hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

喜多方ラーメン(老麺まるや)を日本橋ふくしま館で頂く

2021-04-09 05:00:00 | グルメ
先日、淡路島のアンテナショップに行った際に向かい側に福島県のアンテナショップ(八重洲口から日本橋に移転)を発見。

『日本橋ふくしま館』の特徴はとにかく日本酒の種類が多いこと。さすがに幻の酒となった『飛露喜』は置いていないが、『瀉樂』『ロ万』『奈良萬』は各種取り揃えているなど店に入ると目移りするくらいのラインナップ。

しかし、今日のお目当ては奥にある飲食コーナーで喜多方の名店『老麺まるや』が100食限定で食べさせる喜多方ラーメンである。入口には5人くらいが既に列を作る。本来ならばすぐに入れる収容力だが、席の配置をコロナ対策用に変えているため、定員が少ないのである。



それでも10分も待たずに食券を買い、席に着く。今日はチャーシュー麺(935円、税込)にしてみる。39番の番号札をもらい、待つことしばし。大きなモニターには滝桜をはじめとする福島県の桜の名所が次々に現れ、美しさに感動する。

10分ほどして番号を呼ばれてチャーシュー麺を取りにカウンターへ。大きなチャーシューが8枚、ネギ、メンマが乗る。ラーメンスープは黄金色に輝き、脂はそれほど浮いていない。まず、スープを一口、醤油の味と出汁の味はしっかりとしているが、優しい味。

麺は平打ち、やや太めでもちもちしておりスープによく絡む。特筆すべきはチャーシュー、バラとロースを大きくスライス、ロースであってもパサつきはなく、美味い。ただ、チャーシュー麺だけの麺よりチャーシューが遥かに多く、バランスはイマイチ。私の前の人が麺大盛のチャーシュー麺を頼んでいたが、気持ちはよくわかる。

スープは飲むほどにくせになり、最後はチャーシューを齧りながら、スープを全て頂いた。東京に多く出ている坂内より素朴で何か懐かしい気がした。それにしても麺が美味い、次はいつ食べられるのやら。ご馳走さまでした。

老麺まるや
(日本橋福島館内出店)
中央区日本橋室町4ー3ー16
0362623967

青物横丁〜鮫洲周辺の坂道①

2021-04-08 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その129。京浜急行で品川駅から4駅目の青物横丁駅で下車する。『青物横丁』という名前はインパクトがあるが、1904年の開業時には青物横町という名前だったらしい。

江戸時代から農民が青物(野菜や果物)を持ち寄って市場を開いたことに由来する名前だが、今はその面影はない。因みに『横丁』のつく駅名は全国唯一である。

駅を降りると第一京浜(国道15号線)と池上通りの交差点になり、歩道橋を上がる。駅前交差点から池上通りが『仙台坂』である。

実はこの坂道は新たに広くなった坂道につけられた名前で後で行く『旧仙台坂』は坂の中程に仙台藩伊達陸奥守の下屋敷があり、坂の頂上には仙台味噌の工場があったためつけられた。



坂を登って行くと右側にエトワール学園があり、その先を右に曲がる。細い道をしばらく行くと左に曲がるクネクネとした坂道になるがこの坂道が『ゆうれい坂』である。

かつては両側に樹木が茂り、薄暗かったためこの名前となったが、左右にマンションができ、提供公園もあるため、今は明るい坂道である。



坂を登り切ると広い道とぶつかるが、この左右に伸びる長い坂道が『ゼームス坂』である。ゼームス坂は元は浅間坂と呼ばれた急坂であったが、明治時代にイギリス人J.M.ゼームスが住んでいたことからこの名前がついた。

ゼームスは幕末に長崎に来たマディソン商会の社員で明治5年に海軍省に入り、測量や航海術を教えた。彼は急勾配のこの坂道を私費を投じて緩やかに改修したもので明治41年に70歳で没するまでこの地に住み続け、周囲の人たちに慕われていた。



