『ぶらり橋巡り』その108。森高千里さんの『渡良瀬橋』の後、考えてみればさだまさしさんの『木根川橋』に行ったことがないと気づき、早速行ってみた。
その前に木根川橋を調べたのだが、これがかなりややこしい話なのである。今の位置関係は川上から四ツ木橋、新四ツ木橋、京成線鉄橋、木根川橋の順にある。
(左から四ツ木橋、新四ツ木橋、京成線の鉄橋)
1922年に荒川放水路(現在の荒川)開削前は四ツ木橋(木橋)が今の四ツ木橋のあたりに建設された。しかし、老朽化したために1969年に現在の木根川橋が旧四ツ木橋の100m下流に作られた。橋長539.6m、幅員10.5mの7径間下路式平行ワーレントラス橋という大規模な橋である。
(四ツ木橋)
(新四ツ木橋)
その後、1952年に四ツ木橋(国道6号が上を走る)、1973年に新四つ木橋が完工した。さださんが『木根川橋』で歌っていると思われるのは木橋であった旧四ツ木橋であり、今の立派な木根川橋ではないらしい。
と言った事実はともかく、京成線八広駅で下車して荒川を目指す。駅前のクネクネした道を5分ほど歩くと目の前に歩道橋のもののような階段が現れた。
これを上がるとようやく堤防が見えてきてさらに階段を上がると急に景色が開ける。
目の前には木根川橋、後ろには京成線鉄橋、さらに四ツ木橋や新四ツ木橋も見ることができる。河原には草が一面生えていて、ひまわり畑の一角もある。
(京成線鉄橋)
そのまま歩き、木根川橋を渡るのだが、とにかく強風が吹き荒れ、自転車の人はハンドルが取られないように運転するのが精一杯。
橋からの眺めも上流・下流とも素晴らしい。屋形船も係留され、浚渫船が川底の砂を減らすべくほりすすめている。
木根川橋は540mもあるため、渡るだけでも時間がかかるが、風があるため後ろからくる自転車のベルもよく聞こえない。荒川を渡り切るといったん橋が終わるが、次に綾瀬川を越える小さな橋がある。
右手を見ると小さな黄色い橋がかかっているが、こちらは東四ツ木避難橋という災害時向けの橋である。また、左前方には京成線四ツ木駅も見えてくる。
まっすぐ行くと突き当たるが、スロープを降りると歌に出てくる『水道路』が出てくる。(以下、次回)