ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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回転ずしは“ごちそう”にあらず? 

2008-03-03 18:32:53 | Weblog
回転ずしは“ごちそう”にあらず? 2008年3月2日 産経
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080302/sty0803021608007-n1.htm
 明日はひな祭り。ちらしずしや手巻きずしで、女の子の成長をお祝いする家庭も多いのでは? ミツカンが子供を持つ30、40代の主婦を対象に、多様化する「おすし」についてアンケート調査を行った。
 “すし”と聞いて、まず思い浮かぶのは「回転ずし」が最多の64%。2005年に行った同様の調査では58.6%だったが、今回はさらにポイントを上げている。ただ、回転ずしはごちそうかというと、約9割の人の答えは「ノー」。特別な日の豪華な食事ではなく、普段の食生活のワンシーンになっているようだ。
 すしといっても、すしの種類によって食べるシーンはさまざま。そこで、どんなときに「今日はおすし!」となるのか、すしの形態ごとに聞いてみた。
 すし屋のすしは、「家族によいことがあった」ときなど、ハレの日の食事。家で作るときは、「ひな祭りなどの行事食として」が65%で断トツだった。総菜やテークアウトのすしは、忙しいときに登場するケースが多い。また、「自分が食べたい」ときに利用されることが多いのも、総菜ずしの特徴。おいしくヘルシーで、手軽なテークアウトのすしは、主婦の強い味方なのかもしれない。
 《調査方法》首都圏と関西圏に居住する子供を持つ30~49歳の主婦を対象にFAXで実施。期間は1月10~16日。有効回答数は470。


 う~ん。『さすがに100円単位で支払額が調整できるようなものをご馳走と呼ぶには無理があるだろう!』と私はついつい心の中でつぶやいてしまったのですが、アンケート結果では、寿司屋で食べる寿司は97.2%、寿司屋の出前寿司は63.9%の方がごちそうだと考えているのに対して、家で作る寿司は17.2%、宅配専門の寿司は14.2%、デパ地下の寿司は11.6%、回転寿司の寿司は9.7%の方しかご馳走だとは思っていないようです。寿司屋の出前寿司でも比較的安値のものもあるはずですが、まとめていくらということで、高級感に対するイメージがあるのでしょうか。
 お寿司と聞いて思い浮かべるものは関西と首都圏とでは異なるようで、関西では回転寿司が74.9%と圧倒的に高く、寿司屋の寿司が18.4%(うち寿司屋で食べる寿司14.6%、寿司屋の出前寿司3.8%)に対して、首都圏では回転寿司が52.6%に対して、寿司屋の出前寿司も38.3%(うち寿司屋で食べる寿司32.2%、寿司屋の出前寿司が6.1%)。関東では寿司屋の寿司と回転寿司屋の寿司は別物の感覚なのでしょうか…。
 お寿司を食べる頻度は首都圏が月2.1回、関西が2.0回。3年前の調査では首都圏が1.5回、関西が1.9回だったので、首都圏でお手軽なテイクアウトのお寿司や回転寿司を食べる機会が増えたのではないでしょうか。
 回転寿司の場合は、ネタの制限、予算の制限をかけることなく、思う存分食べる傾向が強く、1人あたりの費用は首都圏で1515円、関西で1265円。
 家で作る寿司は五目ちらしが関西・首都圏共に75%を超えるのですが、関西では手巻き寿司が70.2%と五目ちらしに匹敵するほど人気があるのに対して、首都圏はいなり寿司が64.5%、手巻き寿司が58.5%、のり巻きが42.0%と人気が分散。このあたりは地域性でしょうか。

 他にも、お寿司を食べに行くことの決定権や誰がお金を出すか、よく買うお寿司の種類、業態別の寿司ネタランキング、家族の好きなネタ、ひな祭りとお寿司との関係など、中々興味深い調査を行っているようです。
 それにしてもミツカンの調査は『賞味期限から何日までなら許容範囲か http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2007news/070521.html』や『家庭における鍋料理のトレンド調査 http://www.mizkan.co.jp/images/000000531.pdf』など面白い調査内容が多いですね。AGFのお歳暮調査(http://www.agf.co.jp/about/news/315-20061025.html)共々、ついつい調査内容に引き込まれてしまいます。


