古刹を巡る その10。会津には素晴らしい観音様が点在している。あまり知られていないが、多くの素晴らしい寺や仏像がある。金塔山恵隆寺(きんとうざん えりゅうじ)は『飛露喜』で有名な広木酒造もある会津坂下町にある。じもとでは立木観音と呼ばれており、寺の縁起は欽明元年に僧青岩が高寺山に庵を結び、634年南岳恵志の弟子恵隆が期限と言われている。この寺を知ったのは薮内佐斗司先生がやっているEテレの番組で昨年取り上げられたためで、一度は見たいものだと昨年の5月に訪問した。平日であったこともあり、ちょうど昼時でもあったため、寺務所にも誰もおらず、困っているとそのテレビに出ていた僧が出てきてくれ、案内をしてくれた。とにかく本堂に入ると仏様の絵をかたどった大きな幕に対面。その幕の奥に十一面千住観音が出てくるのだが、その身の丈は8.5mととにかく大きい。これだけの大きな観音様をどうしてこの観音堂に入れたかを誰もが疑問に思うだろう。
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その答えは、この仏像はその名のとおり根のついた一本の木を削り、作り上げたもので現在も根が付いたままなのだそうだ。つまり先に仏像があって、そのあとに観音堂が作られたものである。この仏像は鎌倉時代の作、旧国宝で、戦後1950年に重要文化財にしてされたのだが、観音堂も重要文化財に指定されている。周りには数多くの仏像が並べられてあるが、その時代はバラバラだそうだ。また、観音堂の正面右に太い柱があるが、『だきつき柱』と呼ばれ、この柱に抱きついて願いをすればかなうとか。
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雪深い会津の里にはこうして民衆の力で長く大切にされてきた寺があり、昨年の旅の際関係者の熱心さには頭が下がった。それにしてもその迫力、素晴らしさは現地に行かないとなかなか味わえないものであり、是非本物を見ていただきたい。
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その答えは、この仏像はその名のとおり根のついた一本の木を削り、作り上げたもので現在も根が付いたままなのだそうだ。つまり先に仏像があって、そのあとに観音堂が作られたものである。この仏像は鎌倉時代の作、旧国宝で、戦後1950年に重要文化財にしてされたのだが、観音堂も重要文化財に指定されている。周りには数多くの仏像が並べられてあるが、その時代はバラバラだそうだ。また、観音堂の正面右に太い柱があるが、『だきつき柱』と呼ばれ、この柱に抱きついて願いをすればかなうとか。
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雪深い会津の里にはこうして民衆の力で長く大切にされてきた寺があり、昨年の旅の際関係者の熱心さには頭が下がった。それにしてもその迫力、素晴らしさは現地に行かないとなかなか味わえないものであり、是非本物を見ていただきたい。
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