米国株、4日続伸 ダウ53ドル高で4年9カ月ぶり高値、緩和好感 2012年9月15日 日経
14日の米株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比53ドル51セント(0.4%)高の1万3593ドル37セントと、2007年12月10日以来、約4年9カ月ぶりの高値で終えた。米国の追加金融緩和で、余剰資金が株式市場に流入するとの期待から買いが続いた。
米連邦準備理事会(FRB)による住宅ローン担保証券(MBS)の購入が「米景気の浮揚につながる」との期待も根強かった。9月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)が前月から大幅に上昇したこともあり、米景気の先行き不透明感の後退した。ダウ平均の上げ幅は、一時110ドルを超えた。
米追加緩和を受け欧州やアジアの株式相場も総じて上昇し、米市場でも投資家が運用リスクを取る姿勢を強めた。原油や金など商品先物相場の上昇で、エネルギーや素材株への買いが目立った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は28.12ポイント(0.9%)高の3183.95と2000年11月9日以来、約11年10カ月ぶりの高値を付けた。指数への影響が大きいアップルが上場来高値を更新し、相場上昇をけん引した。14日から予約を開始した新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の滑り出しが好調で、収益拡大期待が膨らんだ。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」や「素材」、「IT(情報技術)」など6業種が上げ、「電気通信サービス」や「公益事業」などが下げた。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億株(速報値)、ナスダック市場は約19億6000万株(同)だった。
建設機械のキャタピラーや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズ、非鉄のアルコアなど世界の景気に収益が左右されやすい銘柄が上昇した。エクソンモービルなど石油株やニューモント・マイニングなど金鉱株も買われた。交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックが上げ、ジンガやグルーポンなどSNS関連株にも買いが広がった。
一方、食品のクラフト・フーズが小幅に下げた。株価指数の算出を手掛けるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスがダウ平均の構成銘柄から除外すると発表し、ダウ平均を指標として運用する投資家の売りが出るとの思惑が広がった。
NY原油、続伸 10月物は99.00ドル、一時4カ月ぶり100ドル台 2012年9月15日 日経
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前日比0.69ドル高の1バレル99.00ドルで取引を終えた。前日に米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和を決めたのを受け、余剰資金が原油市場に流入するとの見方から買いが優勢となった。
10月物は100.42ドルまで上昇し、期近物として5月4日以来、ほぼ4カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
ドル安が相場を押し上げた面もあった。外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される原油には割安感からの買いが入った。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。節目の100ドルを上回ったため、目先の利益を確定する動きが出た。取引終了にかけて上げ幅を縮小した。
ガソリンは3営業日ぶりに反発。ヒーティングオイルは反発した。
NY金、続伸 12月物は1772.7ドルで終了、一時6カ月半ぶり高値 2012年9月15日 日経
14日のニューヨーク金先物相場は小幅に続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比0.6ドル高の1トロイオンス1772.7ドルで終えた。ニューヨーク時間の未明に1780.2ドルと2月29日以来、約6カ月半ぶりの高値を付けた。米国の追加金融緩和で投資資金が金市場に流入するとの見方を背景に買いが続いた。
外国為替市場のユーロに対するドル安も相場を支えた。ドルの代替投資先としてドルと逆の動きになりやすい金が買われやすい状況が続いた。
一方、高値を付けた後は、目先の利益を確定する目的の売りも出て上値は重かった。
銀は反落、プラチナは10日続伸した。
米国の信用格付けを「AAマイナス」に引き下げ 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823562320120914
格付け会社イーガン・ジョーンズは14日、米国の信用格付けを「AA」から「AAマイナス」に引き下げ、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)に踏み切ったことを引き下げ理由として挙げた。
声明では「QE3により株価や商品(コモディティ)価格は値上がりする見通しだが、われわれは、それによって米経済や信用の質が損なわれると考える」と指摘。「商品コストの上昇は、企業利益を圧迫し、消費者コストを押し上げ、消費者の購買力をも弱めることになる」と述べた。
米失業率低下は「失望するほど緩慢」 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823560120120914
米連邦準備理事会(FRB)のラスキン理事は14日、米失業率の低下ペースは「失望するほど緩慢」との見方を示した。