「今日はお寿司!」もはや“ごちそう”ではない回転寿司~生活の多様化で頻度増加、お寿司の摂食実態~ はこちら http://www.mizkan.co.jp/images/000000617.pdf

「エホバの証人」15歳未満には輸血行う…5学会が指針 

2008-03-03 18:23:20 | Weblog
「エホバの証人」15歳未満には輸血行う…5学会が指針 2008年2月29日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080228-OYT1T00513.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0229/TKY200802280482.html
 宗教上の理由で輸血を拒否する「エホバの証人」の未成年信者への対応について、日本輸血・細胞治療学会など関連5学会の合同委員会(座長・大戸斉福島県立医大教授)は28日、15歳未満の患者に対しては、本人や親が拒否しても生命の危険があれば輸血を行うとする指針を正式に発表した。
 患者が信仰や親の意思に反して輸血を受けたことで苦しむ恐れがあるとして、退院後も児童心理の専門家らによるカウンセリングを行うよう医療機関に求めている。
 指針によると、15歳未満は輸血するものの、18歳以上では患者本人が、15歳以上18歳未満では患者と親の双方が輸血を拒んだ場合は輸血しないとした。最高裁の判例に基づき、宗教上の輸血拒否を患者の自己決定権として尊重した。
 ただ、18~19歳の患者でも、医療について適切な判断ができないと複数の医師が評価した場合には、輸血すると定めた。
 15歳未満への輸血について、大戸教授は記者会見で「子供は親の所有物ではない。社会が守るべき存在だ」と社会の責任を強調した。


 エホバの証人に限らず、第三者の目から見て過激?な教義を持つ宗教団体と司法の争いを見ていていつも思うことですが、『宗教って一体誰のためにある?』んでしょね…。
 私は人を不幸に追い込む宗教は、宗教として存在する価値がないとさえ考える 無宗教で現実主義な人間ですが、さすがに人の命を左右するような局面に関しては、国としての方針が最優先されるべきではないかと思いますし、自分の力で稼ぐことができる成人ならばまだしも、親の稼ぎに全面的に頼らなければならない小さな子供にまで、このような過酷な教義を押し付けるのはいくらなんでもやり過ぎだと思いますし、学会の判断も至極当然だと思います。
 どんな宗教を信じるかは、成人して他人に迷惑をかけなければ、あまりうるさく言うつもりはありませんが、少なくとも子供を巻き込むのはフェアではないと思いますね。

三菱電、携帯から撤退・国内電機、事業選別を加速

2008-03-03 18:21:06 | Weblog
三菱電、携帯から撤退・国内電機、事業選別を加速 2008年3月3日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT1D0201202032008.html
 三菱電機は携帯電話機事業から撤退する。新規開発を中止し、今春に予定していたNTTドコモ向けの携帯電話機の発売も取りやめることを決めた。国内電機大手では三洋電機が携帯電話機事業を京セラに売却することを決めたほか、日立製作所はパソコンの生産から撤退。各社の事業選択の動きが加速し始めた。
 三菱電機は3日にも撤退を発表する。同社の携帯電話機事業の売上高は年千数百億円規模だが、赤字が続き、現在はドコモ向けの供給のみに絞っている。今年度も期初に320万台の出荷を計画していたが、販売不振で2月初旬に計画を210万台に下方修正し、苦戦を強いられていた。

