『東京の坂、日本の坂』その179。有栖川宮記念公園の周りを反対方向に歩く。こちらは緩やかな坂道となるが、これが『木下坂』。名前の由来は北側が木下家という大名の屋敷に接していたからつけられた。
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長いダラダラ坂を登ると右手に愛育病院が現れる。
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四辻となるが、これを左手に降っていくが、この坂が『北条坂』。由来は南側に北条家という大名屋敷があったために付けられた名前である。
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この坂は長く、勾配が一旦緩くなり、再び坂がきつい降りとなるが、先の部分のみ、『鉄砲坂』と呼ばれる。
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これは江戸時代に坂の崖下に幕府の鉄砲練習場があったため、そのように呼ばれた。坂全体は北条坂、先の部分のみ鉄砲坂と呼ばれ、共に案内板があるのは珍しい。
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北条坂を再び登り、左に曲がる。警察官の姿が増え始めたと思えば右手に中国大使館。壁面には中国の風景がカラーで何枚も描かれていて鮮やかである。
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左に坂道が出てくるが、これが『中坂』。北条坂と芥坂(紺屋坂)の間にあるためこの名前となった。坂を降りると笄小学校となっていた。
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再び坂を登り、左へ。再び左側に坂道が現れるがこれが『芥坂(紺屋坂)』。坂の名前は崖下がゴミ捨て場となっていたためで、別名の紺屋坂の方は坂の脇に紺屋があったためと言われているがはっきりしない。
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坂を登り、元来た道を左に曲がる。この辺りには中国へのビザ代行などの店が多い。次の信号を左に曲がる1車線の坂道、これが『大横丁坂(おおよこちょう)』である。坂の真ん中あたりにラオス大使館がある。
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今もタクシーが多く通る道だが、外苑西通りまで繋がっていて六本木通りができる前から渋谷方面に抜ける道として重宝された。(以下、次回)