神田駅近くに山形そばの店ができたと聞いて早速お邪魔することにした。山形県は位置的には暑くないと思われがちだが、戦前に山形市で記録された(1933年7月25日の40.8℃、現在でも歴代10位)気温が観測されれたのだが、40℃越えという驚くべき温度である。
そんな山形県には『冷やし麺』文化があり、冷やし中華(甘酸っぱいタレではない)や冷やし肉そばが有名である。
お店の名前は『おかめ』、ただ、お店には看板がないのか、私がみつけられないのか。ラーメン店ではないようなガラス張り、たぶんワインバーの跡を居抜きで開店したのではと勝手に想像した。
店内はまだ先客が1人のみ、カウンターに座り、冷やし肉そば(800円)を注文する。ランチはサービスで卵かけご飯が付くが、私は遠慮しておく。
店員は5人、厨房内には3人と沢山いる。すぐに茶色っぽい麺を茹で始め、これを氷水で冷やし、丼に入れる。上に鶏肉を並べ、タレを掛け、最後にネギを振る。
山形そばは色が濃く、やや太めで噛みごたえがあるのが特徴。
とても喉越しなどは楽しめない。さらに鶏肉と言っても親鶏で噛めば噛むほど味が出るが、よく噛まないと呑み込めない。
量は大して多くはないが、よく噛んで食べることになる。麺も肉も味わい深く、ゆっくりと楽しむものであることは認識しておいた方がいい。
タレはあまり濃くない醤油ダレ、出汁もしっかり取ってあり、冷やしても香りは高い。七味唐辛子も振って頂いた。これを大盛りにすると顎が痛くなりそうな気もした。夜は居酒屋に変わり営業しているのだが、メニューもなかなか豊富だった。顎を鍛えるにはもってこいである。ご馳走さまでした。
神田おかめ
千代田区鍛冶町1ー10ー8
0352444566