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『ぶらり橋巡り』その61。『高橋』という橋があるが、これは『たかばし』と読む。最初の写真は表札ではなく、橋の名前を示す板である。東京都江東区にある小名木川という運河に架かる橋であり、名前の通り周囲より高いところに橋があるがこれは下町では珍しくはない。かつては橋の横に『いせき』という有名なドジョウ屋があった。
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場所は清澄白河駅から清澄通りを少し北に向かったあたりで上流には西深川橋、下流は小名木川水門を経て萬年橋となる。
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このあたりは大正時代はスラム化しており、1921年に刊行された『東京市内の細民に関する調査』で2416人の細民(下層階級の人、貧乏人)がいたと記されている。さらに戦後も長い間いわゆる簡易宿泊所を伴うドヤ街であった。
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今はすっかり変わり、マンションが立ち並んでいる静かな住宅地域に変貌している。名残というか、橋の北側には江東区高橋という丁番を持たない単独町名があるが、その由来もこの橋である。
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橋としての高橋は43.8mあり、橋の袂には2代目芝翫の邸宅跡を示す説明板もある。周囲の橋は萬年橋のようにアーチ橋が多い中、通常の鋼橋で欄干が低い分、小名木川をよく見渡すことができる。
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また、高橋には橋のクルーズ用の船着場もあり、東京都が東京舟運社会実験として日本橋〜高橋間の小名木川を下る船旅が開催されているようである。興味のある方は東京舟旅で検索されて見ると良いでしょう。(私はこのコースには乗船したことはありません。)
蛇足ながら、この辺りには相撲部屋が多く、帰りにはお相撲さんとすれ違った。
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