日の入りを見たあと、海岸からすぐの所にある夕陽が浦温泉の『海舟』という宿に入る。宿のキャッチフレーズは『一晩泊まればトドになる』というもの。7階の部屋に入ると先程日が落ちたばかりの海岸が美しく輝いていた。
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わざわざ11月に来たのはやはりカニである。コロナのために全て部屋食、ゆっくり温泉に浸かろうと風呂に行くも、コロナのためか、お爺さんと私の2人だけである。
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仲居さんが今日はカニがたっぷり出ますよと話ながら、先付けの『蟹のモズクあえ』『カニ味噌』が出てきた。瓶ビールのつまみに頂く。するとカニ料理の最初は『カニの刺身』、まずはそのまま頂くが、甘くてびっくり。この辺りから冷酒も飲み始める。次いで『焼きガニ』、大きな陶板に生のカニが1人1杯ずつ。焼けたら太い脚から頂くが、刺身とは違う身の甘さにびっくり。ただ、焦ったおかげで写メも忘れてしまう。
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『カニの天ぷら』、揚げたてをフーフー言いながら食べる。やはり身が甘い。さらに『茶碗蒸し』。殻入れは小ぶりなバケツ、大袈裟かなあと思っていたが、だんだん殻で埋まっていく。
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『カニ鍋』の準備をしながら仲居さんがこの後『茹でガニ』が1人一杯出ますが、お持ち帰りもできます、と言われる。しかし、まだ旅行初日、やむなく『出してください』と頼む。カニ鍋には出汁の出る脚以外の身と白菜、キノコ類を入れて煮始める。
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沸いたところで脚やハサミをいれてすぐに食べ始めるが焼きガニの凝縮した旨味とは違う野菜などの出汁をたっぷり吸った脚肉の身は美味い。ただ、かなり腹が膨れて来たことを実感、酒は飲むがペースは上がらず、無口になる。
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そこに『茹でがに』が1杯ずつ。先に鍋を片付け、野菜も少し頂くがカニ以外がなんと美味いことか。意地になって茹でがにを食べるが、カニ酢の酸っぱさが新鮮。さらにカニ味噌が何とも美味い。脚の身をカニ味噌につけながら頂くが、至福の時である。
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さらに残った甲羅に酒を注いで甲羅酒、あー美味い。刺身で0.5、焼きガニ1、天ぷら0.5、鍋1、茹で1、何と1人4杯も頂いているのである。実は甲羅の中の身は捨ててしまったが、これをほぐせばコキール、チャーハンなどいくつ作れるだろうと考えてしまうのがセコイところ。脚とハサミだけを食べるなんてなんたる贅沢、ご馳走様でした。食べるので精一杯、写メはあまり撮れていなかったことは反省。
海舟
京丹後市網野町浜詰46ー4
0772720825