ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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大阪ガス、裁判員休暇制度を導入・有給休暇で参加 

2007-07-07 10:10:39 | Weblog
大阪ガス、裁判員休暇制度を導入・有給休暇で参加 2007年6月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070629AT1D2902N29062007.html
 大阪ガスは29日、社員が裁判員に選ばれて裁判手続きに参加する場合は有給休暇として扱う制度を7月1日付で導入すると発表した。裁判員制度が実際に始まるのは2009年だが、あらかじめ休暇制度を取り入れておき、社員が安心して裁判に参加できる環境を整える。
 日数の上限は設定せず、裁判所から呼び出しを受けた日はすべて有給休暇の対象とする。大ガスの社員数は7200人。公表資料などを基にした同社の想定では、1年間に25人が裁判員の候補者となり、2人が実際に選ばれて裁判手続きに参加する見通し。


 裁判員制度については、日当の最高額を1万円と検察審査会の日当よりも多少高めに設定することで 参加するインセンティブを高めたり、裁判所から呼び出される日も通常の事件で6週間以上前、重大な事件で8週間前に連絡することを取り決めたり、徐々に具体的な運用についての整備が進んでいますが、審議に参加した時の給与の取扱については、有給とするか無給とするかは企業の任意とされるなど、特に取扱が決まっていません。
 こうした中、裁判に参加している間の従業員の給与の取扱も、全額支給する、無給とする、日当との差額を支給するなど、それぞれの企業の実情に応じて取り決めることになりそうですが、大企業は、(従業員への賃金保障という意味だけでなく、新卒応募者へのアピールも兼ねて)大阪ガスのように、有給扱いで処理するところが多いのではないでしょうか。
 裁判員制度は単純に国民の義務というだけでなく、いろいろな立場の人が意見を交換することで、その方の視野を広めることができますし、それがひいては会社の資産にもなるだけに、お給料まで出すかどうかはともかく、せめて気持ちよく送り出して欲しいですね。


大阪ガス 会見はこちら
http://www.osakagas.co.jp/Press/pre07/070629.htm

社保庁の新年金システム、複数社に分割発注 

2007-07-07 10:09:08 | Weblog
社保庁の新年金システム、複数社に分割発注 2007年7月4日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070704AT3S0300Q03072007.html
 社会保険庁は2011年に稼働する新しい年金記録管理システムの骨格を固めた。NTTデータがシステム開発から運用までを一括して受注する仕組みを改め、複数社に分割発注する。システム能力増強で24時間稼働も可能にし、夜間・休日の相談にも対応できるようにする。現行システムと比べ加入者向けサービスは向上するが運用経費は3割減の年700億円程度に減る見通し。
 現行の年金システムは、NTTデータが開発しプログラムの著作権も同社が保有している。運用・保守も競争のない随意契約で同社に発注しておりコストが高止まりしているとの指摘が多い。


 システムを分割発注するということは、それだけトラブルが発生する確率が高まり(システムを稼動させるためには、細かく分割した複数の単体プログラムをつないで正常に稼動するかチェックする必要があります)、複数社が関与すれば、万が一バグが原因で、システムが急に停止してしまう等のトラブルが発生しても、原因の発見に時間がかかりそうな気がしますが、本当に大丈夫なんでしょうか?
 一般的には大規模なプログラム程、発注費が割高になりますが、それはシステムが大きくなればなるほど、複数のプログラムをつないだ接続テストでトラブりやすいから。せめてトラブルが発生しないように優秀な技術者だけでシステムを組んでくれればよいのですが、この業界も優秀な人程、人材不足なだけに、目先の費用をケチって、顧客に迷惑をかけることにならないか心配です。

