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32基が都大路練る 京都・祇園祭の山鉾巡行

2007-07-18 12:21:01 | Weblog
32基が都大路練る 京都・祇園祭の山鉾巡行 2007年7月17日 京都夕刊
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007071700047&genre=I1&area=K10
日本三大祭りのひとつ祇園祭は17日、ハイライトの山鉾巡行を迎えた。豪華な懸装品で飾られた山鉾32基が祇園囃子(ばやし)を奏でながら夏の都大路をゆっくりと進んだ。町衆の心意気を乗せて巡行する山鉾が沿道を埋めた観客を魅了した。
 曇り空。先頭を行く長刀鉾が午前9時に四条烏丸を東へ出発した。鉾に乗った稚児が四条麸屋町で通りに渡された注連縄(しめなわ)を太刀をかざして切り落とす。沿道からいっせいに拍手がわき起こる。
 山鉾はきらびやかな装飾品を際だたせて進んだ。途中の「くじ改め」では今年の山一番・芦刈山から順次、巡行順が確認される。四条河原町の交差点では見せ場の「辻回し」。路面に青竹を敷いて水をまき、その上に車輪を乗せて、豪快に滑らせる。10トンを超す巨大な鉾が90度方向を変えると、ひときわ大きな歓声があがった。
 沿道には14万人(午前11時、京都府警発表)の観客が詰めかけた。激しく雨が打ち付けた昨年の巡行を同時間帯で4万上回った。

伝統支える町衆の心 祇園祭 山鉾巡行 2007年7月17日 京都夕刊
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007071700116&genre=I1&area=K10
 祇園祭の山鉾巡行が17日、京都市中心部で行われ、沿道から20万人が見守った。見せ場のひとつ「辻回し」では重さ10トン以上の鉾が青竹を使って向きを変える伝統の技を披露した。祭りの将来を担う子どもたちも大活躍。小学生が囃子方として歩き、中学生は随行車にかける幕をデザインした。

■豪快辻回しに歓声
 「ヨーイヨーイ、ヨイトセ」。音頭取りの掛け声とともに、大勢の曳(ひ)き手が鉾の綱に力を込める。ズズッ、ギギー。2度、3度と車輪が悲鳴を上げ、鉾の進行方向が直角に変わる。巡行で最も見応えのある辻回しだ。
 巡行路沿いの交差点には早朝から二重、三重の人垣ができた。沿道の大きな拍手と声援。曳き手のほおが緩む。
 京都市下京区の大倉数枝さん(79)は今年こそ間近で見たいと朝5時半に起き、四条河原町交差点の最前列を確保した。鉾の巨体が方向転換する迫力に、大倉さんは「みんなが一体となって動かす姿に胸が熱くなった。帰ったら今日の情景を俳句にします」と喜んだ。

■北観音山―南観音山 8基連なり行列美
 北観音山から最後尾の南観音山までの8基は御池通で巡行列を整え直し一斉に進んだ。8基は本来、神輿の還幸祭に合わせて24日の「後祭(あとまつり)」に巡行していたが、1965年を最後に現在のかたちが取られている。
 後祭先頭の北観音山が御池通富小路に待機。最後尾の南観音山が河原町御池で辻回しを終え、西に向いたのを合図に、8基は再び動き始めた。途中、役行者山と黒主山は山を回して見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
 後祭の伝統を忘れず、存在をアピールする巡行に、愛知県東海市の原口光造さん(68)は「真松をつけた北、南観音山がほかの山(舁山(かきやま))を囲むようにはさみ、美しい巡行列ですね」と話し、写真を撮った。

■飾り幕製作や囃子方初参加 小中生も重責
 山鉾巡行には地元の小中学生もさまざまな形でかかわった。
 白楽天山では地元の下京中学生の作った飾り幕2枚が山の後ろを走る随行車に飾られた。保存会が昨年随行車を新調したのを機にデザインを依頼。3年生31人が美術の授業で製作した。
 片面には青地に鉾の車輪、もう一方の側面にはピンク地にクジャクの絵が描かれている。それぞれ幅248センチ、高さ170センチ。ビニールシートにアクリル絵の具で、2カ月かけて完成させた。3年の大野茜さん(15)は「デザインを決めるのが大変だった。多くの人に見てもらえてうれしい」と胸を張った。
 巡行に復活して20年目になる四条傘鉾には囃子(はやし)方に初めて小学生が加わった。洛央小5年の村山巧(たくみ)君(10)は昨年踊り方を希望したが、すでに定員がいっぱいになっており、参加できなかった。祇園祭にどうしても参加したくて、今年は囃子方に申し込み、昨年秋から練習してきた。
 四条傘鉾は約5キロの鉦(かね)を首に掛け、歩きながら演奏するため体力が心配されたが、無事に役目を果たした。村山君は「疲れて途中で休んだけど、くじ改めとか間近で見られて楽しかった」と話した。


