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赤岩渡船場の歴史は古く、16世紀の上杉謙信の書状に利根川に船橋を掛けて軍勢が侵攻したことが書かれている。江戸時代には坂東16渡津の1つに数えられ、熊谷・行田と足利を結ぶ水陸交通の要衝であった。1925年には県営、その後は千代田町が県から直接委託を受けて営業している。
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赤岩渡船場のバス停のすぐそばに船頭さんの詰所があり、そこに声を掛けて船を出してもらうシステム。県道の代替ということで渡船料は無料である。
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船には運転担当と舫を外す担当の2人が乗船、お客は私1人。ライフジャケットを渡され、着ると船は出発、川幅はかなりあるが、流れは穏やかで揺れることもない。
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船が走っていくと川底の魚が見えるようで係員の2人は大きな鯉か何か?がいたという話をしている。後ろを振り返るとどんどん岸から離れていくが、途中から小雨が降り始める。
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しかし、渡船には屋根がないため、避けるには傘でも刺すしかない、と思っている間にもう対岸に到着。船は私を下ろしてすぐに元の岸に帰っていく。千代田町のため、戻ることになっていて、熊谷市側から渡りたい場合は岸にある黄色い旗を掲げることになっている。
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熊谷市側はすぐ前が広い芝生になっていてサッカー場として使われている。そのすぐ横には国際十王交通の葛和田のバス停がある。その横には件の黄色い旗、結構大きいが対岸からはこのくらいないと見えないのだろう。
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荒天など船が出ない時は対岸に赤い旗が掲示される。バスは毎時35分発と1時間に1本しなかいため、30分くらい待たされる。まあ、こういった旅行で待ち時間は致し方なし。川の上を舞うトンビを見て時間つぶしをした。
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バスは定時に到着、熊谷駅には12時に無事到着。今回はバスでなく渡船で県境を越えることができた。