失業をめぐる問題の大半は景気循環に絡む一時的なものだが、労働者が持つ技能と雇用者が求める能力のギャップなど、より恒常的な「構造上の」問題による部分もあると指摘した。
ラスキン理事は12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和の実施を支持した。
9月米ミシガン大消費者信頼感速報値は5月以来の高水準、雇用見通し上向く 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823543920120914
ロイター/ミシガン大学の調査した9月の米消費者信頼感指数・速報値は79.2と、前月の74.3から上昇し、5月以来の高水準となった。経済情勢や雇用に対する見通しが改善した。
エコノミストの間では74.0への低下が見込まれていた。
消費者期待指数は73.4と、前月の65.1から上昇し、5月以来の高水準となった。半面、景気現況指数は88.3と、88.7から低下した。
今回の調査では、失業率の上昇を予想した回答者の比率はわずか12%にとどまり、1966年以来の低水準となった。8月の調査では25%となっていた。
また、長期経済見通しは良好との回答は42%に達し、5年ぶりの高水準となった。前月は32%だった。
ただ、同調査は今回示された消費者の楽観的な見通しについて、8月の米雇用統計が予想外れの内容となったことを踏まえると、米大統領選の党大会によって一時的に押し上げられた公算が大きいとの見解を示した。
調査を担当したリチャード・カーティン氏は、消費支出が第4・四半期から来年第1・四半期にかけ、平均で約1.8%上昇する可能性が高いとの見通しを示した。
収入については、37%が状況が悪化したと回答。前月の40%から減少した。同時に、状況は年内変わらずとの回答61%に達し、過去最高を記録した。
食品・エネルギー価格の上昇は引き続き懸念材料となっており、1年インフレ見通しは3.5%から3.6%に上昇した。一方、5年インフレ見通しは3.0%から2.8%に低下した。
また、住宅ローン金利が低水準で推移していることを背景に、住宅市場をめぐり楽観的な見方が高まっていることも明らかになった。80%が住宅購入環境は良好と回答し、前年の71%から増加した。
8月米小売売上高は半年ぶり大幅な伸び、ガソリン・自動車が押し上げ 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823537720120914
米商務省が発表した8月の小売売上高は前月比0.9%増と、2月以来の大幅な伸びとなり、市場予想の0.7%増を上回った。
ただ、ガソリンや自動車の売上高の増加が、全体の増加分の大半を占めたことから、第3・四半期の消費支出が緩やかな伸びにとどまる可能性が示された。
ワールドワイド・マーケッツの首席市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「消費者は拡張ムードにはない。消費は今後数カ月、振るわないだろう」と述べた。
内訳では、ガソリン価格高を背景にガソリンスタンドが5.5%増と、2009年11月以来の伸び率となった。
自動車・部品は1.3%増と、2月以来の大幅な増加を記録。
ただ、自動車・ガソリンを除く売上高は0.1%増にとどまり、前月の0.8%増から鈍化した。
建設資材・庭用設備が1.0%増、家具・家財道具が0.3%増となる半面、衣料・装身具は0.1%減、電子製品・機器は1.4%減と、それぞれ前月からマイナスに転じた。
自動車、ガソリン、建設資材を除くコア売上高は0.1%減。前月の0.8%増からマイナス圏に落ち込んだ。
ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「自動車売上高は堅調だったが、他の構成品目からは、消費者が引き続き非常に慎重となっている様子が示された」と述べた。
また「ガソリンスタンドでの支出は増加している」としたうえで、13日の米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和第3弾(QE3)の決定や中東での政情不安を受け、ガソリン価格が今後一段高になる可能性を指摘した。
8月の米鉱工業生産指数、約3年ぶり大幅な低下率 ハリケーンなど影響 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823539520120914
米連邦準備理事会(FRB)が14日発表した8月の鉱工業生産指数は前月比1.2%低下した。
低下率は、米経済がまだリセッション(景気後退)から抜け出す前の2009年3月(1.7%低下)以来およそ3年ぶりの大きさとなった。
製造業の生産鈍化に加え、ハリケーンの影響による石油・天然ガス生産の一時停止が響いた。
市場予想は変わらずだった。
製造業が0.7%低下し、押し下げ要因となった。世界経済の減速が足かせになっている兆候が伺われる。
ハリケーンが重しとなり、鉱業は1.8%低下した。
FRBはハリケーン「アイザック」の影響で、全体の鉱工業生産が推定0.3%ポイント押し下げられたとしている。
公益事業は3.6%低下となった。
設備稼働率は78.2%と、市場予想の79.2%を下回った。
週末14日の米国株式市場は、前日発表された量的緩和第3弾(QE3)を含む新たな対策が引き続き買い材料となり続伸。
NYダウは、前日比53ドル51セント高い13593ドル37セントで終了(0.40%高)。
ナスダックは、前日比28.12ポイント高い3183.95ポイントで終了(0.89%高)。
S&P500種は、前日比5.78ポイント高い1465.77ポイントで終了(0.40%高)しました。
米アップル株は、8ドル30セント高の691ドル28セントで終了して1.22%高。
米フェイスブック株は、1ドル29セント高い22ドルちょうどで終了して6.21%高。
NY原油は、前日比0.69ドル高い1バレル99ドルちょうどで終了。
