今回の紅白歌合戦に出場した猪苗代湖ズについて、音楽性がどうのこうのという批判が出ているようだが、それ以上に私が問題にしたいのは、原発事故発生後に、地元のテレビ局とタイアップして、福島県東部の放射能物質で汚染された地で、彼らが観客を動員してコンサートを開催したことだ。いくら福島県民を元気付けるのが目的であっても、そっちの方が批判されるべきではなかろうか。避難すべき人々に向かって、誤まったメッセージを出してしまったことを、どう弁解するのだろう。玉砕戦法を肯定するような結果になったことで、危険な地域に残ってしまった人たちがいたとすれば、それは大問題ではなかろうか。また、NHK自体も、紅白歌合戦を中止すべきでなかったかと思う。東日本大震災の死者を弔うためにも、喪に服すべきだったのではなかろうか。さらに、猪苗代湖ズのメンバーが、心から福島県のことを考えているのならば、県民の怒りを代弁して、民主党政権によって、福島県がどんな目に遭っているかを、それこそアジればよかったのである。福島県民の一人として、今私が言いたいのは、下手な同情は必要ないから、一人でも多くの子供たちを、福島県東部から避難させて欲しい、ということだけだ。民主党政権は、一向に手を差しのべる気がないわけだから、あまりにも子供たちが可哀想だ。
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