晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 続・隼人の古代史 12/24

2013-12-25 | 雨読

2013.12.24(火)雨

 日置については薩摩郡にもその名が見える。薩摩郡は川内川の南に展開する地で、日置郡の北となる。この日置がどこなのか調べていないのだが、薩摩国府と想定される地域の近隣であることには違いない。国府建設に関わる日置かも知れない。いずれにしても薩摩という辺境の地の日置は日置部や日置氏の真相を窺うに恰好の資料かも知れない。「日置のこと」で継続して調べてみようと思う。
 次に気になる事項は、隼人移配地の問題である。大住郷(京田辺市)他六カ所が挙げられているが、丹波国では桑田郡佐伯郷(亀岡市)がある。移配の意図、移配地の意味について本書では極簡単に記述されているのみである。蝦夷の移配地に関して「別所」の研究のように深く研究されているものは無いようである。しかし探してみればいくつかの論文など在るようで、これも今後の研究課題としたい。
 そして最後に、日向(ひむか)神話は如何なる意図を持って書かれたかということが、隼人の服属と大きく関わっているということが書かれている。
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ニニギ降臨の高千穂の峯は宮崎、鹿児島両県で家元争いになっているが、地名や話の流れから、鹿児島が本家のようだ。写真は宮崎の高千穂町。

 日向神話とは天孫降臨、海幸山幸から神武登場という風に流れていくが、隼人の服属を後の時代に説明したものと言われても、神代まで遡った皇室の祖とされる神々の一人が隼人の阿多姫であるというのは、気になることである。おわり

【今日のじょん】朝、飛び出していったはずのじょんがどこにも居ない。慌てて探すと、じょんのびファームの向こう側に行っていた。行ったことの無い場所なので、鹿でも来たかなとみていると、どうも例の草を喰っているみたいだ。最近美味しいものばかりねだっているので、胃腸の調子を整えて居るみたい。P1020039

 

コメント
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