 今年の山鉾巡行は小雨が時折ぱらつく中、開始され、屋根のない一部の山でご神体にビニールを被せている山もあり、少し残念な結果になりました。また、同様の理由で蟷螂山のかまきりが動くからくりも、天候が怪しいために、残念ながら演出は中止で巡行のみ。最も気温も11時頃まではあまり上がらなかったために、救急車が活躍する?という事態もほとんどなく、観客の側も、立ち続けるのがつらくてリタイヤすることはあっても、暑さのために最期まで見ることがきついということは、それ程なかったように思います。
 『北観音山から最後尾の南観音山までの8基が御池通で巡行列を整え直し一斉に進んだ』というのは、大津祭を意識した演出でしょうか? 10月7日に開催される大津祭は、各曳山が集合場所に一旦集まり、その後30分程度、曳手が休憩をとる時間があり、その間観客は自由に曳山を撮影できる瞬間があるのですが、こちらは一面に曳山が並んでいて、その後街中を回る時もずっと並んで巡行するために、とても見ごたえがあります。
 実は、私は後の祭と呼ばれる、こちらの方が美しい山が多くて好きで、夢中でカメラを回していたのですが、先の巡行の船鉾が通り過ぎると帰る人も未だにいるようで…。南観音山の観音様の絵はとても綺麗ですし、後の巡行の山々は個性的なものばかり。もっともっと後の巡行の山々にも注目が集まると良いと思います。

 そうそう…。鶏鉾が辻回しをしようとする時に、某社のカメラマンが交差点の中に侵入して、鶏鉾の曳き手の1人(多分鶏鉾のお偉いさんの1人)に激しく怒られていました。
 カメラマンは一般の観客と異なり、道路の内側での撮影が許されるのですが、それでもあれだけ大きな山鉾を引っ張るのですから、道路の中に入ることは危険ですし、そのカメラマンが叱られたのもある意味当然な話。良い絵を撮りたいという気持ちはわかりますが、お祭の運営には協力して欲しいと感じた瞬間でした。

過払い金、貸金業者は利息つけて返還を…最高裁が初の判断

2007-07-18 12:03:14 | Weblog
過払い金、貸金業者は利息つけて返還を…最高裁が初の判断 2007年7月14日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070713i216.htm
毎日 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070714k0000m040106000c.html
 利息制限法の上限を超える高金利で支払った「過払い金」の返還を求められた業者は、利息をつけて支払わなければならないかどうかが争われた二つの訴訟の上告審判決が13日、最高裁第2小法廷であった。
 同小法廷は「過払い金が生じるようなケースでは、原則として過払い金が生じた時から利息をつけて返還すべきだ」と、借り手側に有利な初判断を示した。
 その上で、利息を付ける必要はないとした2審判決を破棄、審理をいずれも東京高裁に差し戻した。
 訴訟は、貸金業者から融資を受けた東京都の女性ら2人が起こした。
 民法は、不当だと知りつつ得た利益については、5%の利息を付けて返還しなければならないと規定している。
 業者側は「貸金業規制法で定められた所定の書面を交付するなど超過金利が認められるケースと思っていた。過払い金が生じているとは知らなかった」などと主張していた。しかし、判決は、問題の融資は超過金利が認められないケースと認定した上で、「過払い金が生じた場合は原則として貸金業者は不当な利益と知りつつ受け取っていたとみなすべきだ」と述べた。
 1、2審判決は、いずれも「貸金業者は、過払い金が不当な利益だと知っていたとは言えない」として、利息を認めなかった。


