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先週の三連休はすっかり台風の影響で出かけるどころでなかったため、ようやく夏休み以来のお出かけ。家を午後2時に出て上野駅に向かう。流石に芸術の秋、国立西洋美術館では『ミケランジェロ展』、国立科学博物館ではダイオウイカなど『深海』展、もちろん動物園ではパンダ、さらに生き物との触れ合いフェスタなど軒並み大掛かりなイベントが開催中。そのため、すごい人。
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上野駅公園口を降りて東京文化会館の横を通り、東京都美術館方向に少しでも日陰を探しながらあるく。すると目の前に京成電鉄博物館動物園前駅舎が見えてくる。この駅は昭和8年に京成本線開業と同時に開設されたが、ホームが短く、延長出来ないこと、上野駅から900mしか離れていないことから平成9年に休止、同16年に廃止されたもので、同じ京成本線は次の寛永寺坂駅、日暮里駅の次にあった道灌山通駅など廃止駅が多い。
その先を少し行くと、東京芸術大学、その中に美術館はある。報道もされていることから入場者も多い。入場料1500円、解説の音声ガイド500円を払い入場。
まず、目に飛び込んだのは木造弥勒菩薩半跏像、そのもの以上に厨子の装飾や扉絵の無著、世親の姿、飛天などの精巧さに驚く。法相宗の成り立ちの説明を聞く。
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次の展示室は板彫の十二神将、特にメキラ(迷企羅)大将の躍動感にびっくり。あの厚さ2センチもない板から平安時代にここまでのものが作れる偉大さを感じた。
最後の展示室の仏頭は頭しかないのは残念だが、日本には少ない金堂仏の美しいお姿は勿論、目の力の強さを感じた。
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さらに数百年ぶりに一同に介した木造十二神将は慶派が作ったものらしく、精巧さと厳しい顔つき、特にやはりバサラ(伐折羅)大将、クビラ(宮毘羅)大将の迫力に圧倒された。昔の彩色がされた姿が是非みてみたくなる。また、深大寺の釈迦如来像もよく見る像ながら、ガラスケースに入っておられずじっくり鑑賞できた。もちろん、寺院で見せて頂くのが基本であるが、360度色々な方向から鑑賞できるのが、美術館のよさであろう。久々にじっくり多くの国宝に出会うことができ興福寺の奥深さに驚くとともに、十分満足できた。