この坂の途中わずかに横道に入った所に以前はゼームス坂病院があり、そこに高村光太郎の妻、智恵子が精神を病み、昭和10年に入院していた。



その病院跡に『レモン哀歌の碑』が建てられている。私が訪れた際には碑の前にレモンが3個添えられていたのが印象的であった。(以下、次回)

瓦.TOKYO〜茅場町ランチグルメ

2021-04-07 05:00:00 | グルメ
本日のお昼は『瓦そば』にしてみた。瓦そばは山口県の名物で熱く焼いた瓦の上に茹で上げた茶そば、錦糸卵、ネギ、肉、海苔などを置き、熱いつけ汁つけて食べるという郷土料理である。

これを専門的に食べさせてくれる店が茅場町駅から歩いて3分ほどにあることを知り、お邪魔した。店の名前は『瓦.TOKYO』、黒のフォルムのモダンな店構えである。昼直前にお邪魔したが、先客は5名くらい、全て1人である。ランチメニューは1品、瓦そばのみ。蕎麦の大盛、肉の大盛は可能、またわかめご飯が付いてくる。



注文したあとテーブルを見ると食べ方が書いてある。漬け汁に紅葉おろし、レモンをまず投入。

さらに蕎麦の上に乗っている肉、ネギ、海苔、錦糸卵をつけ汁に入れて、蕎麦をつけ汁に漬けて食べる。すると見事な瓦の上に場所によっては焦げ目のついた茶そばが乗ってきた。



作法通りにした上でそばを食べる。細めの蕎麦が適度にパリパリ感を出し、ツユをくぐらせて頂く。予想より漬け汁は甘く、薄味、柔らかなところとパリパリのところが混じり合い、面白い食感。

蕎麦はそれほど多くないので大盛も可能な量。食べ進めるうちに具合よく感じるようになる。また、塩と梅の香りのわかめご飯との相性も抜群。



触ってみると瓦はかなり熱く、蕎麦が冷えることはない。それにしてもこの料理はどういう由来かが不思議である。途中から柚子胡椒を投入すると味が締まって旨くなる。



調べると山口県川棚温泉の高瀬さんという創業者が西南戦争で薩摩軍の兵士が瓦の上で肉や野菜を焼いて食べたという話を聞き、これを参考に色々と試したところ、茶そばに行き着いたということらしい。今から70年ほど前の話だとか。川棚温泉を盛り上げようとした瓦そばはすっかり山口県の名物となっている。その専門店が東京にあるのは嬉しいことである。どうもご馳走さまでした。

瓦.TOKYO
中央区日本橋茅場町2ー17ー5
05055929443

『povo』の陥穽〜携帯格安プラン失敗記

2021-04-06 05:00:00 | 日記

菅総理大臣の肝煎りで総務大臣が旗振りをして各大手キャリアを競わせ、格安プランがで始めた。例えばauであればpovoなのだが、ただ、これを『単なるプラン変更』と思って価格を見てはいけないということを私の失敗を交えながらお伝えしたい。

auで20GBの通話ニーズなしのプランを見ると6580円(ギガ使い放題、機種代金を除く)、これに対してpovoならば2480円(20GBまで)と半分以下に携帯料金が下がる。ただ、これはプランの変更に合わせてサービス内容も大幅にさがることまで中々気付かない。

私はあまりよく研究もしないでau→povoの乗換を行なったのだが、料金プランを変更すると割安な価格を実感する前に色々な事象が発生した。まず、①@ezweb.ne.jpのメールは全く使えなくなり、さらに保留されていた未読のメール4000が消えてしまう。→これはちゃんと説明書きに『キャリアメールは使えなくなります』という注意書はあるが、私は意味をよく理解できていなかった。②Apple IDをこの@ezwebのアドレスで登録していたため、クラウドが使えなくなり、メモや写真はまさに雲の彼方に消えてしまった。③メールも送れなくなり、よくわからないアドレスとなっていたが、このままではメールを受け取ることもできず、このメール登録の方法ががわからない。

そこで私はauに電話するが、povoは auのサービスは受けられないのでpovoのサイトを立ち上げて、そちらのチャットで質問して下さいと突き放される。しかし、いくらチャットで質問してもサービスはAiが行っているから定型の答えしか返ってこない。

