日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「建築解放区」JAビル

2008-05-17 | 仕事・建物
「open! architecture 建築のまち・東京を開放する」最後のブログ



山梨銀行と同じ倉方先生とJAの人の案内があった。
大手町・JAビル 昭和40年1月竣工
来年3月に解体され再開発で高層ビルに変わるらしいが
今の建物も当時の再開発で建て、
周辺の建物と30mの高さ制限でスカイラインがそろっていた。
数年前の法改正で高さ制限は撤廃され、
容積率を活用した上でグランドレベルの利用に方向転換したこと。
わずか40数年で解体の憂き目に遭うなんて設計者の佐藤武夫氏は想像しただろうか・・
建築行政の一貫性のなさには困ったものだ。



延べ17000坪 総工費50億円(坪29万円)隔世の感があるが
当時建築雑誌を賑わせていたのを思い出した。
1階のロビーの大理石模様



手摺りのデザインや外観のガラスブロックなど



カチッとした中にも遊び心が見え隠れ
正面の時計(ホールの時計も)・手摺りのデザインなど
注目するとこまやかな心遣いが感じられる。



8階の農協ホールはバックヤードを通り、
壁の穴から座席を見学し、舞台に上り、屋上に上がる(御稲荷さんが鎮座していた)



説明を熱心に聞く人、勝手に動き回り写真を撮る人(私も)、
恋人(たぶん)にひょうきんに躍らせ写真を撮る人。
人様々ながらJAビルは専門家限定、
詳細に眺められて写真も取り放題・・よかった。
中の施設の案内(売店)には関心を示さない連中に
「農協の品物を買って下さいね」せめてもの一言。

JAビルは今年のうちが見ごろです(許可されるかは分かりませんが)
ただし、階段の写真を撮ろうとカメラを向けても
警備の方は仁王立ちのまま、キッとして微動だにしませんよ・・
(お役目ご苦労様)
コメント (4)
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