三菱電機、携帯電話機事業から撤退・損失170億円見込む  2008年3月3日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT1D0300N03032008.html
 三菱電機は3日、携帯電話機事業から撤退すると発表した。新規開発を中止し、5月にも予定していたNTTドコモ向けの携帯電話機の発売も取りやめる。事業売却はせず、撤退に伴う損失は約170億円の見込み。国内電機大手では三洋電機が京セラに携帯電話機事業の売却を決めるなど、携帯電話端末を巡る事業選択の動きが加速し始めた。
 同社の携帯電話機事業の年間売上高は約1000億円(2007年度見込み)。ただ赤字が続き、現在はドコモ向けの供給のみに絞っていた。今年度は期初に320万台の出荷を計画していたが、販売不振で2月初旬に210万台に下方修正。2007年4―9月期の国内出荷台数シェアも3%程度と、市場における順位は10位にとどまった。


 三菱電機が携帯電話事業から撤退し、170億円の損失を見込んでいるようです。欧州向け拠点は3年前に撤退、中国拠点も2年前に撤退、そして肝心の国内もシェアがわずか3%では、これではどこかと組んで共同開発しようにも、提携する側にメリットもないでしょうし、撤退は至極当然の判断だと思います。

夕張の老朽プール、屋根が崩落 

2008-03-03 18:17:57 | Weblog
夕張の老朽プール、屋根が崩落 2008年3月3日 共同通信
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080303STXKB022303032008.html
 財政再建団体の北海道夕張市で唯一の室内水泳施設「夕張市スウィミングセンター」の屋根が約300平方メートル(縦横各18メートル)にわたって崩落していたことが3日、分かった。屋根の積雪は1メートル近くあり、雪の重みや老朽化が原因とみられる。施設は休業中でけが人はなかった。
 市は財政破たんに伴う緊縮財政を強いられており、センターでは雪下ろしを一度も行っていなかった。
 市によると2日朝、散歩中の市民が発見した。鉄骨製の屋根が、水が抜かれた25メートルプールに落ちた。鉄製の部品や壁紙が散乱していた。市教育課は「再建の見通しはつかない」としている。市は財政再建計画で4つの屋外プールを廃止しており、今後小学校などの水泳授業に影響が出る可能性がある。
 センターは1971年に完成。通年開放されていたが、2006年12月末でいったん休止。昨年は夏季限定で営業した後、休業していた。


 財政再建に苦しむ夕張市ですが、屋根の雪下ろしが出来なかったことや老朽化のせいで、室内水泳施設の屋根が崩壊してしまったようです。
 昨年は夏季限定で営業していたようですが、来年以降はどうするのでしょうか。
 仮に屋根を取っ払って夏季限定で営業するとしても、廃材の撤去費用だってバカになりませんし、財政難の夕張にその資金を出せる余裕があるかどうか…。
 とはいえ、そのままにしていると小学校のプールの授業にも大きな影響が出るなど、市民生活に重大な影響も出てくるだけに、自治体としては頭を悩ませることになりそうですね。

中国製冷凍餃子騒動 ニュース4本

2008-03-03 18:11:04 | Weblog
横転トラックからメタミドホス流出・中国 2008年3月2日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080302STXKG043801032008.html
 中国湖北省の高速道路で2月24日、中国製ギョーザ中毒事件で問題となった有機リン系殺虫剤メタミドホス約5トンを積んだトラックが横転し、約半分が路上に流出した。
 同省のニュースサイトが地元紙、武漢晩報の報道として1日までに伝えた。
 中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は2月28日の記者会見で「中国では昨年1月から農業でのメタミドホス使用が禁止となり、今年1月からは輸出契約を既に結んでいる生産工場を除き、メタミドホスのすべての生産、販売、使用、所持、運搬行為が重大な違法行為となっている」と述べ、規制強化を強調していたが、現在も流通している実態が浮き彫りになった。
 報道によると、河南省ナンバーのトラックはメタミドホスの入った箱約300個を積んでいたが、事故で約半分が破損。流出後、有毒ガスが発生、数キロ先でも鼻を突くような臭気が感じられたとしており、液体だったとみられる。