NY金は、前日比0.6ドル高い1トロイオンス1772.7ドルで終了しました。
14日の米株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比53ドル51セント(0.4%)高の1万3593ドル37セントと、2007年12月10日以来、約4年9カ月ぶりの高値で終えた。米国の追加金融緩和で、余剰資金が株式市場に流入するとの期待から買いが続いた。
米連邦準備理事会(FRB)による住宅ローン担保証券(MBS)の購入が「米景気の浮揚につながる」との期待も根強かった。9月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)が前月から大幅に上昇したこともあり、米景気の先行き不透明感の後退した。ダウ平均の上げ幅は、一時110ドルを超えた。
米追加緩和を受け欧州やアジアの株式相場も総じて上昇し、米市場でも投資家が運用リスクを取る姿勢を強めた。原油や金など商品先物相場の上昇で、エネルギーや素材株への買いが目立った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は28.12ポイント(0.9%)高の3183.95と2000年11月9日以来、約11年10カ月ぶりの高値を付けた。指数への影響が大きいアップルが上場来高値を更新し、相場上昇をけん引した。14日から予約を開始した新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の滑り出しが好調で、収益拡大期待が膨らんだ。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」や「素材」、「IT(情報技術)」など6業種が上げ、「電気通信サービス」や「公益事業」などが下げた。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億株(速報値)、ナスダック市場は約19億6000万株(同)だった。
建設機械のキャタピラーや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズ、非鉄のアルコアなど世界の景気に収益が左右されやすい銘柄が上昇した。エクソンモービルなど石油株やニューモント・マイニングなど金鉱株も買われた。交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックが上げ、ジンガやグルーポンなどSNS関連株にも買いが広がった。
一方、食品のクラフト・フーズが小幅に下げた。株価指数の算出を手掛けるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスがダウ平均の構成銘柄から除外すると発表し、ダウ平均を指標として運用する投資家の売りが出るとの思惑が広がった。
NY原油、続伸 10月物は99.00ドル、一時4カ月ぶり100ドル台 2012年9月15日 日経
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前日比0.69ドル高の1バレル99.00ドルで取引を終えた。前日に米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和を決めたのを受け、余剰資金が原油市場に流入するとの見方から買いが優勢となった。
10月物は100.42ドルまで上昇し、期近物として5月4日以来、ほぼ4カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
ドル安が相場を押し上げた面もあった。外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される原油には割安感からの買いが入った。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。節目の100ドルを上回ったため、目先の利益を確定する動きが出た。取引終了にかけて上げ幅を縮小した。
ガソリンは3営業日ぶりに反発。ヒーティングオイルは反発した。
NY金、続伸 12月物は1772.7ドルで終了、一時6カ月半ぶり高値 2012年9月15日 日経
14日のニューヨーク金先物相場は小幅に続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比0.6ドル高の1トロイオンス1772.7ドルで終えた。ニューヨーク時間の未明に1780.2ドルと2月29日以来、約6カ月半ぶりの高値を付けた。米国の追加金融緩和で投資資金が金市場に流入するとの見方を背景に買いが続いた。
外国為替市場のユーロに対するドル安も相場を支えた。ドルの代替投資先としてドルと逆の動きになりやすい金が買われやすい状況が続いた。
一方、高値を付けた後は、目先の利益を確定する目的の売りも出て上値は重かった。
銀は反落、プラチナは10日続伸した。
米国の信用格付けを「AAマイナス」に引き下げ 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823562320120914
格付け会社イーガン・ジョーンズは14日、米国の信用格付けを「AA」から「AAマイナス」に引き下げ、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)に踏み切ったことを引き下げ理由として挙げた。
声明では「QE3により株価や商品(コモディティ)価格は値上がりする見通しだが、われわれは、それによって米経済や信用の質が損なわれると考える」と指摘。「商品コストの上昇は、企業利益を圧迫し、消費者コストを押し上げ、消費者の購買力をも弱めることになる」と述べた。
米失業率低下は「失望するほど緩慢」 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823560120120914
米連邦準備理事会(FRB)のラスキン理事は14日、米失業率の低下ペースは「失望するほど緩慢」との見方を示した。
