あべのハルカスを降りて地下鉄御堂筋線に乗る。大阪メトロの天王寺駅はクラシカル。
照明は長い蛍光灯が丸く何本も設置されていて珍しい風景である。それにしても御堂筋線はいつも混雑、押し合いへし合いして2駅、なんば駅で下車する。
なんば駅は出口が多くて右往左往。法善寺横丁に一番近い出口から上がると千日前通りに出る。商店街を通り、次を右に曲がると法善寺横丁。水かけ不動にお参りをし、御朱印を頂く。
この先の飲食街は私が大阪にいた頃、火事で大きな被害を受けたのだが、かなり復活しているようだ。
ここから道頓堀の『今井』を目指す。大阪では有名なうどん屋さん、特にきつねうどんでは真っ先に名前の出る店である。店の前に到着したのが12時ちょうど、すでに外に2組ほどが列を作っていて席に着いたのが20分後。やはりきつねうどんと笹巻き寿司、わらび餅のついたセット(1200円)を注文する。
席はソーシャルディスタンスを意識してゆったり、昼から卵焼きにビールという人も多い。
7、8分待つときつねうどんのセットが登場。七味唐辛子を振って頂く。まずはツユから、何と表現すればよいのか、鰹と昆布で取った上品だが、しっかり、しかし優しい味である。
うどんはツルツル、お揚げはふんわりしていて煮た出汁が甘く、これがツユに溶け出してさらに美味くなる。
笹巻き寿司は鯛の刺身が乗った、東京で言うと粽寿司。鯛の身から透ける木の芽が美しい。
こちらもうどんに合う優しい味。さすがに有名店だけのことはある。
食後のわらび餅もツルツルしていてきなこの香ばしさをまとい、うまかった。
満腹になったため、心斎橋まで腹ごなしに歩き、新大阪駅経由で東京へ。ナイスGoToキャンペーンでした。