メタミドホス、天洋食品周辺でヤミ取引・昨年11月まで 2008年3月3日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT1G0200P02032008.html
 中国製冷凍ギョーザ中毒事件を引き起こした有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が中国国内で販売禁止後の昨年11月まで、製造元である石家荘市の天洋食品近くでヤミ取引されていたことが、2日分かった。中国では2月下旬、横転したトラックから大量のメタミドホスが流出する事故も発生、ずさんな農薬管理の実態が相次ぎ浮き彫りになった。
 中国公安省が国内での混入を全面否定してから3日。天洋食品周辺では地元農業当局がメンツをかけ、農薬販売店などに対する取り締まりを続けている。

天洋食品に従業員、生産再開に向け準備か 2008年3月3日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT1G0301G03032008.html
 中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、製造元である中国河北省石家荘市の天洋食品に3日午前、各地に帰省していた数百人の従業員が次々と正門から敷地内に入った。現地では「3月上旬の生産再開に向け、同社が準備を進めている」との情報が流れていた。
 同社は1月30日の事件発覚以降、約1カ月にわたって生産を停止。付近住民によると、同社の従業員約800人のうち大部分が2月上旬から自宅に帰っていたが、今月に入り、敷地内の宿舎に戻り始めていたという。
 天洋食品の担当者は、生産再開のめどについて「わからない」とだけ述べた。


毒ギョーザ事件 中国から“コケ”にされた日本警察「大激怒」2008年3月2日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080302/crm0803021356006-n1.htm
「中国で混入の可能性は小さい」「現場に立ち会わせてくれない」「証拠を出さない」-。中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国警察当局の“元締め”である公安省が言いたい放題だ。訪中していた日本警察庁の幹部が帰国し、「連携強化で一致した」と語った直後の日本批判に、“コケ”にされた格好の警察庁は猛反発。思わぬ「日中警察摩擦」が発生している。 

いきなりハシゴ外された警察庁
 「深い遺憾」。中国公安省刑事偵察局の余新民副局長は2月28日に北京で記者会見し、日本の警察当局に物証の確認を申し入れたが同意を得られないとして、強い不満を表明した。
 ギョーザ事件で公安省が公式見解を述べたのは初めてだったが、あまりに唐突な会見だったとの感は否めない。
 前日の27日には、それまで捜査の進め方などを話し合うため訪中し、公安省首脳と協議してきた警察庁ナンバー2の安藤隆春次長が帰国し、連携強化を確認しあったばかりだった。
 「日中両国の警察当局は、この捜査は日中にまたがる難しい事件だと認識している。連携を強化していくことが重要だという点では一致しており、今後捜査が加速することに期待したい」
 成田空港でこう語っていた安藤次長だが、翌日の公安省の会見は寝耳に水。しかも日本批判のオンパレードに、日本の警察は「連携強化」のはしごをいきなり外されたような思いに包まれた。

中国「実験した」というが…データ公開せず、客観性は「?」
 中国公安省の余新民副局長は会見で、「人為的な個別事件」との見立てを表明。「日本で混入したと言っているわけではない」としながらも、中国国内でメタミドホスが混入した可能性を再三否定してみせた。
 「中国国内で(メタミドホスが)混入された可能性は極めて低い」
 根拠としているのは、メタミドホスが袋の外側から浸透するかどうか、の実験結果だという。
 中国側の説明によると、実験はマイナス18度の条件下(ギョーザの倉庫保存、輸送、販売時の冷蔵温度)で行われ、1%、10%、30%、60%と濃度の異なるメタミドホスに袋を浸したところ、いずれも10時間以内に袋の内側に浸透したという。
 だが、結果の具体的なデータは明らかにはせず、「密封された製品内からメタミドホスが検出されても、中国国内の混入を裏付けることにはならない」などと一方的に主張した。
 中の不純物から中国製だった可能性が指摘されていることについても、「(不純物は)各国で生産する中に普遍的に存在する。成分検査をもって、どこで生産されたものか判別することはできない」などと責任回避の姿勢をのぞかせた。

