2012.12.8(土)曇、雨、雪
別所探訪(41)は2012.12.6参照
今回ネオジウム磁石を用意していた、少なくとも磁鉄鉱を含む岩石があるか否かは判断できるだろうというものだが、御用池の湖畔では磁石に反応する岩石は無かった。砂の中で磁石を左右すると黒い砂鉄がしっかり着いてくる。しかしそれが砂鉄が豊富であるとか貧弱であるとかの判断ができるものではない。ある程度の砂を採取して砂鉄の濃度を比較できるようなプログラムを作ってみたいとは考えているのだが、、。
御用池を後にして道を進む、植林のところで道は左右に分かれるが、植林の方はゲートがあって鍵がかかっているので左の道を進む。目指す堰堤が近づいてくると、左手に山小屋が見えてくる。
右にゲートの道がある、廃鉱へはここを入る。
本道を行くと左手山中に山小屋がある。
「膳所の山辺を愛する会」という会が運営しているようだ、案内板や遊歩道などもあって、会の基地的な場所なんだろうが、目の前の資材置き場はロケーション的にイマイチという感がする。目的の廃鉱はどうやらその向こうの谷にあるようだ。こちらからは行けそうに無いので先程の分岐に戻ろうとするが、山手の祠が気になる。新しそうな鉄の柵があって、ここの会が作られたお堂かなと思ったが石造りの祠は古い物のようだ。登っていって確認すると地蔵さまでは無くて、「大山住神」とあるようだ。
山小屋の先に祠がある。祠の真向かいの谷が廃鉱のある谷のようだ。
祠の材質は御影石のようでそう古くは無さそうだ。しかしこの地に古くから大山住神が祀られていたことは予想される。向かいの谷にマンガン鉱を探った人物は、平尾の地名と大山住神の祠を根拠にして探鉱したと思うのだ。その理由は後回しにして、先を急ごう。
先程のゲートに戻り、その脇から入って行く。周りが植林のせいか何か不気味だ。周囲に目を配りながら進むと、谷の入口の少し手前の道の脇に大きめの白い発泡スチロールの箱が眼に入る。これはドキリとした、こういった都市近郊の林道などではよく犬猫を捨てるとんでもない輩が居るのだ。気味悪いなあと思いつつ進んで行くと、今度は本当に肝を潰した。道の脇に茶色い毛の物体が倒れていて、その半分近くが食い荒らされたのだろうか赤い内臓を曝しているのだ。信仰心の無いわたしだが、こういうときは手を合わせて思わず「南無阿弥陀仏」と声が出るものだ。大きさからすると鹿、猪の類かもしれないが、白い箱がやけに気になる。獣の屍などしょっちゅう見かけるのだが、こうも生々しいのは初めてだ。
情けない話だが、目を向けることもそれ以上進むことも出来なかった。きびすを返して元来た道を足早に戻ると、来るときは気がつかなかったが20cmぐらいの骨にまだ赤い肉片の付いたものが落ちている。野犬にでも食い荒らされたのだろうか、地獄のような光景が思い起こされて堪らなかった。つづく
【晴徨雨読】130日目(2006.12.8)常滑~伊勢
名古屋の街中走行を忌避して伊勢湾を船で渡るのは正解だったと思う。もう京都まで都会を走ることは無い、というよりは都会を避けて帰れるわけだ。47都道府県総てを自転車で通過するという目標はあるが、東京や大阪は実に端っこをかじるだけで済ませている。
伊勢に着くと何か帰ってきたような気がして、旅をしているというような気がしない。車なら数時間で京都に帰れるところだが、これから12日間まだ旅を続けることとなる。
中部国際空港って常滑にあるの知ってた?
【今日のじょん】:じょん君ジャガイモを食す。
霜が降って葉が枯れてしまったのでジャガイモを収穫する。小さいかなと思っていたら結構大きくなっており、豊作豊作。ニシユタカとアンデスレッドを作ったのだが、春植と違って皮が薄くておいしそう。
おとといまで青々としていたのだが、、、(11,24の写真)
それでも豊作でよしとしょ。
鍬で傷ついたものを台所に置いておいたので食卓に上がるかなと思っていたら、一向に見えなかった。じょんのフードにはでかい塊が入っており、どうもじょんが最初に食したようだ。まっいいか。