失業をめぐる問題の大半は景気循環に絡む一時的なものだが、労働者が持つ技能と雇用者が求める能力のギャップなど、より恒常的な「構造上の」問題による部分もあると指摘した。
ラスキン理事は12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和の実施を支持した。
9月米ミシガン大消費者信頼感速報値は5月以来の高水準、雇用見通し上向く 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823543920120914
ロイター/ミシガン大学の調査した9月の米消費者信頼感指数・速報値は79.2と、前月の74.3から上昇し、5月以来の高水準となった。経済情勢や雇用に対する見通しが改善した。
エコノミストの間では74.0への低下が見込まれていた。
消費者期待指数は73.4と、前月の65.1から上昇し、5月以来の高水準となった。半面、景気現況指数は88.3と、88.7から低下した。
今回の調査では、失業率の上昇を予想した回答者の比率はわずか12%にとどまり、1966年以来の低水準となった。8月の調査では25%となっていた。
また、長期経済見通しは良好との回答は42%に達し、5年ぶりの高水準となった。前月は32%だった。
ただ、同調査は今回示された消費者の楽観的な見通しについて、8月の米雇用統計が予想外れの内容となったことを踏まえると、米大統領選の党大会によって一時的に押し上げられた公算が大きいとの見解を示した。
調査を担当したリチャード・カーティン氏は、消費支出が第4・四半期から来年第1・四半期にかけ、平均で約1.8%上昇する可能性が高いとの見通しを示した。
収入については、37%が状況が悪化したと回答。前月の40%から減少した。同時に、状況は年内変わらずとの回答61%に達し、過去最高を記録した。
食品・エネルギー価格の上昇は引き続き懸念材料となっており、1年インフレ見通しは3.5%から3.6%に上昇した。一方、5年インフレ見通しは3.0%から2.8%に低下した。
また、住宅ローン金利が低水準で推移していることを背景に、住宅市場をめぐり楽観的な見方が高まっていることも明らかになった。80%が住宅購入環境は良好と回答し、前年の71%から増加した。
8月米小売売上高は半年ぶり大幅な伸び、ガソリン・自動車が押し上げ 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823537720120914
米商務省が発表した8月の小売売上高は前月比0.9%増と、2月以来の大幅な伸びとなり、市場予想の0.7%増を上回った。
ただ、ガソリンや自動車の売上高の増加が、全体の増加分の大半を占めたことから、第3・四半期の消費支出が緩やかな伸びにとどまる可能性が示された。
ワールドワイド・マーケッツの首席市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「消費者は拡張ムードにはない。消費は今後数カ月、振るわないだろう」と述べた。
内訳では、ガソリン価格高を背景にガソリンスタンドが5.5%増と、2009年11月以来の伸び率となった。
自動車・部品は1.3%増と、2月以来の大幅な増加を記録。
ただ、自動車・ガソリンを除く売上高は0.1%増にとどまり、前月の0.8%増から鈍化した。
建設資材・庭用設備が1.0%増、家具・家財道具が0.3%増となる半面、衣料・装身具は0.1%減、電子製品・機器は1.4%減と、それぞれ前月からマイナスに転じた。
自動車、ガソリン、建設資材を除くコア売上高は0.1%減。前月の0.8%増からマイナス圏に落ち込んだ。
ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「自動車売上高は堅調だったが、他の構成品目からは、消費者が引き続き非常に慎重となっている様子が示された」と述べた。
また「ガソリンスタンドでの支出は増加している」としたうえで、13日の米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和第3弾(QE3)の決定や中東での政情不安を受け、ガソリン価格が今後一段高になる可能性を指摘した。
8月の米鉱工業生産指数、約3年ぶり大幅な低下率 ハリケーンなど影響 2012年09月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823539520120914
米連邦準備理事会(FRB)が14日発表した8月の鉱工業生産指数は前月比1.2%低下した。
低下率は、米経済がまだリセッション(景気後退)から抜け出す前の2009年3月(1.7%低下)以来およそ3年ぶりの大きさとなった。
製造業の生産鈍化に加え、ハリケーンの影響による石油・天然ガス生産の一時停止が響いた。
市場予想は変わらずだった。
製造業が0.7%低下し、押し下げ要因となった。世界経済の減速が足かせになっている兆候が伺われる。
ハリケーンが重しとなり、鉱業は1.8%低下した。
FRBはハリケーン「アイザック」の影響で、全体の鉱工業生産が推定0.3%ポイント押し下げられたとしている。
公益事業は3.6%低下となった。
設備稼働率は78.2%と、市場予想の79.2%を下回った。
週末14日の米国株式市場は、前日発表された量的緩和第3弾(QE3)を含む新たな対策が引き続き買い材料となり続伸。
NYダウは、前日比53ドル51セント高い13593ドル37セントで終了(0.40%高)。
ナスダックは、前日比28.12ポイント高い3183.95ポイントで終了(0.89%高)。
S&P500種は、前日比5.78ポイント高い1465.77ポイントで終了(0.40%高)しました。
米アップル株は、8ドル30セント高の691ドル28セントで終了して1.22%高。
米フェイスブック株は、1ドル29セント高い22ドルちょうどで終了して6.21%高。
NY原油は、前日比0.69ドル高い1バレル99ドルちょうどで終了。
NY金は、前日比0.6ドル高い1トロイオンス1772.7ドルで終了しました。