コナカ:残業代支払い逃れ 多くの社員を「店長」に

2007-07-07 10:07:32 | Weblog
コナカ:残業代支払い逃れ 多くの社員を「店長」に 2007年7月4日 毎日夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070704k0000e040073000c.html
 紳士服販売大手のコナカ(本社・横浜市)が、多くの社員を残業代の支払い対象にならない管理・監督者(店長)にし、事実上残業代支払いを免れていたとして、横浜西労働基準監督署が是正指導していたことが分かった。コナカを巡っては、05年2月から約2年間で、従業員約720人に支払うべき残業代などが約9億円に上っていたことが判明している。同労基署は、店長の職務内容や待遇などを明確にし、8月末までに改善状況を報告するよう求めている。
 同労基署は(1)店長が店舗所属の社員の約4割と多い(2)店長に始業・終業時刻に関する実質的な自由裁量が許されていない(3)パート採用の権限が委任されていない(4)年収で店長に次ぐ主任の一部に逆転現象がある--などの問題点を指摘。「総合的に判断して全店舗の店長を管理・監督者と取り扱うことには疑義がある」と結論付けた。
 コナカは今年3月、従業員への残業代など未払い賃金約9億円については支払うと発表したが、店長については特別賞与という形で支払い、残業代は認めていなかった。このため、全国一般東京東部労組コナカ支部が「普通の社員を管理・監督者として扱うことで、残業時間の規制や残業代支払いを免れているのは労働基準法違反に当たるとして、同労基署に申告していた。


 一般の会社でも、課長以上の役職者には事実上残業代を支給していない会社は それ程珍しくないと思いますが、さすがに社員の4割近くも名目上の店長に棚上げして、時間外賃金の支払い義務を逃れるのは、かなり悪質ですね。
 ちなみに、労働基準法第41条の時間外賃金を支払わなくてもよい例外は、『監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者』とされていますが、これは名目上の課長や支店長といったポストの名前で判断するのではなく、事実上管理者として実際に権限があるかどうかで判断されます。
 このケースでは自分の裁量で好きな時間に出勤することができないばかりか、パートの採用権限もなかったようで、さすがにここまで露骨だと、労基署としても黙認できなかったのではないでしょうか。

コナカ お詫び会見はこちら
http://www.konaka.co.jp/ir/pdf/070705.pdf

こんにゃくゼリー:販売規制の検討を 国民生活センター

2007-07-07 10:04:46 | Weblog
こんにゃくゼリー:販売規制の検討を 国民生活センター 2007年7月5日 毎日夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070706k0000m040065000c.html
 こんにゃくゼリーによる子どもの窒息事故が相次いでいる問題で、国民生活センターは5日、商品テストの結果、「商品の改善が行われたとは言いがたく、危険性を否定できない」として、厚生労働省や農林水産省、内閣府食品安全委員会などに、販売規制を検討するよう要望した。
 同センターは、6月にミニカップタイプのこんにゃくゼリー72商品を検査し、10年前の検査結果と比較。その結果、硬さや弾力性は10年前と変わらない商品が多く、中には、硬さと弾力性が増している商品もあった。
 表示も、のどにつまる恐れを包装に表示している商品は9割を超えたが、容器に注意表示があったのは3割以下。子どもに与えないよう注意しているのは3割だった。
 こんにゃくゼリーをめぐっては、EU(欧州連合)や米国、韓国などでは禁止・回収措置が取られているが、日本は業界への改善指導にとどまっている。
 1995年以降、計9回の注意情報を出している同センターの島野康審議役は「同じ商品でこんなに長い間注意情報を出している例はない。再発防止策を各省庁で早急に決めるべきだ」と求める。内閣府国民生活局は「(各省庁の)消費者政策担当課長会議を近く開き、対応策を検討したい」と話している。
 一方、同センターは99年に京都府の2歳男児がハート形のこんにゃくゼリーで窒息死していたと発表した。5月に7歳男児2人が窒息死した事故を公表後、通報があった。これで同センターが把握している死者は14人になった。


 厚労省が中々重い腰を上げようとしない中、とうとう痺れを切らした国民生活センターが、厚生労働省や農林水産省、内閣府食品安全委員会などに、販売規制を検討するよう要望を出したようです。
 以前、当ブログでこの件について取り上げた時には、厚労省のお偉いさんが『お餅と同じで規制できない』と発言したこともあり、規制には反対という意見が多く、私の方がむしろその反応に吃驚させられたのですが、コンビニやスーパーの売り場を見ても、これでもか というくらいに、こういった商品が複数 山のように積まれていますし、製造業者名とブランド名までつけて販売している商品が、規制がないばかりか、何か事故があったときに、自主回収のルールさえ設定されていないのは、やはり怖いと思います。
 私は、マンナ○ライフのように事故防止のために最大限の努力をしている会社と、何の努力もしないで、ただ儲かるからという理由で商品の安全性の改善もしないで作り続けるといったモラルのへったくりもない業者を一緒くたにして、一律に販売禁止にすることは賛成できませんが、この議論がどうなるか 注目したいと思います。

