hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

通人の店 ふくべ〜八重洲グルメ

2023-06-07 05:00:00 | グルメ
八重洲にある『通人の店 ふくべ』に初めてお邪魔したのは1990年だからかれこれ30年以上前のことになる。以前の店は店の左側は燗付け場を囲むようにカウンター、右側は小さめの机と椅子が狭い場所に並んでいて、間違って左側の戸から入ると既にご常連が呑んでいてお前みたいのはこっち側じゃないぞと言わんばかりに睨まれるほどであった。

それでも3年前旧店舗にお邪魔した時は雰囲気もかなり和らぎ、女性客もちらほら。そんな店もコロナの時期に新店舗(旧店舗の並び)に移り、最近営業を再開したのを知り、同僚のKくんとお邪魔した。



(旧店舗)

外観は3階建になり、看板も立派。新しい縄のれんを潜り店に入るとかつての左側の扉を開けたのとほぼ同じ風景、カウンターは満員である。予約の名前をいうと2階へと案内された。


2階は以前よりは座席の隙間が広くなっているが、既に飲み始めている諸先輩で席は埋まっている。まずはビール大瓶から、つまみは卵焼、たたみ鰯、〆さばをお願いした。



すぐに卵焼到着、冷たいが業者が作ったものなのか、美味い。たたみ鰯は醤油を塗って炙ってある。ビールにはいいあてである。

ビールを飲みながら店内を見渡すが、お客さんの高齢化を感じてしまう。自分を棚に上げてだが。



〆さばは絶品、塩の具合、酢の程よく効いた旨み、やはり日本酒が欲しくなる。まずは今海外で売れている『三井の寿』(福岡県)を常温で。辛めの酒は鯖に合う。



追加で頼んだマグロが到着、中トロにわさびを少し付けて口に投入。脂の溶け具合、すかさず酒をまた投入。

1合はすぐ無くなり、呑んだ事のない『土田』(群馬県)を注文。この酒は珍しく冷酒である。生酛作りの丁寧に作られた食中酒、ただ、マグロも無くなっていた。

季節外れのおでんを注文、酒は辛口の樽平(山形県)。昔、銀座に同名の酒場があり、烏賊のワタの粕漬けが美味かったことを急に思い出す。この店のおでんは優しい味付け、色も薄い。これでは酒に負けてしまう。

慌てて焼きたらこを注文、単にたらこを炙っただけだが、半分生の部分を残し、塩味もそれほど強くない。身体のことはともかく、魚卵はあてにピッタリ。

急に燗酒が欲しくなり群馬泉(群馬県)と厚揚げをお願いする。燗酒は付け方も大切だが、温度がやはり見事。ただ、燗酒はついつい飲み過ぎる。

2時間経過でラストオーダー、越の誉(新潟県)をお願いした。柔らかい越後の酒、ゆっくりと味わって2人で5合。

確か3年前は7合飲めたはずなのだが、年を重ねたものである。ご馳走さま。

通人の店 ふくべ
中央区八重洲1ー4ー5
0332716065