outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

山中で小便を飲む

2008年03月02日 00時15分23秒 | 日本三百名山に登る旅
今日の登山は予想外の展開になりました

昨日から新しいデータ通信カードの感度テストを兼ねて「後世山」へ北側から登ろうと計画していました

登山口付近の道は10メートル幅の二桁国道並みの広い道路ですが道中で出会ったのは(往復とインターネットでで調べていた約二時間)道路を整備する建設会社の人達(二組約20人)だけでした

こんなことをあまり言いたくはないけれど・・

これに最近100億円を掛けています・・(総工費と今後の管理費は千億円以上)一日10台の車は絶対通らない所にあります。なぜなら川の反対側に昔からその奥の民家がある村へ行く近道があるのです(その道が山崩れで通れなく成った時に困ると言うのがその道を作った理由。住民一人当たり10億円??)

あと15年もすれば一軒も人が住む家はなくなるでしょう平均年齢70歳を越えていますので、イノシシや鹿は沢山通るでしょうが・・・まあ人間(政治家と公務員と建設会社)と言う動物は何処まで「公益」を無視して「私利私欲」に走れるものかとあきれてしまいます

徳島に限らず日本中でそんな不要な道は出来ている道のどの位の割合であるんでしょう?
政治が早くヨーロッパに近づき、税金の4割が汚職と無駄に消える日本の体質が早く変わって欲しいとつくづく感じました。

それはさておき山に登って下山道を違うコースを選びました。

通ったことが無い道でした。だから心配しつつ歩いていたし、頭の中で方向と自分が進んでいる道を描きながら進んでいました

確かに「どうも違う・・」と思いながら歩いている部分もありましたが・・絶対に間違いと判断したのは明らかに違う谷に降りはじめた時です

仕方なく、「今なら間に合う」明るいうちに元に戻れると引き返し始めたのは一時間以上も下ってからでした(戻るのは二時間かかる)

一時間ほど戻ったところで「分岐を発見」ところが道標もありません

でも何となく方向が登山口に向いているような・・気がしたんです

そこで思い切ってその道を進みました。 ところが・・だんだん変な方向に降り始めて「これもあかんかもしれんな~・・」と美由紀に言うと返事はありませんでしたが・・明らかに怒っていました

30分ほど戻って元の道に出た時は、今度こそは頂上まで戻り登ってきた道を下山しようと「硬く心に誓って」いました。

ところがその途中でまた分岐を見つけてしまったのです

勿論道標はありませんが・・なんとなくこれこそが思っていた下山道であるような気がするのです

この時点で元に戻って登って来た道を引き返すと明るい間に降りれるかどうか不安な状態でした

そしてこの分岐が正しければなんとか明るい間に降りれるだろうと予測が出来ました。(その分岐から元のところに戻るには30分かかり登って来た道は遠回りで30分余分に掛かり合計一時間違う)

問題は二つ、「この道が正しいか」と道を間違え引き返したので、残りの水が二人で100ミリリットルしか残っていないことでした

人は時に無謀な選択をしてしまいます

喉が渇き暗くなっても確実に今日中に降りられると解っている道が確かにそこにあっても、「ラクをしたい」という心は以外に強力です。

そして「不安」な道を歩き始めました間違っていたら山で泊まることになります。体力も限界に近いし、水も殆どないから苦しい夜になるでしょう。

でもあっていたらもう登らなくて良いし、明るいうちに下山できて何事もなく晩酌を呑んで・・・と選んだ道は・・・

不安が一杯で美由紀が「これで違ってたら私はもう歩けない」と言うのです。

僕も足は痛いし何より喉が渇くし救急食は持っているけど水がないのは致命的です

海上での遭難の場合は海水も多少は飲むそうですが、何より小便がいいそうです。

自分の小便を自分が飲むのは「まあイケル」かもしれんけど人のはあまり飲みたくないな~・・などと考えながら下っていたら・・凄い急斜面に出ました

これを降りてもしも間違いだったら・・・これは大変なことになる。

としばし休憩。 干し柿を一つづつ分けて齧りながら・・その斜面を覗いておりました

しかしこの時点で引き返すともう元のところまで戻るのは明るい間には無理と話し合いの結果きまり、神社の中で寝るより兎に角降りれるところへ降りてから考えようと急斜面を下りました

それから10分ほど下った所で登って来た道に合流したのですが・・・まあなんとも不安な登山でした。

下山してすぐインターネットで調べると間違って「矢筈山」よりもっと西に行って
居たようで引き返してから登ったのが矢筈山で・・とにかく周辺のピークは殆ど制覇していることがわかりました。

お陰で戻ってから足の裏まで赤く腫れ太ももは痛く膝はガクガク。下山して車を開けて一番に水を探して二人でしばらく飲み続けました。

そんな具合でハラハラオロオロしながらも小便も飲むことなく、寒さに震える夜もなく自宅に戻ってきました


コメント
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