晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

'13 じょんのび流行語大賞 12/19

2013-12-19 | 日記・エッセイ・コラム

2013.12.19(木)曇り

 十二月に入ってうらにし気候が続いている。特に雨犬のじょんが散歩に出るとうらにしの雨が降り、かみさんが、うらにしじょんのあだ名を付けた。
 水上勉先生が泣いて喜びそうなあだ名なんだけど、先生が生きておられて果たしてこのしゃれが解るかなあなんて勝手なことを言っている。解るわけがないだろう、うらにしじょんの裏には一昨年の流行語大賞「うらめしじょん」のことが在ることを何人の方が知っているだろう。
 うらにしじょんも奥が深いけれど、やはり今年の大賞は、「宿儺カボチャじょん」なのである。
 宿儺カボチャ事件というのがこの夏にあって、この不思議なカボチャのことを知ることとなったのだが、忘れていらっしゃる方もあろうかと思うので、再度ご案内しよう。
 それはこの夏のことである。いつものように中尾種苗さんから夏野菜の苗を頂き、村上さんと分けて栽培しているのだが、中尾さんの畑が猿の害に遭ってカボチャが収穫することが出来なくなった。そこで苗の頒布者の所に少しずつ恵んでくださいと中尾さんが訪ねてきた。カボチャなんていくらでも出来るから、どうぞどうぞと差し上げたのだが、バターピーナッツという品種があるはずだと言うことだった。我が家には出来てないので、村上さんが作っているはずと連絡したところ、こころよく持ってきてくれたのだが、バターピーナッツとは縁もゆかりもない奇妙なカボチャを持ってこられたのだ。
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「これはバターピーナッツじゃないわよ」
「でももらった苗から出来たんやで」
「こんな品種の苗を作った憶えは無いんだけど、、、」
「でもこれが出来たんやで、持って帰って、おいしいで」
「・・・・・」
なーんてやりとりがあったのだが、後日中尾さんから電話があって、
「あのカボチャね、スーパーで見つけたら宿儺(すくな)カボチャといって、2,000円もするのよ。」「え~ん」
スープにしていただいたら確かに美味い。それにしてもこんな上等の品種の苗がなんで混じっていたのだろう。
 宿儺カボチャというのはブランド名で、どうも飛騨カボチャの仲間のようである。宿儺カボチャは2,000円近くするが、飛騨カボチャは数百円であるそうだ。中尾さんは真相を究明すべく、種の仕入れ先のタキイ種苗にまで連絡し、種が混じることがあるのか聞いたそうだ。もちろんそういうことはあり得ないという回答だったが、やがて真相が分かることになる。
 今回のカボチャが宿儺カボチャなのか飛騨カボチャなのかは解らないが、村上さんが中尾産の苗の他に夏野菜の苗を適当に買っており、その中に例のカボチャの苗が混じっていたようである。
 とにかく高級なカボチャとあって大切に保管していたら、その横でじょんが昼寝しており、上から見るとどてんとした感じがそっくりなのである。
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以来、「宿儺カボチャじょん」とか「宿儺カボチャになっとるがな」なんていうことしきり。

【作業日誌 12/19】
薪割り
柚大根、カクテキ作製

【今日のじょん】本文に登場のためお休み
 

コメント
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