日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

土壁パネル完成

2005-09-09 | 仕事・建物
昼食は松花堂弁当。
塗りの器にワカメのおみそ汁。
現場弁当とは違います
お腹がぺこぺこなので、全部平らげてしまいました。

さあ、いよいよ鏝(こて)塗。
下地は2種類、
「バンブーネット」竹を細く裂いたものを編み目に組んだ出来合の物
「デラクリート」セメントの加工品、12ミリ厚
それぞれをステンレスの枠にいれて、そこに午前中に作った土を塗りこめます。

まずはバンブーネットを枠に固定する作業。
早速血を出す人、ステンレスで切ってしまいました。
我らの仲間の「コバさん」ハンサムでスタイリッシュ、
土づくりでは日頃のひょうひょうとした姿とは一変、働き者に変身していました。
左官屋さんが「ガムテープを巻きましょう」
固定が終わったところで左官屋さんが見本の鏝使い。
鮮やかなものです。
土を鏝の背中に乗せて下地に落とし、鏝で押えて均す。

真似をしますが結構な土の重さ、押えるのにも力が要り、
長く続けると腱鞘炎になりそう・・
数人でたかって隙間がなくなったところで、均一に鏝押え。
左官屋さんのように上手くいかない、
鏝を返すときに奇麗にならし終わったところを台なしにしたり、散々。
裏が終わるとひっくり返して、表塗。
ひっくり返したところはとても奇麗、
バンブーネットに土が食い込んで自然の模様が出来ています。

もう1種類のデラクリートは、土に石灰を混ぜた「半田」を塗ります。
石灰のお陰で硬い、伸びない、余計力がいります。
そのうち工務店の社長が棒を持ってきて、均一になっているかチェック。
始めは上手く行かなかったのがお終いの頃にはチェックも何のその・・

何事も上達するころ終わるのが素人の仕事。
これ以上の量は飽きてだれてしまいますが、その前に終了。
90センチパネル6枚、45センチパネル6枚完成!
しかしこれは全て試作パネル。

残った土は本ちゃんに備えて、シートで覆って保存。
昔ながらの材料に無駄はありません。

飛び散る泥を水で掃いて作業終了。
日頃はデスクワークの面々は気持ちの良い汗をかきました。
反省会ではステンレスのパネルが問題。
改良版で実際のパネルになりそうです。
「乾くとバリバリにひびが入る」「そのヒビが良いんだよ」
バリバリのヒビが果たして美しくでるものか?
建材として承認されるものか?
疑問と期待がないまぜで、林の中の東洋大学を後にしました。

土踏みのお陰で、何キロも歩いた気分と足の硬さ具合。
それにしても、早く乾いたところが見たい!!
何時になることか??
コメント (2)
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