2014.4.22(火)曇り
「奥武島」考を読むー⑧
奥武は葬地か?というタイトルに答えるとしたら、葬地である場合が多いがそうとも限らないというのが答えである。奥武島についてはっきり言えることは、陸地からそう離れていない無人島で、霊力の高い崇高な島だということである。
奥武の語源について、仲松氏の青、宮城氏の扇に集約されるのだが、それを判断できるだけの資料を持たない。ただ、扇については畦払についてのみの理解となるが青とすると霊力の高い島という広義の理解が出来るのではないだろうか。
「南島の風土と歴史」にアブシバレーについて、とった虫は浜におりて海に流す。ニライカナイは豊饒をもたらす源でもあるが、害や不浄を追いやる彼方でもあると信じられたのである。と書かれている。神となるべき死骸と害虫とは相容れないようで、実は同一の思想のもとに、奥武島に流されたのではないだろうか。
本土にある青島、蒼島、粟島、大島などが同一の状況にある事はどうやら確かなようである。地図を手繰っていけば地理的には驚くほど一致していることがわかる。葬地として存在したことも充分考えられる。ただ虫送りの島として存在しているかは確かめていない。
若狭湾に浮かぶ青島(伊根町)蒼島(小浜市)も陸地からすぐのところにある無人島で、どちらも神社が祀られているのはやはり聖地とみられている証と思われるし、青島はかつて共同墓地があったと言われている。
本郷から津崎鼻と双児崎の間に見えるのはやはり蒼島ではなかろうか。
本土の青島と沖縄の奥武島が同一のものであると考えたいがその語源が青であるか扇であるか、はたまた別のものかどうかは解らない。
「南島の地名6 仲松弥秀先生カジマヤー記念号」に仲松氏の後輩の書かれた「奥武島考」が載っているようで、早速購入した。読了語すぐに報告したい。おわり
【今日のじょん】恒例のうみんピアに行く。車の中で待ってられるのはこの時期が限界だろうけど、涼しい日なら大丈夫。帰りの黒石峠で酔ってしまった。ゲロゲロ。
海を見ていたじょん兄、アップにすると白鳩が一羽みえるのだ。