ニュースリリースはこちら
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20070705_1.html
関連ニュース
こんにゃく入りゼリー死亡事故14件に、99年にも京都で
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070705i213.htm

「頼みは小泉」日程ビッシリ 参院選で自民 

2007-07-07 10:02:36 | Weblog
「頼みは小泉」日程ビッシリ 参院選で自民 2007年7月6日 産経夕刊
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070706/snk003.htm
 参院選の前哨戦が熱を帯びる中、自民党の立候補予定者から、小泉純一郎前首相への「ラブコール」が相次いでいる。遊説日程は7日の京都、滋賀を皮切りにびっしり。年金問題や閣僚辞任などで逆風を受ける安倍晋三首相に代わり、かつての「小泉人気」に頼ろうという作戦だ。もっとも「首相より目立ってはまずい。街頭演説は控えてもらう」と党関係者。また他党や有権者からは冷ややかな声も聞かれる。果たして効果のほどは…。

7日から遊説 首相に配慮、街頭避け
 「自民党は絶体絶命。小泉人気が強力な追い風になってくれれば」↓ 近畿の同党立候補予定者の陣営はこんな本音を口にする。
 小泉前首相は公示後の14日まで、京都、滋賀を皮切りに鹿児島や宮崎、秋田、岩手、埼玉、大阪など全国約20の選挙区を回る。同党関係者によると、「小泉前首相の応援は取り合いになっている」といい、2年前に郵政民営化法案に反対票を投じ、造反した議員からも「助けてくれ」と要望があったという。
 現職が立候補を予定し、民主、共産の新人2人との争いになる滋賀(改選数1)では、大津市内のホテルで講演会を予定。地元の国会議員、地方議員をはじめ党関係者や支持者ら1000人以上を動員する予定で、陣営では小泉前首相の来県を知らせるチラシ約1万枚を関係先に配布。事務所には支持者らからの問い合わせが1日10件以上あるという。
 大型公共事業の中止などを訴える嘉田由紀子知事が昨年7月に就任して以来、滋賀の自民は選挙で苦戦が続いており、陣営幹部は「現職とはいえかなり厳しい戦い。前首相の応援を機に盛り上がれば」と期待する。
 ただ、小泉前首相の応援は14日の群馬選挙区を除き、すべて屋内での講演形式。安倍首相が街頭に立つのとは対照的だが、同党の関係者はこう打ち明ける。
 「小泉前首相だと街頭に出れば、数千人ぐらいは楽に集まるが、党の顔はあくまで安倍首相。小泉前首相と対比されて首相の人気のなさが際立つのは避けたい。だから、動員力の差が目立つ街頭演説はしたくてもできないのが現状」
 2年前の衆院選に続いて小泉人気に頼らざるを得ない自民党だが、他党の反応は冷ややか。滋賀の民主陣営は「(小泉前首相は)過去の人。人気にあやかりたいのは分かるが、何の影響もない」。共産陣営も「(自民は)人寄せや人気ばかりで、有権者をばかにしている」と話す。
 一方、有権者からは「首相が2人いるようだ」との声も。逆風の自民にとって小泉前首相の応援がどこまで効果を上げるかは未知数だ。



 政治家といっても、落選すればタダの人ですし、激戦が予想される選挙区の候補者がワラをも掴むつもりで、小泉さん人気にあやかりたい気持ちはわからなくもないのですが、さすがに小泉さんと意見が対立していた政治家までもが小泉さんに応援を頼むというのは、政治家のポリシーとしてどうなんでしょうね…。
 私が野党の対立陣営ならば、当然この点を突っ込みますが、それ以前に、とうの有権者からも節操のない候補と受け止められる可能性が高いと思うんですけどね…。
 今の首相よりも前の首相の方が未だに人気があるというのも実に皮肉な現象ですが、当の安倍首相はこの現象をどんな気持ちで見守っているのでしょうか。

