日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「建築解放区」日本銀行本館

2008-05-16 | 仕事・建物
今週は建築見学週間(2日だけだが)
昨日に続き今日の見学先は「日本銀行」
地位とお金に縁のない私だが、古い建物には興味津々
「open! architecture 建築のまち・東京を開放する」の見学ツアーに参加した。

日銀はテレビでしか見たことがなかったが
神田駅から6~7分・三越のすぐ近くにあった。
茶色く薄汚れているが建築当初は白亜の殿堂だったらしい。
一番古い本館は明治29年(築112年・重要文化財)



設計と工事に8年もかかり、設計者の辰野金吾氏はまもなく亡くなった。
途中日本で最大といわれる濃尾地震(M24年)があり耐震性向上の設計変更をし
着工した後日清戦争(M27年)で中断、歴史の波にのまれたようだ。



あいにく中庭から先は撮影禁止
専用の部屋で、今どき珍しい程荒れて色が変わった映像を見た後
案内に従って見学ルートを回った。
日本で二番目に導入されたエレベーターは健在
(ちなみに一番は浅草の12階建て・よって現存する最古のもの)
籠はこった彫刻と、色合いがステキ・・
地下金庫室をあっけらかんと案内されたが、4年前に使用をやめたとのこと(あたりまえ)
ロビーや・松の廊下(歴代総裁の肖像画の展示)はこった柱頭や大理石の腰壁

関東大震災の被害は甚大で
遠くからみえる(遠くからしか見えない?)ドーム屋根は焼け落ち
自慢のガラス天井から火がはいり壊滅状態
構造以外ほとんどの部分が震災以後の改修らしい
しかし、万全の備えの地下金庫室は被害が無く、
震災の翌日からお金のは発給をしていたとか・・

壮大で立派な建物にしては入り口が目立たない
二期工事で建てられた部分は階段を上がった先が、いかにも「入り口」だが
最初の入り口は週ガードマンの仁王立ちでようやく分かる程度
当初は常磐橋側にあったらしいが・・

中庭の馬の水飲み場(ライオンの口から小さな吐水口がのぞく)
当時は馬車で紙幣を搬入した。



今はお土産店(自動販売機!)の入り口のハンドル



シャッターを開閉したのだろうか?(地下から3階までシャッター完備だった)

あまりにもスムーズにされる説明で、あっという間に次へ移動
もっと良く見たかった、残念!

日本銀行デジタル資料室(建築中の写真が見られます)
日本銀行バーチャル見学ツアー
コメント
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