日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

夏目漱石「道草」\0

2005-11-10 | 読書
 方南町駅を出たところに本屋さんがある。
帰りが遅くなった今日、前を歩いている人達が吸い込まれて行く。
家に帰る前に一息つきたいのかもしれない。
寝床の本を探しているのかもしれない。

先月10月の読書量は3冊
乃南アサ「しゃぼんだま」
杉浦日向子「ごくらくちんみ」
この2冊はもうふれてしまった。
最後の本は夏目漱石「道草」

現代作家の本しか読まなくなってしまっていたが
なにげなく買ってしまった。
馴れない作者の読み始めはいつも戸惑ってしまう。
「道草」あらら・・
時代が違う・表現が違う、何よりまして登場人物の行動が違う。
礼儀正しい、角張っている・・
良き時代なのかまだろっこしいのか・・

正々堂々困難な生活を訴え、援助を請う・・いや要請する。
それについ応えてしまう主人公
夏目漱石の私小説っぽい主人公
巻末の索引というか資料というかが34ページ
丁寧に読んでしまったが、親切なのか?おせっかいなのか?

夏目漱石も「おやおや」と思うに違いない。
現代と人間が違うみたいだ、
今アジア的と感じる世界があった。

さっき本屋さんに入っていた人達は
漱石を手に取ったりしたのかしら?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする