hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『冷やしたぬき』vs『たぬきせいろ』

2022-07-04 05:00:00 | グルメ
夏が予定より1ヶ月早く来たこともあり、毎日のランチはそばの比率が激増。色々な店に行き、その店の麺、ツユ、さらに雰囲気を楽しむ。どうしても冷たい麺が食べたくなるが、ざる蕎麦ばかり食べて少し飽きてきたので揚げ玉の乗ったものに変えてみた。

しかし、日本橋界隈だけでも2分される。一つが立ち食いそばでもポピュラーな『冷やしたぬき』。ぶっかけ蕎麦の典型であり、日頃から行く『高松』の冷やしたぬきは美味い。暑い日に店を訪れるとざるそばと人気を二分している。

まずは器が冷たく、麺も間違いなく冷水または氷で冷めていて口当たりがいい。添えてあるのは小松菜、しっかり味がある。ワサビも振りネギも別皿で提供されるのも嬉しい。よくワサビをツユに溶かしてあまり麺は絡めず揚げ玉がツユに浸らないくらいで頂くと最後まで口当たりが楽しめる。ここの揚げ玉は天ぷらの衣だろうが、細かく砕いてあり、こちらもボソボソしない。暑い外から入って頂く一口目はまるでジョッキに注いだビールの一口目のような清涼感を楽しめる。

もう一つのカテゴリーが『たぬきせいろ』である。これは何軒かの蕎麦屋で見かけたが、いずれも『きつねせいろ』『天ぷらせいろ』『カレーせいろ』などのバリエーションがある。1軒目は『人形町やぶ』である。季節メニューの中心的存在で蕎麦猪口の中に揚げ玉が入り、徳利から蕎麦つゆを注ぎ、せいろに盛られた蕎麦をざるそばの要領で食べるタイプ。

揚げ玉は天ぷらの衣の破損部分ばかりで葉物(三つ葉?)の揚げ玉もある。ツユを上からかけるが、ある程度かけないと揚げ玉が浸らず麺がつけにくい。麺を一箸で取りすぎると猪口がいっぱいになり食べにくくなるという欠点もある。

濃いめのツユにあんまり麺をどっぷり付けず頂くとバランスがいい。ぶっかけてある冷やしたぬきよりは食べるのに工夫がいる。

『たぬきせいろ』の2軒目は人形町の『松竹庵』。こちらも歴史のある店ながら、大盛は量が多く、他の店を凌駕するほどの人気店である。




こちらのたぬきせいろは大きめの蕎麦猪口に揚げ玉、蒲鉾、ほうれん草が入り、ワサビと振りネギは別盛。ツユはやや暖かく、他の店とは一線を画す。

まるで『室町やぶそば』の天ざるのような趣きで麺をツユに漬けて食べる。なぜか冷たいキリッと冷えた麺を温かいツユに通して食べるのは美味い。なぜ美味いのかはよく分からないが、これはありである。ややツユが染みた揚げ玉を一緒に食べると温かいものと冷たいものが反応してこれがうまいのである。やや辛めのツユが美味い。

以上の通り、3店の『冷やしたぬき』『たぬきせいろ』はそれぞれかなり異なるが、同じなのは最後に蕎麦湯を入れて飲むツユの美味さ。同じ様だからみんないいというのが結論出である。ああ、それぞれに美味かった。ご馳走さまでした。

おそば高松
中央区日本橋堀留町1ー4ー16
0336611484
人形町薮そば
中央区日本橋人形町1ー7ー2
0336665922
松竹庵
中央区日本橋人形町1ー15ー5
0336613995


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