日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「午前三時のルースター」垣根涼介\0

2006-04-11 | 読書
日曜日の読書は始めての作者
垣根涼介(それにしても「かきね」が変換されなくて驚いた)
ちょうど今年で40才、かなりのすね者(ごめんなさい)
(ちょっとだけなら嫌いではない)
プロフィールの写真が横向きだし
トップページがいきなり本の紹介(分かりやすいか・・)
「南米取材旅行記
ラティーノ・ラティーノ!」の紹介では
ー自分の間抜けさ加減というか愚かさ加減がすべてのページ上において全面展開しており、まさしく赤面モノです。ーとある。
「間抜けで赤面」と言えば近ごろの私と同じ。
今度読まねば!!

作者紹介はこのくらいにして、
「午前三時のルースター」は面白いし凄い!
何しろ「山本周五郎賞」(何故なんだ)
「サントリーミステリー大賞」これは妥当
「大藪春彦賞」納得?
「吉川英治新人賞」?
「推理作家協会賞」納得
一挙に5受賞?と驚いたところで、詳しく読むと
他の本の事だった、間違えやすい腰巻だこと。

今度こそ内容にいく
これも何処かすね者の旅行会社の営業マン
お得意様の孫をサイゴンに連れてゆく物語。
行方不明の父親を探す営業マンと、プータローで武道の達人
現地採用のコールガールにタクシー運転手
適材適所でしっかり働く。
最初のトラブルからして、からくりが分かってしまうところが
難点ではあるものの、それほど深刻にならず、
それほどハードボイルドにはならず、
人情味が見え隠れして
すね者の底の浅さ(作者、悪い意味ではない)が
これまた垣間見える。

しかし16才にして、行く先が見えすぎるのも酷だよね。
会社勤めのころ、親の仕事の後を継ぐ人達に出会ったが
親に反旗は翻さないものなのか?
不思議に思ったことを思いだした。

垣根涼介
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする