2014.4.12(土)晴れ
仲松弥秀氏の「奥武島考」を読んでいない現在仲松氏と宮城氏の奥武島に関する説を論ずることは無意味なことなのかも知れないが、げすの勘ぐりとしてお許しいただきたい。
宮城氏の「沖縄地名考」では奥武島は祓島の儀(はらいしまのぎ)とし、害虫や鼠を封じ込めた島としている。
伊計島の「しぬぐ祭」に謡う「おもい」に
鼠(イエンチャー)や おーぬ山んかい けー飛居(ドウドー)りよー
というのがあると書いている。鼠はオーの島に飛び立てよという意味だそうだ。そして海岸からゲーン(薄の穂の先を結んだもの)を海に投げるのである。このゲーンがオーゲーンといわれるのだが、これは決して「青いゲーン」ではないと強調されている。
ということはオーは青を意味する、オーゲーンは青いゲーンだとする説が既に存在するのではないだろうか。それこそが仲松氏の「奥武島考」なのではないかと想像している。
ちなみに宜野座村誌にムシバレー(虫払)アブシバレー(畦払)の例はいくつも出てくるのだが、そのすべてが捕獲した虫をアダンやバショウの葉で作った船に乗せて海に流すというものである。
これは国頭村奥の年中行事である、畦払は4月不定となっていて現在でも行われているとある。宜野座村では4月15日となっていて、沖縄のどこでも4月(旧暦)の行事のようである。害虫駆除という目的だが多分に娯楽的要素もあるようだ。
本州でよく目にする虫送りはたいまつを炊いたりするようだが、沖縄のものはいわゆる精霊流しのようなもののようだ。
いずれにしてもこれ以上の考察は、「奥武島考」を読んでからのことである。つづく
【作業日誌 4/12】
草引き
薪割り
【今日のじょん】いよいよドッグランどの季節がやってきた。予定通りに芝や柵の整備が進んでいないのでつらいのだが、てきとーに楽しんでいただければいっか。
キューちゃんとお父ーのプル。