求人あるのに仕事紹介せず放置 北九州・門司職安 2007年07月22日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0721/SEB200707210033.html
北九州市門司区のハローワーク門司(門司職安)が00年以降、門司港での日雇い港湾労働の求人があるにもかかわらず、求職者にまったく紹介していなかったことがわかった。港湾労働法によると、企業が港湾での日雇い労働者を直接雇用できるのは、職安に求人を出しても人材を確保できなかった場合に限られている。労働者が不当に安い賃金で働かされるのを防ぐことなどが目的だが、昨年度の門司港での直接雇用は延べ6951人だった。門司職安を管轄する福岡労働局は「人手不足などで、必要な業務を怠っていた」と釈明した。
同市の日雇い労働者の男性(62)は05年9月、門司港での港湾労働を希望して門司職安を訪れたが、「紹介業務はしていません」と告げられた。その後もたびたび足を運んだが応じてもらえず、港湾労働の紹介をしている山口県下関市の職安に行くよう勧められたこともあった。50代の日雇い労働者の男性も先月から今月にかけて数回、求職のため門司職安へ出向いたが、同様に「港湾労働の紹介はしていません」と言われたという。
港湾労働者の大半は、運送会社などが自社で雇用している「企業常用」と呼ばれる人たちで、足りない場合は別の会社の企業常用を派遣してもらう。調整が付かない際は職安に日雇い労働の求人を出し、求職者を紹介してもらう。それでも人が集まらない例外的な場合に限って、日雇い労働者を直接雇用することができる。
日雇い労働者らによると、企業に直接雇用してもらう場合は「親方」などと呼ばれる取りまとめ役に声をかけられる。親方が給料の一部を手数料として受け取るため、職安での紹介よりも条件が悪いという。
福岡労働局によると、89年の現港湾労働法施行に伴い、港湾での日雇い労働の職業紹介は公益法人が担うことになり、職安での紹介業務はいったんなくなった。00年の同法改正で、再び職安の業務になったが、門司職安ではこれを再開しないまま現在に至っているという。
同労働局職業対策課の阿部孝治・課長補佐は「本来なら00年の時点で職安での紹介業務を始めなければならなかった。改善を検討したい」と話した。
そういえば、求人がコンピューター管理される前は、『これは893案件(怖い人が募集している案件)だから…』と求人を事実上放置しているケースもあったとご同業の先輩から聞いたことがありますが、こちらは取扱業務の度重なる移行に対して現場の引継ぎが十分行われていなかったが故の 現場の勘違いのようですね。
とはいえ、当の港湾労働者にとっては、お仕事を紹介してくれない職安なんて存在意義がありませんし、こういう不手際は正直勘弁してもらいと思います。
今は、派遣会社が携帯電話で1日限りのお仕事を紹介するという日本独自?のシステムもかなり普及して、従来の日雇労働者に対しての関心がどうしても薄くなってきているとは思いますが、だからといってこういった従来からの日雇いの働き方がなくなるわけではありませんし、いくら人出が足りないからといってこの扱いはあんまりです。
求人を出す側も複数のハローワークに求人票を出していたとは思いますが、門司のような海に面した街のハローワークから何年も応募者が全く来ないことに不自然さを感じなかったのでしょうか?
http://www.asahi.com/national/update/0721/SEB200707210033.html
北九州市門司区のハローワーク門司(門司職安)が00年以降、門司港での日雇い港湾労働の求人があるにもかかわらず、求職者にまったく紹介していなかったことがわかった。港湾労働法によると、企業が港湾での日雇い労働者を直接雇用できるのは、職安に求人を出しても人材を確保できなかった場合に限られている。労働者が不当に安い賃金で働かされるのを防ぐことなどが目的だが、昨年度の門司港での直接雇用は延べ6951人だった。門司職安を管轄する福岡労働局は「人手不足などで、必要な業務を怠っていた」と釈明した。
同市の日雇い労働者の男性(62)は05年9月、門司港での港湾労働を希望して門司職安を訪れたが、「紹介業務はしていません」と告げられた。その後もたびたび足を運んだが応じてもらえず、港湾労働の紹介をしている山口県下関市の職安に行くよう勧められたこともあった。50代の日雇い労働者の男性も先月から今月にかけて数回、求職のため門司職安へ出向いたが、同様に「港湾労働の紹介はしていません」と言われたという。
港湾労働者の大半は、運送会社などが自社で雇用している「企業常用」と呼ばれる人たちで、足りない場合は別の会社の企業常用を派遣してもらう。調整が付かない際は職安に日雇い労働の求人を出し、求職者を紹介してもらう。それでも人が集まらない例外的な場合に限って、日雇い労働者を直接雇用することができる。
日雇い労働者らによると、企業に直接雇用してもらう場合は「親方」などと呼ばれる取りまとめ役に声をかけられる。親方が給料の一部を手数料として受け取るため、職安での紹介よりも条件が悪いという。
福岡労働局によると、89年の現港湾労働法施行に伴い、港湾での日雇い労働の職業紹介は公益法人が担うことになり、職安での紹介業務はいったんなくなった。00年の同法改正で、再び職安の業務になったが、門司職安ではこれを再開しないまま現在に至っているという。
同労働局職業対策課の阿部孝治・課長補佐は「本来なら00年の時点で職安での紹介業務を始めなければならなかった。改善を検討したい」と話した。
そういえば、求人がコンピューター管理される前は、『これは893案件(怖い人が募集している案件)だから…』と求人を事実上放置しているケースもあったとご同業の先輩から聞いたことがありますが、こちらは取扱業務の度重なる移行に対して現場の引継ぎが十分行われていなかったが故の 現場の勘違いのようですね。
とはいえ、当の港湾労働者にとっては、お仕事を紹介してくれない職安なんて存在意義がありませんし、こういう不手際は正直勘弁してもらいと思います。
今は、派遣会社が携帯電話で1日限りのお仕事を紹介するという日本独自?のシステムもかなり普及して、従来の日雇労働者に対しての関心がどうしても薄くなってきているとは思いますが、だからといってこういった従来からの日雇いの働き方がなくなるわけではありませんし、いくら人出が足りないからといってこの扱いはあんまりです。
求人を出す側も複数のハローワークに求人票を出していたとは思いますが、門司のような海に面した街のハローワークから何年も応募者が全く来ないことに不自然さを感じなかったのでしょうか?