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来年の干支である猪にまつわる寺社として徳大寺を訪れた。徳大寺は摩利支天を祀る寺であるが、そのお使いが猪だからである。
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場所はJR御徒町駅から徒歩2分の所、アメ横商店街の上に立地している。摩利支天は天の仲間である。仏の世界では『如来』『菩薩』『明王』『天部』と分かれていて、他の仏と異なり天部は民族や部族の異なる者が信仰する神が、釈迦の威光に服し、仏教や民衆を護る守護尊となったとされる。摩利支天はその中でも開運勝利の守護神として武士の間で信仰された。
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徳大寺は江戸前期の1653年に日遣により開山されたと伝えられる日蓮宗の寺であり、奉置される摩利支天像は聖徳太子作と伝えられる。像は左手を掲げ、右手に剣を持ち、走るイノシシの上に立つ。そのため、毎月亥の日は御縁日とされ、特別な利益があるとされる。
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入口は二木の菓子の向かい側に階段があり、これを登ったところに本殿がある。入口にはイノシシの像が置かれていて、お参りをして寺務所で御朱印をもらいがてらお話をするとやはり亥年は参詣者が多いらしい。また、可愛らしい亥の根付やお守も売られている。
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境内は狭いが稲荷社をはじめとする小さな社があり、都会の寺らしく日蓮像の向こうには山手線や京浜東北線が走る。もう来年の初詣のための準備が着々と進められていた。
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