私のような携帯に詳しくない者にはpovoは無理なようだ、ということに遅まきながら気づく。そして元のauに戻すことを思いつく。しかし、そのやり方すら分からず、元に戻す方法ももちろんpovoのページにはない。やむなくネットを見ていると『157』(auお客様サービス)に電話をしたところ、教えてもらえたという貴重な記事を発見。


早速、157に掛けるが、今度は電話が繋がらない。35分経過してようやくオペレーターに繋いでもらった。そこで元のプランに戻して欲しいと頼むと、元のプランはないのでギガ使い放題しかないとの回答。背に腹はかえられず、この要求を飲み、先方で元のプランに戻して貰う。しかし、オペレーションが混んでいるため、戻すには数日かかるとのこと。povoに変えるのは一瞬なのに、戻すには2、3日もかかるのである。

心配になり、元のアドレスに戻るかを聞くと@ezwebにはたぶん戻るとの話。しかし、最悪、クラウドも消えて帰らないこともあるらしい。まあ、やむを得ない。幸い2日経過した朝にauプランに戻り、アドレスも帰ってはきたが、メールへの登録のやり方がよくわからず、auショップに行って修正して貰う。

結論としてはpovoはauの新しいプランとは言っているが、実態は全く別のキャリア、それも無人のキャリアと契約するくらいサービス内容が変わる。

何とかショップで貰った資料で動かせたが、基本はpovoのことは auショップの人も分からないため、すぐに教えてもらえない。調べてもやってみないとわからないこともあり、今回のようなトラブルが起きると大変なことになる。
ショップの店員氏曰く、『povoは色々なサービスを外してコストダウンをはかり、低価格の実現をしたが、サービスは限界まで削られている。この事を承知な人だけが入ることができるプランであり、新しい機種も売らないし、CMもあまりしない。povoはauとは別物でauショップでは面倒を見ることができない。どうしてもauショップに来て何とかしろと言われた場合には私どもはpovoは扱わない、退去してもらえない場合は警察を呼ぶくらいの対応も考えざるを得ないですよ。』と笑っていた。(因みに私はauのプランに戻したため、正規の顧客である)
もちろん、携帯料金は安いに越したことはないが、何を目的にプランを選ぶのかは慎重に検討した上で行動されることをお勧めしたい。

金子屋にて穴子天丼を頂く

2021-04-05 05:00:00 | グルメ
今日は朝から『天丼が食べたい』と思ってすごす。昼は時間がなかったし、小諸そばの天丼では寂しいとたぬきそばとして夕食を吉祥寺の『金子屋』に行くことにした。

金子屋は日本橋の金子半之助のグループで2階は天丼、1階は天ぷら定食を出す。コロナ禍のため、店は6時というのにガラガラ、2組6人と女性1名の7人しかいない。

メニューはメインの天丼が松(穴子)、竹(鱚)、梅(舞茸)の3種類。やはり穴子が食べたくなり、松に味噌汁を付け、しめて1500円(税込)をお願いする。私の席の前に座った女性も同じオーダーだったらしく、大きな穴子の入った天丼と味噌汁が到着する。



待つことしばし、いつものようにサービスで出されている『ガリゴボウ』でお茶を飲む。するとまず味噌汁が到着、腹も減っているため、味噌汁を一口。ところがこれが熱い。そうだ、前来た時も同じことをやったんだと思い出すが、時は遅く、口の中は火傷している。

少し経って天丼が到着。大振りの穴子、海老が2本、イカのかき揚げ、海苔、しし唐、そして玉子とたっぷり乗っている。気がきくことに別皿を持ってきてくれ、こちらに海老と穴子を退避、かなり食べやすくなる。

まずは海老から。流石に天丼屋の海老はうまい、ちゃんとさいまき海老を使っていて、カラッと揚がったしっぽまで美味い。次にしし唐、幸いにして辛くない。冷えない前にと穴子、前の女性は端からかぶりついていたが、私は箸でカット、食べ応えは満点。脂が乗っている。イカのかき揚げ、玉子と食べ、最後までうまくご飯を残しながら完食。最後にお茶を飲み,満足感に浸る。