愛知の幼児連れ去り殺害事件、元運転手に逆転有罪判決

2007-07-07 09:59:06 | Weblog
愛知の幼児連れ去り殺害事件、元運転手に逆転有罪判決 2007年7月6日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070706it02.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070706AT1G0601306072007.html
毎日夕刊 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070706dde041040062000c.html
 愛知県豊川市で2002年7月、同市平尾町の会社員村瀬純さん(30)の長男・翔ちゃん(当時1歳10か月)が連れ去られ、殺害された事件で、殺人と未成年者略取の罪に問われ、1審・名古屋地裁で無罪判決(求刑・懲役18年)を受けた元トラック運転手・田辺(旧姓・河瀬)雅樹被告(40)の控訴審判決が6日、名古屋高裁であった。
 前原捷一郎裁判長は、「捜査段階の自白と客観的事実が符合しており、供述は具体的で信用できる」と述べ、1審判決を破棄し、懲役17年の逆転有罪を言い渡した。
 田辺被告は閉廷後、名古屋拘置所に収監された。弁護側は近く上告する方針。
 判決によると、豊川市のゲームセンター駐車場で寝泊まりする生活を送っていた田辺被告は02年7月28日、駐車場の車内に1人でいた翔ちゃんを連れ去り、約4キロ離れた海に投げ捨てて殺害した。翌年4月、殺人などの容疑で逮捕された。
 田辺被告は捜査段階でいったん自供したが、公判では一転して無罪を主張。自白調書以外に、有力な物証や目撃情報がなく、控訴審でも1審同様、自白の信用性が最大の争点だった。
 昨年1月の1審判決は、動機などに不自然な点があり、田辺被告の車に翔ちゃんが乗せられた痕跡がないことなどから、自白の信用性を否定。「被告が犯人である疑いはぬぐいきれないが、被告の犯行と認定するのは困難」と判断した。
 これに対し、控訴審判決は、車内から翔ちゃんの毛髪や指紋が見つからなかったことについて、「車内は犯行から2か月後に検証しており、物証が発見される可能性はもともと極めて少なかった」と判断。そのうえで、「1審判決は物証がないことから、自白の信用性を特に低く誤認したと考えられる。物証が発見されなくても、自白と矛盾するとは言えず、むしろ連れ去り現場の客観的状況や目撃証言と一致し、信用できる」と結論付けた。

幼児殺害「逆転有罪」、自白変遷は「表面的」と指摘 2007年7月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070706i105.htm?from=main1
無罪を言い渡した1審判決から一転、2審は残虐な犯行を厳しく断罪した。
 愛知県豊川市で2002年、1歳10か月の村瀬翔ちゃんが連れ去られ、殺害された事件で、元トラック運転手・田辺(旧姓・河瀬)雅樹被告(40)を逆転有罪とした6日の名古屋高裁判決。自白内容の変遷も「表面的で、罪から逃れるため」とした。
 判決前、読売新聞の取材に「無罪を確信している」と語った田辺被告は、判決が言い渡されると法廷で、落胆の色をにじませた。父親の純さん(30)は、一緒に傍聴した母親らとともに、大きく一つうなずいた。
 田辺被告は、青色の半袖シャツ姿。ほとんど無表情で入廷した。しかし、前原捷一郎裁判長が、「1審判決を破棄する」と述べた瞬間、裁判官の方を一瞬見つめ、頭を前に傾けた。頻繁にまばたきをし、落ち着かない様子だった。
 田辺被告は昨年1月、無罪判決を受けて釈放されたものの、妻とは離婚。妻の姓を名乗っていたため、名字は「河瀬」から、結婚前の「田辺」に変わった。
 自分で見つけた電機部品製造会社に派遣社員として通いながら、控訴審公判に出廷。職場の同僚は事件のことを知らないといい、「裁判のために仕事を休む理由を見つけるのが大変だった。早く、無罪が確定して、きちんとした正社員の仕事につきたい」と語っていた。
 事件については、「物証も目撃証言もない。(逆転有罪の)不安はない」と自信を見せていたが、控訴審の被告人質問では、検察側の追及に、しどろもどろになる場面もあった。
 今年2月の控訴審第6回公判では、検察側が「逮捕後に面会に来た妻に対して、犯行を認めている」と指摘すると、初めは否定していたが、最後は事実関係を認めた。「それでも犯人ではないというのですか」と畳みかけられ、長い沈黙の後、「私は犯人ではないです」とつぶやく場面もあった。
 翔ちゃん殺害から5年。傍聴席で欠かさず公判を傍聴してきた純さんは公判前、読売新聞の取材に対し、「僕が車に翔を残さなければ事件は起きなかった。傍聴は、翔のためにできる、せめてもの償い」と語り、「傍聴していて、(田辺被告が)ウソを言っていると感じた。何もしていないならウソをつく必要はない。正しい判決を翔に報告したい」と、この日の判決に期待を寄せていた。
 判決言い渡し後、純さんは「1審判決を覆すのは難しいと思っていただけにうれしい。このまま犯人が捕まらないかと不安になっていた」とほっとした様子を見せた。また、判決については「非常に分析していて、田辺被告が犯人と確信できた。田辺被告には、自らの口で罪を認めてほしい」と話した。


