晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(49) 奥武は葬地か-10

2014-04-28 | 地名・山名考

2014.4.26(土)晴れ

 「青」と「オウ(オー)」の地名学を読む②
 はじめにという序文は非常に格調高い文章で、仲松弥秀氏に始まり、谷川健一氏、水谷慶一氏などこの分野における論説を系統的に述べている。そして前に示した問題提起となるのだが、この問題提起は実にわたしが知りたかった事柄が多く含まれており、「青、オウ」地名に関する疑問はすっかり解決し、本項を終結することができると期待したのである。
 しかしながら、本論を読み進めても残念ながら一向に疑問は解消しないのである。読解力が無いものかと何度も読み返すのだがやはり同じである。目崎氏の書いておられることにどうしても納得が得られないのである。
 具体的に「2 伊勢志摩でのオウ考」から紹介してみよう。
 この項でも前文的に各研究者の動向を系列的に記している。誰がどこの地名について研究したかについて書かれているのだが、目崎氏は内陸部の青山、青川、青木、青谷、青地などの地名、沿岸部にある岩礁状の「青の島」について「奥武」に対応できるものではないとして除外している。これでは問題提起にある本土の青と沖縄の奥武についての関連が見えてくるはずがない。
Img_2111
 

何気なく撮った写真だが、度会郡南伊勢町内瀬の村島と思われる。オウの島とはまさにこのような島である。鳥居が見えるように思うのだが、、。(2006.12.10)
 また、外間守善の研究による波切の大王島(大王崎)、相差の東海上にある大島を岩礁であるなどの理由で奥武には対応できないとしている。
 沖縄には奥武島以外にオージ岩、アフ岩というような小島や岩礁がある。そして奥武島と同様のアブシバレーの儀式などが行われ、祓島として存在している。したがって岩礁だからといって奥武島との対応が出来ないとはいえないのではないだろうか。つづく

【今日のじょん】史嬢がお土産にシゲクニ(長岡京市)の焼き豚を持ってきてくれた。
4月15日紹介の中島本店(福知山市)の焼き豚と比べてみようという企画だ。シゲクニのはたれに漬けて食べるものだし、漬け込んで焼いてある中島本店のものとは比べようがないのだが、中島本店のほうが上品な味がする。もちろんじょんも味比べに参加したのだが、どちらも旨そーに食っていた。
P1020805  

シゲクニの焼き豚 

コメント
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