 う~ん。これまではグレーゾーン金利については、和解などで、18%を超える分を返済に回すといったこともあったようですが、これまでは利息のつかない単なる預かり金扱いでしたし、貸金業者には厳しい判決が出ましたね。
 もし借り手が同様の裁判をあちこちで起せば、この判決は大手の消費者金融の経営にも大きな影響を及ぼしそうですし、 利益の縮小→借り手の信用基準の引き締め→融資できる人数の縮小 といったスパイラルが起きて、お金を借りられない方がヤミ金に走らないか心配です。

京の開業医60歳以上、3割が引退危機 保険医協調査 地域医療に打撃

2007-07-18 12:01:33 | Weblog
京の開業医60歳以上、3割が引退危機 保険医協調査 地域医療に打撃 7月12日 京都
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070712-00000001-kyt-l26
 診療報酬請求がオンライン化されるのに伴う京都府保険医協会(京都市中京区)の調査で、府内の60歳以上の開業医の3割が対応できずに引退すると回答していることが11日に分かった。国が4年後までに義務付けるオンライン化の影響調査は全国初。京都の地域医療に深刻な打撃を与えると懸念の声が出ている。
 調査は6月までに60歳以上の開業医の会員1075人にアンケートを送付し、641人から回答があった。
 引退すると回答した医師は203人(31%)。理由は「新システム導入費に見合う収入がない」「電算処理システムの操作に対応できない」「機器の設置場所がない」「(医療事務の)人員確保が難しい」などの声が目立った。
 府保険医協会は「(病院などの)勤務医になる」や「費用負担によっては引退」との回答を合わせると、開業医を引退する意向を示す回答は半数に達すると分析する。「500人を超えるベテラン開業医が閉院を検討していることになり、医師不足が深刻な中、京都の地域医療を崩壊させることは間違いない」と危惧(きぐ)している。
 府内では、70歳以上の高齢で開業している医師が600人以上おり、特に医師不足の府北部で医師の高齢化が目立つ。中丹・丹後の2医療圏で、オンライン化に伴い廃院意向を示した医師は14人いた。


 お国は簡単にオンライン化と言ってくれますが、病院からすれば、診療報酬請求をオンライン化したところで医療収入が増えるわけでもありませんし、医療事務担当者に操作方法を教える手間(なんでもコンピューターメーカーごとに規格が異なるそうでそのまま相互接続できる保証もないのだとか…)暇だって決してバカにはならないでしょう。
 とはいえ、60歳以上の開業医の3割が閉院を検討ですか…(絶句 まだ若い開業医ならば、将来性を考えオンライン化も受け入れられると思いますが、高齢の開業医にとっては引退を考える格好の機会となってしまうのは、医師不足が騒がれる中、実に皮肉な現象だと思いますし、これでますます大病院に患者が集中したら全く目も当てられない状態になると思うのですが、厚労省は本気でこの診療報酬のオンライン化を進めるつもりでしょうか?
 ちなみに診療報酬オンライン化への対応(京都府保険医協調べ)を60歳以上の京都府内の開業医に聞いたところ、開業医を継続が302人、引退するが203人、勤務医になるが9人、その他が104人、無回答が23人。
 役所の都合を押し付けるあまり、地域の住民が困ることにならないように、経過措置の導入や、場合によっては教育費用の一部支援など、辞めなくても良い医者が辞めることのないように、何らかの支援が必要なのでは…という気がしてなりません。

