訪ねた人には文章だけで理解するのはとても難しいと思われる。なんともひとりよがりの山行報告であったと反省している。
早速地図を掲載したいと思ったのだが、さてどうすればブログに張り付けられるのか解らない。そのうち解るだろうと、手書きで作り始める。とりあえずは写真に撮って張り付けておけばいいかという感じだ。
地形図上にルートを書き込んで簡単に正確な地図を作るソフトなどもあるようだし、作図機能を使って概念図を作る方法もありそうだ。しかし将来出版ということを考えるとどうも味気ない気がする。概念を知らせるだけなら手書きの地図の方がわかりやすく親しみやすい。
以前京都MTBクラブというのを主宰しており、「マウンテンバイカー」という会報を発行していたのだが、その山行記録には手書きの概念図を使用していた。その概念図は「北山の峠」(金久昌業著)にある中村弘二さんなる地図を真似して書いていた。中村さんの地図に対する金久氏の記述を紹介しよう。
「北山の峠」の地図、親しみやすくてわかりやすい。
「彼は私の弟子といえば時代錯誤の様に聞こえるかもしれないが、そうかといってこれ以上に親密適切な言葉は他に見当たらない。彼の職業は造園家だが、多才な若き芸術家である。私は今までこんな鋭い尾根の表現を見たことが無い。これは地図というより絵画である。この本に似合う者を描いてもらえて喜びこの上もない。」
確かにこの地図は絵画的要素があって、北山の山々を描写するのにもってこいの地図である。稜線はおそらく墨で書かれているのだろう、主稜線は太く、支尾根は細く、独特のタッチで描かれている。もっとすごいのが等高線で、墨の濃淡で高度を表現しているのだ。これは真似ができない、できるのは稜線の墨書きだけである。
この素敵な地図を真似して書き続けていたのだが、それを思いだしながら山行記録の概念図を描くことにした。
ところが、あれも描きたいこれも書き入れたいと細かく描いていたらおよそ中村氏の地図とはかけ離れたものになってしまった。今後過去の山行記録についても概念図を描いていこうと思うので、そのうち慣れて良いものになるだろう。
①小野田橋 ②獅子鼻 ③F3(尾根に登る) ④F6 ⑤やすみと ⑥みと
⑦シデ山登山道分岐 ⑧シデ山 ⑨大栗峠 ⑩山田道分岐 ⑪弓削城の尾根分岐 ⑫452mピーク ⑬弓削城のコル ⑭佐々木さん宅
今日のじょん:清和園さんの五匹の小犬がみんなもらわれたそうだ。最後の二匹は古和木のイトーさんちへもらわれたそうだ。めでたしめでたし、みんな幸せな犬生をおくってくれよ。古和木にいったのは右上の二匹じゃないかい。