いったい、何をやっているのか。昨年は同じヤクルトとの開幕戦、神宮球場で3連勝、一方で今年は大阪ドームで3連敗。初戦は采配ミス、2、3戦は相手投手陣が良かったこともあるが2試合とも得点0。それにしても阪神タイガースのファンは疲れる。
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というのも今年は開幕4連敗、それ自体を非難したい気持ちはあるが、それ以上に首脳陣の準備不足、危機管理能力の無さにガックリ。というのも私は既に開幕前3月24日に感じたのである。
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それは一軍登録の投手陣である。一軍投手は11人を登録したが、まず先発(予想)の藤浪、桐敷、小川は理解した。救援は岩崎、浜地、斎藤、湯浅、石井、渡邊、小野の7人、クローザーはケラー。先発は青柳が外れたのはコロナだからやむを得ない。
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疑問を持ったなは救援投手。前年の一軍登板数を見ると、岩崎の62回以外は大した実績のある投手がいない。石井18回、小野12回、斎藤19回程度。特に浜地4、湯浅3、(渡邊は移籍組)と殆ど勝ち試合の経験がない。オープン戦も小野は決して良くなかったし、石井はコントロールが甘いのも昨年4月と変わらない。昨年勝ち試合に投げた岩貞、及川、アルカンタラ、馬場と言った救援投手が1人も一軍にいない。どこに行ったんだ。
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怪我や調整不足はあるかもしれないが、揃いも揃って誰もいないのは投手コーチの責任である。
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さらにクローザーだが、昨年42セーブのスアレスが抜けた。阪神全体で43あったセーブのうち42を稼いだ投手がいなくなった穴を誰に託すかも必ず議論されているはずだ。まあ、ケラーならと思っていたとしても、ケラーがダメだった時のセカンドプランは必ず必要。しかし、29日の広島戦ではその形跡の微塵も感じなかった。この試合の8回の岩崎はよかった。開幕戦と違いちゃんと修正できていた。
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問題は最終回、ケラーは空振りが取れない。広島・マグブルームにヒット、代走の曽根に2塁に走られ、會澤は打ち取ったが上本に四球。12球も粘られてである。1死1、2塁で代打長野を打ち取ったがケラー自体がほぼエラー、満塁となる。ここでベンチは堪えきれずに湯浅にチェンジ。確かに湯浅投手の好投がヤクルト戦の僅かな成果だったことは認める。しかし、唐突すぎる。
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湯浅投手にはやはり経験不足は否めない。西川に1球目の際どいフォークを選ばれ、やむなく投げた2球目ストレートをライトオーバー、万事休す。これでは勝てない。まず、捕手の坂本が西川の早打を知らないことも問題。ケラーの実践登板不足に加えて、ここでクローザーとしてマウンドに向かった湯浅には荷が重すぎる。ヤクルト戦の状態を見たらケラーを8回、岩崎が9回が最低ライン。こうすればケラーが点を取られても攻撃が1回残っているのだ。しかもクローザーのリスクシナリオの練習をオープン戦で十分にできていない意識の低さにはガッカリした。
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簡単に試合が終わらないことは9回打切りだった昨年ですら分かっていたはず。しかも今年は延長は12回まであるのである。もし、同点で9回終わっていた後はどうするつもりだったのだろう。
打つ方も佐藤の脆弱さはあまり変わっていないが、打線の組み替えは可能、それより投手をどう使うのか、福原・金村コーチと矢野監督に掛かっているのである。
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まだ、3月、これからの数試合をどうするかが今シーズンの命運を決めると言っても過言ではない。投手の起用法を改めてもらいたいと考える。(脱稿3月29日)