警察庁「意図分からぬ」…事態は袋小路に
 警察庁幹部は「(2月21、22日に東京で開かれた)情報交換会議では、そのような実験について全く触れていなかった」と困惑を隠さない。
 「袋の浸透実験については温度や触媒の種類、濃度など再現実験に必要な条件、データはすべて提供してある。こちらが示したデータで再現実験もせずに、何も言わずに独自の検査をする意図が分からない」
 警察庁は中国側の実験を再現するため、2月29日に実験条件に関するデータの提供を要請したが、幹部は「回答はいつになるのか」とため息をつく。

また、中国側は「(これまでの捜査で)疑わしい人物は見つからなかった」と説明し、原材料や生産、輸送過程でも異常はなかったとしており、事態は“袋小路”の様相となっている。

中国「証拠物よこせ」…お分かり?と説明したのに
 捜査協力をめぐっても言いたい放題の中国側。
 日本の現場への立ち会いや証拠物の提供を申し入れたが、同意を得られないことを挙げて強い不満を表明した余副局長は「両国の警察は協力を強める責任がある。必ず真相を解明する必要がある」と述べた。
 これに対し、警察庁は猛反発する。
 トップの吉村博人長官は中国側会見当日の2月28日、記者会見でこう語って不快感をあらわにしたのだ。
 「(中国側の主張は)看過できない。捜査に役立つと思う資料はすべて渡してある」
 警察庁によると、これまで日本側が提供した捜査資料は(1)天洋食品製ギョーザの輸入後の流通経路(2)科学警察研究所が作成したメタミドホスの浸透実験に関するデータ(3)ギョーザから検出されたメタミドホスの分析結果(4)袋に空いた穴の写真-など多岐に及ぶ。
 「法に基づき押収したものを軽々に渡すわけにはいかないが、中国側が容疑者を特定し、立件する上で不可欠として要請があれば、やぶさかでない」(吉村長官)
 これが日本警察のスタンスだ。
 中国側はこれまでの情報交換会議で、ギョーザや袋など物証そのものの引き渡しを要求していた。警察庁は「捜査の進展状況を明らかにした上で、『外交ルートで要請すれば提供は不可能ではない』と丁寧に説明した」と話している。
 警察庁幹部の1人が、今回の中国公安省の対応に呆れ顔でこう語る。
 「刑事訴訟法に基づいて証拠として押収したものを法的な手続きもなく出せないのは、警察組織に従事する幹部であれば当然知らなければならない常識のはず。『お分かりですよね?』と言ったのだが…」

日本の要請にはなしのつぶて…厚労相も「ムッ」
 その一方で、中国側が日本のリクエストに応えていない実態もあるという。
 警察庁は中国側に対し、(1)事件後に天洋食品工場内部を撮影した内部監視カメラの映像(2)河北省でメタミドホスを使って起きた事件の化学分析データ-などを求めているが、中国側からは「探しておく」との回答があったままで、なしのつぶてだというのだ。
 中国当局の言いたい放題には警察だけでなく、厚生労働省の舛添要一大臣も不快感をあらわにした。2月29日午前の閣議後会見で、「まず原因究明があってしかるべきだ。あの段階で発表されるのはいかがなものか」と述べ、中国公安省の対応に強い不満を示した。
 「(農薬検出が)次から次と出てくるような印象になっているので、最初の事件を解明しないと不信感はぬぐえない。これは技術的な問題、捜査の問題だから、日中間で政治決着するような話では断じてない-」
 日中警察当局の思わぬ対立で、解決どころかいっそうの混迷に入り込んでしまったかの感を強めている毒ギョーザ事件。「食の安全」にかかった霧が晴れる日が来るのはまだ遠そうだ。




 中国製冷凍餃子の捜査の方は完全に膠着していますが、現地周辺は相変わらず騒々しいようですね。まず、現地時間1日の報道で、有機リン系殺虫剤メタミドホス約5トンを積んだトラックが横転し、約半分が路上に流出したことが判明。(事件が発生したのは24日)
 そして、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が中国国内で販売禁止後の昨年11月まで、製造元である石家荘市の天洋食品近くでヤミ取引されていたことも、2日に判明。
 現地のお偉いさんはこの状況でも、農薬混入がなかったと断言し続けるつもりでしょうか。
 また、問題の天洋食品には従業員数百人が工場敷地に入って行ったという情報も入っているようで…。はたして本当に工場再開なのか、それとも解雇予定者の一斉呼び出しなのか…。またしばらくは目が離せそうにありませんね。