もちろん天丼も美味いがガリゴボウも美味い。お土産(500円)も買い、2000円支払ってお店を出ました。店に入る間じゅう、テイクアウトの天丼を求める人はひっきりなしというのはさすが。でも、お店で頂く方が遥かに美味いです。ご馳走さまでした。
金子屋
武蔵野市吉祥寺本町2ー4ー17
0422204008

荻窪付近の坂道②〜時々橋巡り

2021-04-04 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その128。善福寺川の橋巡りを少ししてみる。本村橋、中央線架線橋、置田橋の次は神明橋、出山橋と続く。地図を見るとよくわかるが善福寺川は善福寺公園内にある善福寺池を源に中野富士見町駅近くで神田川に合流するまで11km程度の河川である。


しかし、地図で見るとよくわかるが杉並区は階段上にジグザグに流れ、昔から妙正寺川同様氾濫の多い川として知られている。もちろん治水工事や和田堀公園の調節池などにより改善は図られているが。



次の出山橋の下を見ると昔の橋の杭の後が残されている。左側を行くと『おぎ緑地』という児童公園よりさらに手狭な緑地がある。こぎれいに花壇が整備されていて奥には井戸、手押しポンプが置かれている。



水は飲用できないみたいだが、今も現役。地主が荻窪らしい風景を残したいと作られた区営の緑地である。一休みするにはいい。



私は次の鍛冶橋まで行き、神明橋まで戻る。橋を左方向に行くと坂となっているが、この坂が薬罐坂。



坂の逸話があり、『八丁で飲んだ帰り道、この坂道に真っ赤に焼けた薬罐が転がっていた。薬罐を転がすと坂の下まで転げていったが、この話が広がり、何人もの人がこの薬罐を見たと言ったため,薬罐坂と呼ぶようになった』とのこと。それほど勾配もなく、だらだらとした坂道である。



実はこの先に『豆腐屋坂』があるのだが、遅くなって日が暮れてきたため、今回は終了とした。

日本橋長寿庵〜日本橋ランチグルメ

2021-04-03 05:00:00 | グルメ
昼ごはんは蕎麦がメインと決めて数ヶ月経つ。勤めている人形町、周辺の小伝馬町、水天宮前、日本橋、茅場町、この周辺の蕎麦屋はかなり行き尽くしてきた。と思っていたが、いやいや、甘い甘い、街を歩いて行った覚えのない店がまだある。

そのうちの一軒が今日お邪魔する『日本橋長寿庵』、同じような名前の蕎麦屋は『やなぎばし長寿庵』『茅場町長寿庵』『水天宮長寿庵』と日本橋界隈には多い。

場所はCOREDO室町から近く、三越前駅から徒歩2分程度。店内の写真を見るとかなりの老舗だが、ほぼ家族経営である。入店すると誰もいない、11時45分なのにと思っていると入口にある『準備中』の木札がそのままなのである。

店の人に一言伝えて入店。何気なくメニューを見るとこれが中々面白い。というのは他の店ではあまり見かけない『椎茸そば』『麦天ざる』『おでんそば』『からみもちそば』『ソーメン山かけ』といった具合。私はというと『ねぎ南蛮』(750円)、以前に人形町薮で食べたメニューである。

最初の客だからということもないが、すぐに出てくる。見た目はたぬきそば、ネギの切り方は繊維にそった切り方だが、人形町薮のように揚げたネギは乗っていない。

一口ツユを飲むが、しっかりと出汁が効いている、しかし、味が濃い。見た目も黒いが飲んでもやはり濃い。蕎麦はやや太めのざらっとした食感、ただ、食べ応えはある。種は揚げ玉以外に蒲鉾、カイワレ、なぜかうずらの卵も入っている。すると蕎麦湯が登場、やはりツユだけでは味が濃いのである。