与党過半数割れも、民主第1党の勢い…参院選・読売調査

2007-07-18 11:50:21 | Weblog
与党過半数割れも、民主第1党の勢い…参院選・読売調査 2007年7月18日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070718it01.htm?from=top
 読売新聞社は、29日投開票の第21回参院選を前に、全国世論調査を実施し、総支局の取材結果も加えて選挙情勢を探った。
 自民党は、1人区など選挙区選で苦戦し、比例選でも勢いに欠ける。公明党も伸び悩んでおり、与党は参院で過半数ラインの122議席を維持できない可能性が強い。年金記録漏れ問題などで有権者の反発が高まっているためと見られる。民主党は選挙区選、比例選ともに躍進し、非改選の議席を合わせ参院での第1党をうかがう勢いだ。ただ、選挙区選で約5割、比例選で約3割の有権者が、投票する候補者や政党を決めておらず、投票日までに情勢が変化する可能性もある。
 参院選は、改選定数121(選挙区選73、比例選48)に対し、選挙区選に218人、比例選に159人が立候補している。与党の非改選議席は、与党系無所属を含めて58あることから、過半数を維持するには64議席以上が必要となる。
 自民党は選挙区選では、焦点となっている29の1人区のうち、群馬と山口で優位に戦いを進めている。だが、東北や四国、九州の全域など、これまで固い支持基盤を誇っていた地域で、民主党に競り負けるか、激しく追い上げられている。14勝13敗だった3年前の参院選よりも苦しい展開だ。
 2人区、3人区では、それぞれ1議席を確保する情勢だ。5人区の東京では2議席目を無所属候補や共産党候補と競り合っている。
 比例選でも自民党は伸び悩んでいる。逆風に加え、選挙区選で公明党から選挙協力を得るため、「比例選は公明党へ」などと支持者に呼びかける自民党候補が増えたことが一因と見られる。自民党は過去最低だった98年の14議席を下回ることもあり得る。
 このまま自民党が逆風をはね返せなければ、選挙区選と比例選の合計で40台前半となる可能性が高い。
 これに対し、民主党は1人区の岩手、三重で優勢なほか、山形、山梨、滋賀、奈良、徳島で先行している。このほか10近くの選挙区で当選をうかがう。複数区の千葉や愛知でも2議席獲得の可能性がある。
 比例選では、04年参院選で獲得した過去最多の19議席に上積みし、20議席の大台に乗せる勢いだ。
 民主党は現時点の勢いを維持出来れば、50台後半に届くことが予想される。
 公明党は大阪で優位に選挙戦を進めているほか、他の選挙区でも当選圏内をうかがっている。比例選では01年、04年の参院選で獲得した8議席を確保できるかどうか微妙な情勢だ。年金問題などで守勢に立たされているのが響いている。
 共産、社民両党は、それぞれ改選議席確保に向け、厳しい戦いを強いられている。初めて比例選に候補を擁立した国民新党、新党日本は1議席を獲得できる可能性がある。
 調査は7月14~16日の3日間、全国の有権者を対象に電話で実施。有権者がいる世帯6万6873件のうち、4万1735人から回答を得た(回答率62・4%)。


 ん…。日本人は行き過ぎると思うと、それを修正しようとする不思議な癖がありますし、比例では非自民候補に1票を投じても、地元ではなじみの自民党候補にいれることも考えられるだけに、比例はほぼ予想通りとしても、地方選挙区は最期まで予測しにくいですし、勝敗は1人区の結果次第な面があると思いますね。
 また、確かに年金不信は強いですが、だからといって民主党の主張する全額税方式にいきなり変えられるかは、正直かなり難しいと思いますし、この流れが1期や2期続いたくらいで、制度の根幹を そうころころと変えられては、運用する方もされる方もたまったものではありませんし、急に社会保険方式から全額税方式に移せるとも思えません。
 今回の新潟県中越沖地震への対応次第では、自民党に票が戻る可能性もありますし、浮動票がこどの政党に流れるか、どの党も最期まで気が抜けない戦いになりそうですね。

柏崎刈羽原発に使用停止命令・市長「安全性確認できず」

2007-07-18 11:48:29 | Weblog
柏崎刈羽原発に使用停止命令・市長「安全性確認できず」 2007年7月18日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070718AT1G1801018072007.html
 新潟県中越沖地震で火災発生などのトラブルが多発した東京電力柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市、刈羽村)について、会田洋・柏崎市長は18日、消防法に基づく緊急使用停止命令を出した。稼働再開に向けた安全性が確認できないと判断した。1―7号機のすべてが対象で、同日午前同社の勝俣恒久社長を市役所に呼び、伝えた。
 同原発を巡っては、甘利明経済産業相が17日、安全が再確認されるまで運転を見合わせるよう異例の指示を出した。自治体による停止命令は異例で、運転再開に影響を与えるのは必至だ。
 同市の消防などによると、17日に同原発構内を検査したところ、消防体制の不備や、地盤の傷みが判明。「火災が発生した変圧器以外の施設にも損傷の可能性があり、現状では安全性が確認できない」(同市長)として、全号機のタービン建屋内の貯蔵タンクや屋外タンク貯蔵所など、危険物を扱う施設を対象に使用停止を命じる。