 一方、国内報道では、とうとう 『中国から“コケ”にされた日本警察「大激怒」』 というショッキングなタイトルの報道まで出る始末。日本どころか世界から愛想を突かされる前に、態度を改めた方がいいと思うんですけどね…。

日経平均終値、1万3000円割れ・610円安

2008-03-03 16:10:07 | Weblog
日経平均終値、1万3000円割れ・610円安 2008年3月3日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303NTE2INK1003032008.html
 週明けと3月相場入りが重なった3日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に3日続落した。終値は前週末2月29日終値比610円84銭(4.49%)安の1万2992円18銭。1月23日以来の1万3000円割れとなり、それ以来の安値を付けた。下げ幅は今年4番目の大きさとなった。前週末の米国株急落や最近の円相場の上昇を嫌気した売りで、主力株は全面安の展開。大引けにかけては断続的な先物売りに押されて一段安となり、きょうの安値引けとなった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に3日続落した。
 国内外の景気後退観測やきょう1ドル=102円台まで進行した円高、原油など原材料価格の高騰などを受けた業績懸念から主力の自動車やハイテクなど輸出関連株が軒並み大幅安となり、指数を大きく押し下げた。米国発の信用不安問題は根強く、大手銀行など金融株もそろって下落した。国内外の機関投資家などによるリスク資産圧縮に伴う売りも加速していたようで、「買い手不在の状況」との指摘が聞かれた。

アジア株ほぼ全面安  2008年3月3日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT2M0300Q03032008.html
 3日のアジア主要株式相場は寄り付きからほぼ全面安。香港のハンセン指数は一時前週末比3.6%下落し、シンガポールST指数、韓国総合指数も2%台後半の下落で推移している。台湾株も安い。前週末の米国株急落を嫌気し、幅広い銘柄で売りが先行している。ただ、海外からの投資を制限している中国の上海総合指数は、朝安後に上昇に転じている。

円、一時102円台に上昇  2008年3月3日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303NTE2INK0403032008.html
 3日午前の東京外国為替市場で円相場は上げ幅を拡大し、一時1ドル=102円台に上昇した。102円台は2005年1月28日以来、約3年1カ月ぶり。10時時点では前週末の17時時点に比べて1円26銭の円高・ドル安の1ドル=103円07―10銭で推移している。米景気の後退懸念や信用不安に対する警戒感を背景にしたドル売りが続いている。株式市場で日経平均株価が500円超下落するなど軟調に推移していることもあり、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)でもリスク回避目的の円買いが入り、10時前には102円92銭近辺まで一段高となった。
 円相場の急伸を受けて、外為証拠金取引に絡んだ個人投資家による損失覚悟の円買い・ドル売りも巻き込んで円高の流れが強まっているという。10時前の中値決済にかけては「ドルの過不足は目立たなかった」(国内信託銀行)との指摘があった。



 なんというか…。株式市場は収拾不能の状態になっているようですね。先週末のNYダウが315ドル安。原油や金の高騰。そしてFRB議長のドル安容認発言と、これでもか! と言うくらいに日本株に対する悪材料が出ていたため、大幅ダウンは避けられないだろうな…とは思っていましたが、おそらくかなりの銘柄がストップ安に引っかかったのではないかと思いますし、外為証拠金取引に絡んだ個人投資家による損失覚悟の円買い・ドル売りも出て、更に円高になり、それが更に株価に悪影響を与える悪循環になっているようです。で、結局下げ幅は610円84銭にも及びとうとう13000円割れ! ここまでくるとNY株式市場への連鎖も心配ですし、ひょっとしたら定例のFOMC会議を待たずに利下げの前倒しという事態にも迫られるかもしれません。