hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

神田まつやで1人呑み

2024-11-20 05:00:00 | グルメ
あまり『一人酒』は得意ではないが、パーティーで話し込み、ついつい食べ損ねたこともあり、一人飲みをする羽目になった。場所が神保町だったので思いついたのが『神田まつや』、以前に昼蕎麦を食べに行った時、一人酒をしているたくさんの人を見たからである。



午後6時に神田まつやの暖簾をくぐると、かなりの人。それも外国人のグループが目立ち、一人酒はほんのわずか。ただ、店のお姉さんが、奥の2人がけの静かそうな場所に案内してくれた。



まずは小ビールと山かけ、焼き鳥を注文した。すぐに小ビールと突き出しのそば味噌が到着。練り味噌に炒った蕎麦の実がプチプチとした食感がいい。



すぐに山かけも到着、生ワサビが乗せられ、付いている醤油を少しかけて頂く。粘り強く、しっかりとした山芋に香りの良いワサビが相まって肴には最高である。



『天抜き』も食べたいところだが、今回は我慢してさっぱりと頂く。焼き鳥も到着。

焼き鳥は照りがでてツヤツヤ、溶き辛子が添えてある。小ビールを飲み干し、ぬる燗を1本貰う。頼んだ物が割にすぐ出てくるところが嬉しい。
悩むのは七味唐辛子で食べるか、溶き辛子で食べるか。まずは七味唐辛子から、よく効く辛味、やや甘口の燗酒によく合う。鶏肉の下にネギの焼いた物が敷いてあり、これも一緒に頂く。



やはり蕎麦屋の焼き鳥はかえしを使っているので味がいい。次は溶き辛子、キリッとした辛味、唐辛子とは違う味が美味い。やはり酒を飲む。一人静かに飲むのもいいが、意外に徳利の酒の減り方が遅い。しばらくはこの酒とつまみでゆっくりやる。

店は混んできて、隣の2人席に老夫婦が座る。蕎麦を食べるのかと思いきや、小ビールからのスタート。つまみにニシンの棒煮を頼んで、2人でほじくっては『意外に多いわね。だけど美味しい。』などと楽しそうに呑んでいる。



私は少し塩気のあるつまみと酒盗を注文。小皿に鰹の塩辛が乗って出てくる。これは不思議な味、食べた瞬間は塩辛さを舌が感じるが、なぜか次の瞬間、甘みさえ感じる。酒盗の名前の通り、酒が進む。

そろそろ蕎麦にとお品書きを見るが、もりそばは寒いなと悩み、『花巻』をお願いする。花巻は東北の都市のことではなく、かけ蕎麦にたっぷりの焼き海苔とワサビを乗せて混ぜて食べる物。店によってはもう海苔がふやけたものもあるが、この店は蕎麦の上に焼き海苔を3枚、生ワサビを乗せ、蓋をして供される。



この海苔を溶かし、ワサビは少し取って端で掴んだ蕎麦に乗せて頂く。酒を飲んだ胃に染みる、甘汁が堪らない。ようやく少し寒くなり、かけそばが恋しくなってきた。



最後にそば猪口と蕎麦湯を頂き、少しずつ混ぜながら飲むのが好きである。いい酒といい肴、たまには一人呑みもいい。

ご馳走さまでした。それにしてもこの店のサービスは最高でした。
神田まつや
千代田区神田須田町1ー13
0332511556