 全く同じタイプの東芝の1号機、2号機の停止は予想していましたが、さすがに7号機までの全ての原発を使用停止にすることは予想外でしたし、これから電力需要が強く必要になる時期でのストップは東電にとっても痛手でしょうね。
 もっとも、火災時の初期対応が想定外など、何かあったときの対策が練られていないなど、その管理はルーズそのもの。住民の不安を考えれば停止するのも致し方ないと思います。

原発火災、消火に2時間 「想定外」の対応に課題 

2007-07-18 11:46:04 | Weblog
原発火災、消火に2時間 「想定外」の対応に課題 2007年07月18日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200707170665.html
 新潟県中越沖地震の影響で変圧器から出火した柏崎刈羽原発の火災は、消火まで約2時間を要した。消防はほかの対応に追われてなかなか現場に到着できず、東京電力側も当初、消火活動にあたったのは4人だけ。経済産業省によると、地震に伴って原発で火災が起きたのは初めてといい、想定外の事態への対応に大きな課題を残した。
 「火災の状況が国民の目にさらされ、原子力の安全に対する不安を増大させた」。甘利経産相は17日未明、東電の勝俣恒久社長を呼び、不満をぶちまけた。
 原発敷地内で黒煙が上がったのは、地震発生直後。隣の2号機で当直勤務中の従業員が見つけ、連絡を受けた3号機の社員が119番通報を試みたが、すぐにはつながらなかった。火災発見から12分後の16日午前10時27分、連絡がとれたが、柏崎市消防署は人命救助などに追われ、全隊が出払っていた。
 東電社員2人と協力会社員2人が現場に駆けつけた。油類が燃えている可能性が高いため直接放水ができず、化学消火剤の準備を急ぐ一方、変圧器の周囲に水をかけた。
 一方、消防は隊員4人を緊急招集し、同11時ごろに化学消防車で出動。通報から1時間後の同11時27分に到着し、鎮火は午後0時10分だった。
 同署と東電は年1回、放射線防護服などを着込んでの訓練を実施。同署の萩野義一警防第2消防主幹は「原発で火災が起きるなんて想定外中の想定外」といい、同原発内で消火活動をしたのは初めてという。
 また、同原発では約1000人の職員のうち約3割にあたる当直勤務のある職員が、消火活動の研修を受けている。これら職員を中心に「自衛消防隊」を組織している。だが、16日の火災で現場に居合わせた中には、こうしたメンバーはいなかったという。


 柏崎刈羽原発3号機で火災が発生しているニュースが入ってきた時点で、初期対応の遅さはある程度想像できましたが、非常時の対応を全く想定していないというのは、施設管理者としての自覚があまりにも足りませんし、地元の人間でなくても『冗談じゃない!!!』と一喝したくもなります。
 たまたま消火に成功して、放射能漏れの被害も最小限に抑えたようですが、もし爆発事故でも発生したら、一体どう問題を収拾するつもりだったのでしょうか…。

 もっとも、日本ではもともと原発に対するアレルギー意識がかなり強いのですが、世界的には、この原発ビジネスは有望で、アメリカだけでも今後15年間で市場規模は10兆円、世界ではここ25年で30兆円に達すると言われていて、東芝―ウェスチングハウス連合、日立・GE連合、三菱重工業がこの市場を虎視眈々と狙っています。(日経ビジネス7月2日号 参照)
 今回事故が起きた3号機は東芝製のもののようですが、この事故は東芝―ウェスチングハウス連合の受注にも少なからず影響するのではないでしょうか。

