いつものように近くの蕎麦屋に行ってあんまり暑いので『冷やしたぬき蕎麦』と言ったら、店の人に『まだ、やっていないんだよ。』とすまなそうにいわれ、ざるそばを食べる。さすがに昼飯にこれだけでは腹が減る。この経験を生かして2日後は今年初ものの『冷やしたぬきそば』を食べに『高松』に向かう。
ここもよく行く店だが、今年初めての冷やしたぬきそば、お姉さんに言うとすぐに調理場に通してくれる。確かに立食い蕎麦の小諸そばや富士そばには年中冷やしたぬきそばはあるメニューだが、普通の蕎麦屋は暑くならないとないのである。
『高松』の冷やしたぬき蕎麦は確かに冷たい。容器も冷やしてあり、ツユも冷蔵庫から出した冷たさ、蕎麦もまだ水道水が冷たいからかも知れないが、よく冷えている。上に乗っている小松菜と揚げ玉だけは常温、ワサビを溶いて一口食べるが、これは冷たい。
さっきまで暑かったため、始めは美味いが、だんだん寒くなってくる。蕎麦もキリッと締められていて喉越しもいい。ただ、まだ外気は25℃、少し早い気はした。というのも最後に蕎麦湯を飲みほっとしたからである。
少し雨の日が続き、冷たい物が食べたいという気分ではなかったが、梅雨入りが近づき、暑くなってくると中華料理店の『冷やし中華』という紙が目に入る。
今日は『冷やし中華』の初ものを食べに菊水軒という町中華にお邪魔する。この店で最も高いメニューが天津丼とカツカレーの950円、これに対して冷やし中華は850円、ラーメン+ミニチャーハンが800円だからやはり高く、コスパは悪い。などと言わずに冷やし中華をオーダー。
店のおじさんは丁寧に冷やし中華を作り、7分ほどで到着。ザ・冷やし中華という彩り、錦糸卵、わかめ、メンマ、チャーシュー、キュウリ、ナルト、さらに紅生姜。色どりも黄色、緑色、黄土色、茶色、黄緑色、ピンクと白、赤色と8色も使っている。
辛子を溶かして麺から行くが縮れ麺に酸っぱいタレがよく絡む。タレも麺もよく冷やされていて涼感が漂う。麺の量もそこそこあり、何より嬉しいのはタレの量。これをケチっていないのが嬉しい。
まだ、6月に入ったばかりでやや早すぎるのかも知れないが、『はしり』の物を食べるのは季節感先取りで気分がいい。ご馳走さまでした。
高松 中央区日本橋堀留町1ー4ー16
0336611484
菊水軒 中央区日本橋人形町1ー10ー1
0336663766