 この事件。私も被告が罪を逃れるために嘘をついているのではないかという印象をもたざるを得ない(1歳10ヵ月の幼児を海に投げ捨てるという残酷な犯罪を本当に犯していないのならば、検察の追及に対して「私は犯人ではないです」とつぶやくまでに長く沈黙するのは不自然ではないでしょうか)のですが、この事件最高裁まで争うのでしょうか。
 また、裁判の場合、一審(地裁)で有罪、二審(高裁)で逆転無罪のパターンはそれ程珍しくもありませんが、その逆は滅多にありませんし、まして懲役17年の重い罪を求刑するケースはほとんど聞いたことがありません。
 これは画期的な判決というよりは、地裁の審議にむしろ問題があったのではないか…という気もしなくもないですね。どんな理由であれ、ことは1歳10ヵ月の幼い貴重な命が非情にも奪われています。真実を明らかにして、翔ちゃんの墓前に両親が真実を報告できる日が1日でも早く報告できる日が来ることを願ってやみません。

赤ちゃんポスト:4人目は生後10~20日の女児 熊本 

2007-07-07 09:56:41 | Weblog
赤ちゃんポスト:4人目は生後10~20日の女児 熊本 2007年7月7日 
毎日 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070707k0000m040135000c.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070706i206.htm
 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が設置した「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に、生後10~20日と見られる女児が預けられていたことが分かった。5月の運用開始以降、預けられた子どもは4人目で、病院が運用開始前に想定していた生後4週間未満の新生児が預けられたのは、今回が初めて。
 病院は運用開始当初「それほど利用は多くならない」と見込んでいたが、運用開始以来約2カ月で4人もの子どもが預けられることとなった。関係者によると、女児が預けられたのは5日未明。健康状態は良好という。女児は児童相談所を通じて乳児院で保護される。
 慈恵病院は「子どもの人権を守るため、個別の情報は非公表」としており、預け入れの件数や性別などだけを半年ないし1年に一度、公表する方針で、今回の預け入れについても「ノーコメント」としている。また、熊本県、熊本市も事実関係を明らかにしていない。
 赤ちゃんポストは、運用初日の5月10日に3歳とみられる男児が預けられたほか、6月12日と15日にも生後数カ月とみられる男児が預けられた。


アパートの部屋前に赤ちゃん置き去り…西東京市 2007年7月6日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070705i413.htm
 5日午後0時20分ごろ、東京都西東京市ひばりが丘2、アパート1階の部屋の前に男の赤ちゃんが置き去りにされているのを、この部屋に住む夫婦が見つけ、110番通報した。
 警視庁田無署は、生まれた直後に捨てられたとみて保護責任者遺棄容疑で調べている。
 同署によると、男児は体重約3000グラム。グレーのパーカーに裸の状態で包まれていた。健康状態は良好だが、へその緒がついたまま。同署では5日未明から朝にかけて生まれたとみている。
 発見した主婦(35)によると、外から大きな泣き声が聞こえたため、ドアを開けると、外廊下の地面にファスナーがしまったパーカーが置かれ、中を見ると、赤ちゃんが泣いていた。午前10時ごろに主婦が外に出た時にはいなかったという。主婦は「とにかく驚いた。子どもが3人いる母親としては赤ちゃんを捨てるなんて許せない」と憤っていた。
 都内では5月22日、豊島区のマンションのゴミ置き場で生後5~7日とみられる女児が放置されていたほか、6月23日には世田谷区の病院敷地内に生後3~4か月とみられる女児がベビーカーごと置き去りにされているのが見つかっている。