柏崎刈羽原子力発電所 のHPはこちら
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html

停電、避難所は蒸し風呂状態…給水に長い列

2007-07-18 11:43:50 | Weblog
停電、避難所は蒸し風呂状態…給水に長い列 2007年7月17日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070717icw4.htm
 柏崎市西山町地区の避難所、社会福祉施設「いきいき館」1階ホールでは、避難者約200人が寝苦しい夜を過ごし、疲れた表情で17日の朝を迎えた。
 周辺の停電が続き、空調設備はストップ。ホールは蒸し風呂状態で、うちわをあおいで子供を寝かしつける母親や、シャツ一枚になるお年寄り、あまりの暑さに室内を避ける人も。
 廊下に段ボールと毛布を敷いて過ごした会社員和田義栄さん(58)は「廊下の方がまだ涼しいので寝付ける。非常事態なのでしかたがない」と疲れた表情だった。
 3年前の中越地震と比べて家屋被害も目立ち、避難者数が膨らむ傾向にある。中越地震の際には、この施設で数泊したという会社員長橋英夫さん(66)は今回、車中泊を選んだ。「前よりも圧倒的に避難者が多く、暑い。寝苦しいので車の中で、クーラーを利かせて寝た。この状態が何日も続くと思うとうんざりする」と話していた。
 中越地震では、車で避難生活を続けるなどした11人が「エコノミークラス症候群」=肺塞栓(そくせん)症=となり、うち4人が死亡した。市災害対策本部などは、体を動かし、十分に水分を摂取することが必要と注意を呼びかけている。
 一部の避難所からは、手洗いなどの生活用水が足りないとの声も出ている。
 柏崎市では、浄水施設の破損や導水管の破断によって全域で断水が続き、復旧のメドが立っていない。避難所を中心に巡回する自衛隊などの給水車68台が頼りだが、交通事情が悪く、到着が遅れ気味という。
 避難所になっている同市学校町の市立柏崎小学校では、早朝からペットボトルやバケツを手にした避難者が、給水車の前で長い列を作った。
 地元の会社員村松富士登さん(48)は「飲み水はあるが、トイレの水など生活用水が困る。風呂に水をためていたが、地震でこぼれて空になった」と話していた。


 周辺全体で電気や水道が使えずに、自宅の耐震強度も保証できない状態では、同じ境遇に置かれた避難者が集まる避難所暮らしも致し方ないのですが、この季節に風が通らない状態でエアコンも使えないのでは厳しいですね。これまでも何度も大型の地震はあったはずですが、自衛隊は移動式の自家発電施設は保有していないのでしょうか…。
 まあ、仮にそういった機械があったとしても絶対数が足りずに、電気を復旧させた方が手っ取り早いのかもしれませんが、飲み水にさえ困るようでは、エコノミークラス症候群だけでなく熱中症も心配ですし、基礎的なライフラインだけでも1日も早く復旧してくれれば…と思います。


関連ニュース
被災地の復旧作業本格化、死者9人・負傷者1000人超す
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070717it03.htm
雨の中で片付け作業「一部屋でも救って家財集めたい」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070717icw6.htm

日経平均続落、一時1万8000円下回る 

2007-07-18 11:42:10 | Weblog
日経平均続落、一時1万8000円下回る 2007年7月18日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070718AT2C1800D18072007.html
 18日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落。一時250円を超す下げとなり、取引時間中としては12日以来3営業日ぶりに1万8000円を下回る場面があった。米半導体大手インテルが前日発表した07年4―6月期決算で粗利益率が低下したのを受け、ハイテク企業の業績の先行き警戒感が広がり、電機株中心に売りが出た。
 日経平均の午前の終値は前日比207円36銭(1.14%)安の1万8009円91銭。
 資源関連株など、このところ値上がりしていた銘柄にも利益確定売りが波及。東京証券取引所第一部銘柄の77%が下げ、ほぼ全面安の展開となった。

NYダウ、4日連続で最高値更新  2007年7月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070718AT2M1800I18072007.html
 17日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が5日続伸。前日比20ドル57セント高の1万3971ドル55セントで取引を終え、4日連続で過去最高値を更新した。主要企業の4―6月期決算が相次いで市場予想を上回ったことを好感した買いが入った。一時、史上初めて1万4000ドル台に乗せたが、急上昇への警戒もあり取引終了にかけて伸び悩んだ。
 同日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小反落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前日比0.13バレル安の1バレル74.02ドルで取引を終えた。朝方に一時、75.35ドルと期近物としては昨年8月以来の高値を付けたが、その後は利益確定売りが優勢になった。


 日経平均は一時期、17964円まで下げる場面がありましたが、ハイテク企業の業績要因と柏崎原発による影響が重なって、いきなり200円を超える下げとなってしまったようです。
 一方、ニューヨークダウは一時期、1万4011ドル79セントまで上昇したのですが、その後、急上昇に対する警戒もあり、結局前営業日比20ドル強の小幅な上昇で終了。ニューヨークダウは順調そのものです。