メニューをみると『たぬきそば』『きつねそば』はなく、『ねぎ南蛮』『きつね南蛮』が代わりのっている。



そばをあらかた食い終わり、蕎麦湯で薄めて飲むが、これは素晴らしい味であった。ごちそうさまでした。

日本橋長寿庵
中央区日本橋本町3ー1ー4
0332412567

荻窪付近の坂道①

2021-04-02 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その127。昨年12月以来の坂巡り、荻窪の光明院を出て、西に歩く。

少し広い道が出てくるのでこれを左に曲がると右への緩いカーブとなり、下り坂となっているが、これか『兼吉さん坂』。坂を降りると本村庵という老舗の大きな蕎麦屋がある。私も数多くの坂道を歩いてきたが、人の名前が付いている坂道は偉人・軍人(乃木坂、鳥尾坂)や外国人(ジェームス坂)など確かに幾つかある。



しかし、この坂道は鳶職の小張兼吉氏の前を通ることが由来であることが面白い。さらに小張家は今も近くに居を構えているとのことである。



歩くと善福寺川があり、『置田橋(おきたばし)』が架かっている。この由来も面白い。線路の北側にかつて水車小屋があり、名主・平井家のお婆さんが北側にある宇田川家のことを『お北さん』と呼んでいた。そのため、いつの間にか、橋を『おきたはし』と呼ぶようになり、次に『置田』の字を当てて今の名前になった。この近くには文士たちが多く住み、井伏鱒二がこの端から釣り糸を垂れていたとの話もある。



橋を渡り、川沿いの道を下流に向かうと次の橋、本村橋がある。ここを右に曲がり、次を左に行くと緩やかに上る坂が出て来る。



この坂が稲荷坂、坂の下にはたんぽぽ公園という児童公園がある。坂は緩やかに登っているが、坂の途中に穴稲荷があったためにこの名前がついたらしい。



今度は少し戻り、本村橋から善福寺川沿いを上流に向かい歩く。川幅が広い割には水の量は少ない。まだ、北に旅立たないのか、カルガモの姿も見える。(以下、次回)


田酔で銀しゃり定食を頂く

2021-04-01 05:00:00 | グルメ
非常事態宣言は終わったが、いつも行く店が閉店したり、休業したりで人形町はかなり寂しいまま。こういう時こそ人気店に行こうと『人形町 田酔』のランチにお邪魔した。夜は名物の小皿前菜とよりぬきの銘酒が並ぶ店だが、実はランチの人気も高い。

なぜかというとおかずはもちろんだが、この店の米、魚沼産コシヒカリがとんでもなく美味い、必ずついてくる焼き立て出汁巻のふわっとした上品な味が堪らない、地味だが赤だしとワカメの佃煮が忘れられないと揃っているからである。

本日の日替り(1050円)は鶏肉の柚子胡椒焼き、海(かわり刺身・1100円)はカツオの薬味和え、あと銀鱈(1600円)・時鮭(1300円)である。田酔で鶏肉も似合わないと『カツオの薬味和え』を選択する。

店は私以外に1組3人、カウンターに1人の4名。12時というのに寂しい。板さんは黙々と私のランチを作り始める。いつもより早く、しかも全て揃って運ばれてきた。

ご飯はつやつや、味噌汁、漬物。小鉢はひじきの煮物。味噌汁を一口、しみじみ腹に染み渡る。ひじきも薄めの味付け、ご飯が進む。

ここでカツオの刺身登場。刺身は醤油ベースのタレに少し漬け込まれ、上に大根おろし、さらにネギ、ミョウガ、大葉、カイワレなどが細かく刻まれている。薬味と大根おろしを付けて頂くが、薬味がカツオを引き立てる。冷たい刺身と温かいご飯は美味しい。


ここで出汁巻、大振りで染下ろしを付けて食べる。酒の店らしく全く甘くなく、わずかな塩と出汁の味。酒のあてのような出汁巻である。



おかずがたっぷり、しかもご飯も美味いため、諦めて半膳追加で頂いてしまう。カツオや出汁巻に加え、ワカメの浅炊きがご飯によくマッチ。満腹である。あまり食べすぎるとしばらくは小諸そばになりかねない状況である。

田酔
中央区日本橋人形町1ー7ー6 2階
05054573437