 私は実の親の元にいても、その子供が常に親の虐待に巻き込まれるくらいならば、国の貴重な財産として社会で育てる方が、その子供にとってまだ幸せなのではないかという考え方なのですが、さすがにこれだけ連日のように子棄ての事件が続発したり、産まれたばかりの赤ちゃんを放置して死なしてしまい、実の母親が逮捕される事件を見ていると、政治家が遺憾のコメントを繰り返すだけで終わらせるのではなく、義務教育期間中に親と子の関係を教えるカリキュラムを組み込むなど、10年、20年レベルでの対策が必要なのではないかと思うのですが、これさえやればOKというものがないだけに、実に厄介な問題です。

 熊本市の慈恵病院のような赤ちゃんを預かる側の施設の財政的支援について考えることも必要だと思います。昔もこれに類する施設が存在したそうですが、財政的な厳しさと入所していた児童が亡くなってしまったこともあり、結局その施設は数年で閉園してしまったと聞いています。どの段階で各種児童施設に移すのか、それまでにその児童にかかった費用をどう負担していくのかを考えなければ、今度は支える側の施設の体力が持たなくなる可能性もありますし、『民間が勝手にやっている事』で終わらせるのではなく、国として、社会の財産である子供を守っていくために、どう支援していくのかもそろそろ真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

 それにしてもパーカーに裸の赤ちゃんを包んで棄てるなんて…(絶句 10年ほど前ならば、同じ赤ちゃんが棄てられるといったケースでも、まだゆりかごに入れ、赤ちゃんが風邪をひかないように毛布などもかぶせて、育てられない理由とその赤ちゃんの名前をつけた手紙を添えるくらいのことはしたものですが、今の親たちは赤ちゃんの生命の安全さえ考えないのでしょうか。育てる気がないのならば、せめて赤ちゃんが安全に保護されるくらいの気配りをするのは、その赤ちゃんという生命を生み出した親の最低限の責任だと思うのですが…。

NY円、3日続落・対ユーロで最安値更新

2007-07-07 09:51:40 | Weblog
NY円、3日続落・対ユーロで最安値更新 2007年7月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070707NTE2INK0207072007.html
 6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落。前日比45銭円安・ドル高の1ドル=123円30―40銭で取引を終えた。堅調な米雇用統計や米国株高を受け、円売り・ドル買いが優勢だった。
 午前8時半発表の6月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数は13万2000人増と市場予想を上回った。4、5月分の雇用者増加幅も上方修正され、米労働市場の底堅さが示された。これを手掛かりに指標発表後は円売り・ドル買いが進み、円は一時123円56銭まで売られた。
 取引終了にかけては円売り・ドル買いが再開した。米国株が午後にじり高となったことでリスク許容度の高まりが意識され、日米金利差を手掛かりにした円売り・ドル買いが出た。日本の個人投資家による高金利通貨に対する需要も根強いという。円は対ユーロで続落。前日比95銭円安・ユーロ高の1ユーロ=168円05―15銭で取引を終えた。円は一時168円16銭まで売られ、過去最安値を更新した。


 ユーロ高円安が止まりません! 5日のニューヨーク外国為替市場の円相場でも、日欧の金利差が広がるとの見方から、円は一時、1ユーロ=167円28銭まで売られ、1999年のユーロ導入以来同市場の最安値を更新したのですが、その後も円安ユーロ高は止まらず、とうとう168円台に突入へ…。
 まあ、ユーロの場合、ドルと異なり、母体国であるユーロ参加国が、為替に介入したり、政治的圧力をかけてこないというのも、急激にユーロ高円安が進んでいる理由の一つだとは思いますが、急激な為替の変動は、過去の日本でも景気を低迷させてきた歴史があるだけに、さすがにこの動きは少し心配です。