日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

物足りないような、満ち足りたようなミステリー\0

2006-04-27 | 読書
 先週の土曜の夜、読みかけの本を2冊共読破した。
この「セントラル・パーク事件」はあと3分の一を残し
もう1冊は3分の一だけ読み進んでいた。
残りの少ないほうを読み終わり
「少しだけ」のつもりが最後まで行き付き、1時を越えてしまった。
おかげで日曜日は本なしの一日を過すはめに・・

著者クレイグ・ライスは1908年生まれ
1957年死去(うあっ、早死49才)の
ユーモアミステリーの作者だが、もちろん初めて。
表紙の絵(杉田比呂美)がホンワカしていたのと
腰巻(最近では帯と言うらしい)の
「口八丁のビンゴ&超記憶力のハンサム
 一獲千金を目指して大奮闘」
「二人でかかれば怖くない!」で買ってしまった。

1942年戦前の作品だ。
内容はミステリーと言えども、時代のせいか何ともノホホンとした雰囲気。
冷蔵庫に死体・ドアに張り付いたナイフ殺人・ベッドに横たわる死体
など、今の時代ならまがまがしく表現されるところが
たがが緩んだユーモアみたいだ。
紳士的(?)に誘拐が実行され
誘拐された人が豪華な食事をつくったり
誘拐犯と知人達が楽しい雰囲気の元に同居したり
登場人物が全員「善意の人」
殺人者が登場せず、人となりが分からないまま
ノンビリ・ホンワカ話しが進み
最後はハッピーエンド!

物足りないような、満ち足りたような・・
殺された人がいなければ(ありえない)
いい人達、いい時代で終ったのに・・

昨日友人が「姉歯もかわいそうよね」
「妻は自殺するし、マスコミには追いかけられるし・・」って言った。
被害者のことを考えないと可愛そうとつい思いがちだが
「とんでもない!」間髪入れずに否定した。

「私って姉歯に似てるのよ」
「ア!ホントだ」
おかっぱにしたらそっくり!
「以前から気がついて、髪形を変えたのに
美容室に行ったら、そっくりの髪にされっちゃったのよ」

似てても、目先のことで同情は止めよう!!
「スズキさん野球帽は当分禁止!」
コメント
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