2013.12.31(火)快晴
人類の発明の中で最も安上がりで効果のあるものは新年だろう。元手いらずで、72億の人間の心を一新するのだから凄い。とにかく明日には新しい年が始まり、人心がリセット出来るわけだ。
大晦(おおつごもり)にはこの一年を振り返る、普段には絶対にしないことで、なかなか趣がある。掃除だってそうだ、なんでこのクソ寒いのに窓開けて今日中に掃除しなきゃいけないんだ、もっと気候のいいときにのんびりやらあいいじゃねえか、と考える。
と毎年思うのだが、他の季節に掃除が出来た例しがない。年末ならではの行事なんだろう。5年前に新築した我が家のサッシはペアガラスの寒さ知らずで居住性は最高なんだけど、掃除をするには最悪の構造である。おしゃれにしたつもりで様々のタイプが使われており、網戸を外したり窓を開放する方法がみんな違っており、いちいち説明書を見ないと扱えない。さらに工具がないと取り外せないものもいくつかあり、解放できても絶対に手の届かない窓もいくつかある。
問題はサッシの溝で、機密性がいいものだから水滴が溜まり、不気味な黒いカビの塊がとぐろを巻いている。歯ブラシで擦り、雑巾で拭き取るのだが歯ブラシも入らず綿棒で拭き取るような溝もいくつかある。これって掃除のことは少しも考えていないよね。
とりあえず掃除を終え、年越しそばで一杯やって一年を振り返り、来年の抱負を思い浮かべる。
建築物は今年はドッグランどに明け暮れたが、来年は自転車修理小屋、玄関前室、石窯の作製を目指したい。
来年は京都「ゆラリー」サイクリングロードが整備され、その道中にあるためにサイクルスポット(仮称)を運営しようとしている。そのために自転車を修理したり整備したりするスペースを計画している。
サイクリスト集まれ~
また、玄関前室は雪の落下対策、手狭の玄関の拡張、じょんの雨天時練習場を兼ねて作りたいと思う。
この高さから雪が落ちてくる、これは欠陥だよね。
石窯は今年中古の耐火煉瓦をもらったので作ってみようと思っているのだが、できればメニューも増えるかな。
ただいま勉強中
もちろんすべてを来年中に出来るとは思わないが、大晦日にこんな事考えるのは楽しいものだ。
【今日のじょん】冬季限定の雪山遊びも今回の積雪ではチト物足りない。そのうちいやと言うほど降るだろう。
2013.12.30(月)晴れ
大作「探訪丹後半島の旅」上中下巻を読み終えた。澤氏の本は「京都北山を歩く」1~3巻と「西丹波秘境の旅」を所蔵しており、愛読しているところだが、やはり氏の最高傑作はこの「丹後半島の旅」であろう。
「探訪 丹後半島の旅」(下)澤潔著 文理閣 1983年12月初版 綾部図書館借本
サブタイトルは「地名語源とその歴史伝承を尋ねて」であり、その通り地名の語源を探究し、各地の伝承からその歴史を紐解いているものである。
下巻は南方系海人ミミ族、天日槍についての考察と氏の持論である但後王朝(日本海王朝)の展開である。
だからといって学術論文的なものではないし、タイトルの示すような紀行文でもない。生まれ故郷の丹後に対する思い入れと愛情の本である。
丹後半島を含む日本海地域に対する歴史的、文化的な評価は「裏日本」と評されるごとく従来低かった。森浩一氏らの提唱で古代の日本海文化が見直されてきて、歴史的には日本海こそ表玄関であることが定着してきた。そのなかで丹後半島は特異でかつ重要な地位を占めている。
丹後半島にはおびただしい数の古墳や住居跡などの遺跡がある。これらの発掘による歴史の解明は、教育委員会などの公的な機関や大学の研究室などで推し進められているところだが、地名考証や伝承の収集など民俗学的な探究はアマチュアである地元の研究者などに頼られている。そういう意味では、澤氏が専門家であるか否かは別として、本書3巻は丹後についての最高の集大成ではなかろうか。
うらにしの丹後半島は奥が深い。
下巻には参考文献が載せられるのだが、5ページにわたる主要参考文献は100冊に及ぶ。また、あいうえお順に記された索引は読者、研究者にとって大変役に立つことと思う。
あとがきの中に氏の主張が見える。
然るに、丹後地方を含めた地方史一般の取扱が、従来、中央偏重の故に、あまりにも今日まで無視され続けてきたことは、まさに歴史的偏見の累積としかいいようがないのである。
【今日のじょん】恒例の体重測定、絶対に太っていると思ったのだが、以外や18,4Kg、正常である。なにせここんところ食うわ食うわの上に雪で運動不足なんだから、、、。そういえば今朝も法面によじ登り、崖っぷち犬になっていた。何でって?消化薬の草探してんのやがな。