ニュー新橋ビルは昔と変わらないというか、サラリーマンの聖地というか、ランチタイムもスタミナ満点の店が並ぶ。特に1階はかつや(カツ丼)、からやま(唐揚げ)、むさしや(洋食)、肉めし岡村屋(牛丼)などボリューミーな店が軒を連ねる。
その中でネーミングが凄いのが『豚大学』である。名前から連想が付くかもしれないが、帯広名物豚丼の店である。コロナなどどこ吹く風、L字カウンターのみ、椅子の数は12ほどで11時40分なのにもう待つ人もいる。
1本足打法でメニューは豚丼1つだけ、違うのは大きさのみ。小、中、大、特大、さらに大学院、修士、博士まであるが、博士は2kg、牛丼6杯分もあるとのこと。もちろん私は中(680円)+味噌汁(50円)にしたが。ほかにトッピングでは卵やキムチ、漬物などもある。また、出汁茶漬け用の出汁も追加できる(有料)
カウンターの中には威勢の良い4人が働いていて、1人は窓際で焼き鳥のように豚バラを炙っている。これがいい匂い、タレが焦げる匂いは食欲を掻き立てる。
食べ方の指南5カ条があり、『掻き込むべし』『のこすべからず』『トッピングも楽しむべし』『元気になって帰るべし』『また来るべし』と書かれている。
5分程度でほぼネギしか入っていない味噌汁、続いて丼に蒲焼のような色の豚の肉片が15枚、花びらのように盛り付けてある豚丼登場。
まずは豚肉を一切れ、甘辛く香ばしく堪らない味付け、ご飯が進む。掻き込むべしとあるが、言われなくても掻き込んでしまう。まずは七味を掛けて食べるがこれがよく合う。やはりこの甘辛い味がいいのか、豚バラも炙っているため、適度に脂が落ちた上に香ばしく堪らない。
半分食べたところで今度は黒胡椒に変えるが、この方がピリッと締まった味になる。やはりこの店はおっさんばかり、女性はカウンターの中に1人いるだけ。いやはや、美味かった。ご馳走さま、また、行きたくなります。
豚大学
ニュー新橋ビル1階
0355123121ま
0355123121ま