日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

建築解放区・山梨中央銀行東京支店

2008-05-15 | 仕事・建物
新聞・雑誌に取り上げられている
「open! architecture 建築のまち・東京を開放する」
今日と明日申し込んでいた。

始めは神田駅から5分の「山梨中央銀行東京支店」
中央通りは高層のビジネスビルが建ち並ぶ中
静かに佇む銀行、昭和4年の建築(左手)



案内は支店長さんと東京理科大建築史科の倉方先生

始めは木造の蔵造りで営業していたものが関東大震災で壊れ
今の建物に建て直したとの説明
震災までの銀行はほとんどが火災に強い蔵造り
火事に強い建物は地震に弱かったためにRC造に入れ替わった。
/古典主義(クラシック)様式

店内は天井が高く柱頭や天井の装飾が遠慮なく見られる。
行員さん達も珍しげに見学者を見たり、写真を撮ったり(担当?)
普通の業務日、入ってこられるお客さんはビックリした様子

配られた建築当初の資料と若干違うカ所がある。
外壁の窓が3層にハッキリ別れていたが
今は二層分が繋がっているように黒い鉄板(?)がはめ込まれて
3層分の窓の上についていた装飾がなくなって
屋根の取り合いも簡素化されている。



これだけで雰囲気がかなり違っているが、メンテで難しいことがあったのだろう。


入り口・左右の黒い扉を閉めて・防犯・防火に

屋内のキャットウオークに上がると店内が一望出来る
窓のメンテナンスのためにあるらしい。
残念ながら店内は撮影禁止!
一番面白く、受けたのは
格子の付いた窓のシャッター操作


格子の内側にシャッターが降りる(格子は建築当初のではない)

壁の小さな鉄のふたを開けると布のテープが丸められていて
それを延ばしてブラインドのように手繰るとシャッターが開閉する。
あまりのローテクに感心しきり
手前の上げ下げ窓の開閉レバー(?)もステキな形
映像に出来ないのが残念至極・・

銀行ではこの建物に並々ならぬ愛着を持っていて
株主会で「高層に建て直す」要望をなだめ
メンテナンスの専門員を一人置き、毎日点検手入れをしている。
私だけがお借りしたトイレ、
古いながらも・男女兼用ながらも、チリ一つ・シミ一つない有り様
感心して支店長さんに話すと「それは嬉しい・明日の朝礼で話します」とのこと
見学のお礼代わりになったかな・・??

山梨中央銀行史(土蔵造の写真がある)

この後は大手町の「JAビル」
明日は「日銀」
報告は明日に続く・・
コメント
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